小石原焼

小石原焼伝統産業会館 ~ようこそ小石原焼の世界に~

May 17, 2018
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小石原焼は日本初、伝統的工芸品

小石原焼の魅力に出会い毎日の食卓を楽しんでいる、小石原焼担当ライター、LEAF(リーフ)です。
小石原焼は、大分県に程近い福岡県の境目である霊峰英彦山のふもとの美しい村、東峰村で作られています。その美しい自然と水や土で作られる器は五感にグッときますね。個性豊かな器で生活シーンに実によく合う器が魅力で、全国の多くのファンを虜にしています。
その歴史は江戸時代までさかのぼり、黒田官兵衛の時代から約350年間伝統技術を大切に受け継ぎながら、今もなお新しく進化しています。
唐臼
マルワ窯壺
画像引用:上鶴窯インスタグラム


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私も伝統工芸が好きで個人的にもよく訪れる場所ですが、青山一丁目駅にある「伝統工芸青山スクエア」にとても詳しい情報があり、改めて小石原焼のことをもっと知りたくなりました。
伝統工芸青山スクエアは全国各地の伝統的工芸品が一堂に集まる日本唯一のギャラリー&ショップです。福岡県の伝統的工芸品である小石原焼も展示販売されていますよ。
日本各地の伝統工芸品が集結する青山スクエアは伝統工芸品の博物館のようで、お買い物もとても楽しいです!
青山スクエア外観
画像引用:伝統工芸青山スクエアHP
 小石原焼は1958年のブリュッセルでの万国博覧会でグランプリを受賞し、「用の美」として世界から脚光を浴びました。そして1975年には、陶磁器としては日本で初めて通産省(現経済産業省)から「伝統的工芸品」に指定されました。
ここで「伝統的工芸品」について説明しますね。

~伝統的工芸品とは~

*生活に豊かさと潤いを与える工芸品です。
*機械により大量生産されるものでなく、製品の持味に大きな影響を与える部分が手作りにより作られています。
*100年以上前から今日まで続いている我が国の伝統的な技術や技法で作られたものです。
*品質の維持や持味を出すために、必要な部分が100年以上前から今日まで伝統的に使用されてきた材料でできています。
*一定の地域を形成してつくられてきたものです。
小石原焼は見事に当てはまりますね。東京オリンピックを前にして、空前の日本文化ブームである今日、日本の伝統的工芸品が改めて見直されていて、青山スクエアにも連日、多くのお客様が訪れています。
九州北部豪雨災害の際には、復興支援のマーケットも開かれたり、小石原焼はとても注目されているそうです。
伝統的工芸品にはそれを示す「伝統マーク」がつけられています。
伝統マーク 画像引用:伝統工芸青山スクエアHP 
画像引用:じゃらんネット
小石原伝統工芸会館の外観にもこのように。


注目される、小石原焼伝統工芸会館

小石原焼の普及のために、平成10年10月に開館した「小石原焼伝統工芸会館」は小石原の一大観光スポットとして、また学びの場としてとても広く知られています。アクセスもよく、杷木ICから車で約20分、道の駅小石原からもほど近く車で5分もかからないくらいです。
無料で利用できる広い駐車場は、お手洗い完備しているので休憩にもぴったりです。私はいつも伝統工芸会館に車を停めて、会館を見るだけでなく、行者杉まで杉木立を散策したり、素敵な窯元が集まる皿山地区の窯元めぐりを楽しんでいます。まるで小石原焼公園のように伝統工芸館の周りの観光に利用できるのもとてもうれしいですね。
小石原焼の博物館とも言える小石原焼伝統工芸会館は、全国の伝統的工芸品を取りまとめている一般社団法人伝統的工芸品産業振興協会に所属する会館です。福岡県の会館は小石原焼伝統工芸会館一つだけになります。福岡県としても重要な存在ですね。
また、平成30年度伝統的工芸品月間国民会議全国大会の開催地が福岡県に決定し、伝統的工芸品である「小石原焼」もスポットライトががますます当たることと思います。そして、伝統工芸品の会館でもある「小石原焼伝統工芸会館」も全国から注目を集めることでしょう。

小石原焼伝統工芸会館の建物

画像引用:じゃらんネット
行者杉で有名な杉林の敷地にある小石原焼伝統工芸会館は、長柱で宙に浮かせたような建物に設計されており、杉木立に溶け込むようなデザインになっています。また屋根にはろくろの回転をイメージしたリングがのって陶の里、小石原のシンボリックなデザインです。
環境に融合したデザイン性溢れる建物は、第12回福岡県建築住宅文化賞優秀賞等、数々の賞を表彰されています。
画像引用:徳岡建設HP
画像引用:徳岡建設HP 
和室庭園風の中庭も美しいですね。
画像引用:トリップアドバイザー

充実した設備の小石原焼伝統工芸会館

小石原焼伝統工芸会館は、大きく分けて3つのエリアに分かれています。
*展示室
*陶芸体験工房
*登り窯
館内見取り図 画像引用:小石原焼伝統産業会館公式サイト


1. 展示館

小石原焼は江戸時代初期から約350年の歴史を持ち、1975年に日本で最初の伝統的工芸品に指定されました。展示館エリアでは小石原焼発祥当時から現代に至る陶磁器を4つの展示室に集めて紹介しています。小石原焼ファン必見は「展示室3」!現在47軒の窯元の代表作とプロフィールが紹介されていて、見逃すわけにはまいりませんね。
展示室1 画像引用:小石原焼伝統産業会館公式サイト

展示室1(歴史):小石原焼におけるやきものの歴史

江戸初期の寛文5年(1665年)に最初の窯が築かれて以来、これまでずっと小石原焼の伝統が受け継がれています。展示室1では、小石原焼の350年の歴史を一覧できます。
展示室2 画像引用:小石原焼伝統産業会館公式サイト

展示室2(道具):やきものの技術・技法

小石原焼の作陶に欠かせない原料や道具が展示されています。飛びかんなに使われるかんなや刷毛目模様に使われる刷毛や様々な釉薬の原料などもご覧いただけます。
展示室3 画像引用:小石原焼伝統産業会館公式サイト

展示室3 画像引用:トリップアドバイザー

展示室3:小石原焼作品

小石原焼の窯元47軒の代表作が一堂に会しています。これは小石原焼ファンにはたまらない場所ですね。小石原焼に出会ったばかりの方や、もっと知りたい方にも喜んでいただけることと思います。窯元プロフィールや窯元マップも紹介していて一番楽しめる展示室ではないでしょうか。
展示室4 画像引用:小石原焼伝統産業会館公式サイト

展示室4:九州古代陶展

こちらは小石原以外に器王国九州の古民陶が展示してあるという、とても興味深い展示室です。器のなかでも「民陶」という存在は、芸術性だけでなく日常生活にもとづいた使いやすさを備えた器なので「用の美」というものを堪能していただけます。
小石原焼は1954年、当時の民芸運動のなかでイギリス人陶芸家であるバーナード・リーチ氏が小石原を訪れ、小石原焼を見て「用の美の極致」と絶賛したエピソードがあります。
展示館エリア中央には美しい茶室もあり、貸し出しも行っています。器とお茶は切っても切れないものです。小石原焼や茶道の秀逸な器、高取焼をお茶と空間と共に楽しんでいただけますね。
画像引用:ちくご観光案内所


2.体験工房(手作り体験室)

 エントランスホールの反対側は体験工房エリアになります。赤い可愛らしいドアを開けると、整然と美しく、ろくろと作業テーブルが並んでいます。こちらは大人から子供まで陶芸体験を楽しんでいただけます。絵付け体験だけでなく、陶土から手でこねたりろくろを回して本格的に陶芸ができる手びねり体験もしていただけます。(要予約・有料)
体験工房では一度に80人の人が体験できることから小学生の社会科見学としても利用されています。
そして、3週間前までに予約をしたら、あの!「飛びかんな」も体験することができるのだそうですよ。

 【陶芸体験】絵付け 760~2,160円
 手びねり 1,300~2,380円
 くわしい陶芸体験料金表はこちらから>>小石原焼伝統産業会館公式サイト

我が息子も小学生の時に社会科見学の絵付け体験をしました。
また月に2回、第1・3日曜日には小石原の窯元を招いて、陶芸教室が開催されています。窯元の作陶家から直々にコーチ・アドバイスを受けることができるなんて、とても魅力的な陶芸教室ですね。
画像引用:小石原焼伝統産業会館公式サイト

画像引用:小石原焼伝統産業会館公式サイト

陶芸教室の時間帯と料金はこちらから>>小石原焼伝統工芸会館公式サイト


3.登り窯

 2008年に完成した登り窯は大変見ごたえのあるものです。
現在は一般的に焼きものの焼成にはガス窯や電気窯が用いられています。登り窯は山の斜面を利用して階段状に複数の焼成室を並べて、下から火を入れると何時間もかけてだんだんと炎が登っていく窯で、安土桃山時代から近代までは主流で使われていました。
煙が立ち込めたり、焼成前の器の上に植物など釉薬の原料をのせたり敷いたりして焼き上げるため、東峰村のように山あいの大自然の恵みの豊かな場所は、登り窯の陶芸にはまさに適した場所です。
登り窯で器を焼成するのはまるで魔法をかけているかのようです。人の手によって形づくられた焼成前の器、そして大自然の恵みから作られる釉薬の原料、約1000度を超える炎によって焼きあがる器はひとつひとつが奇跡の作品です。
登り窯を見ながら陶芸の浪漫を感じてしまいます。


小石原焼をもっと知りたい、小石原焼の窯元めぐりをもっと楽しみたい。そんなときはぜひ、小石原焼伝統工芸会館を訪れてみてください。アミューズメントパークや商業施設で過ごすのも楽しいのですが、時に大自然の中で美しい景色と日本の大切な伝統工芸をゆったりと堪能することも、贅沢な楽しみ方だと思います。
博多や福岡空港からも車で1時間と少しで行くことができる、日本の伝統的工芸品「小石原焼」の里、福岡県東峰村。全国のいや、世界のみなさまに訪れていただきたいです。
東峰村の美しい土と水で作られた「小石原の陶土」。長い年月受け継がれてきたかけがえのない伝統工芸技術。作り手のぬくもりでひとつひとつ手作業で作られた器。大自然の恵みである植物や鉱物を使った釉薬。そして最後の仕上げは炎。
 これらがすべて合わさって創り出される「小石原焼」。
「民陶」というステージで、その「用の美」で心を癒し、日常を豊かに幸せにしてくれるとても素敵な生活アイテム。
これからもその伝統工芸を私たちは末永く守り続けていきたいですね。

【小石原焼伝統産業会館】
 ■開館時間:9:00~17:00
 ■休館日:火曜日(祝祭日の場合は翌日)
 ■所在地:〒838-1601 福岡県朝倉郡東峰村大字小石原730-9
 ■お問い合わせ TEL/FAX (0946)74-2266
 ■駐車場 140台 無料
 ■入館料 大人:一般 220円 団体 170円
 高校・大学生:一般 170円 団体 110円
 小・中学生:一般 110円 団体 80円
 *団体料金は、20名以上の場合に適応されます。
 *陶芸体験・陶芸スクール・貸室使用料はこちらをご参照ください。
 ⇒東峰村HP小石原焼伝統産業会館
 【アクセス】

交通アクセス:バス停小石原庁舎前から徒歩10分。
 写真32.アクセス画像 画像引用:小石原焼伝統産業会館公式サイト

 

(取材編集:テーブルライフ編集部 LEAF(リーフ) )



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