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【フラッグス・窯元潜入レポ】有田焼・貝山製陶所 藤本和孝さんインタビュー

June 06, 2018
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【フラッグス・窯元潜入レポ】有田焼・貝山製陶所 藤本和孝さんインタビュー

有田焼創業400年事業がきっかけで集まった7人の窯元当主たち「フラッグス」。前回はグループに焦点を当てたご紹介でしたが、今回よりテーブルライフが独占インタビューさせていただいた個々の窯元や作品についてもっと詳しくご紹介していきます!

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トップバッターは貝山製陶所・藤本和孝さん。物腰柔らかいその口調からは想像できないほど作品作りへのこだわりやフラッグスへの思いをたくさん伺って参りました!

有限会社 貝山製陶所

〒844-0025
佐賀県西松浦郡有田町外尾山丙1797
Tel/Fax 0955-42-2665

Facebook:(貝山製陶所) https://www.facebook.com/kaizanseitousyo/
     (sikumi)https://www.facebook.com/sikumi.kaizan/?ref=br_rs
instagram:https://www.instagram.com/kaizangama/


工房は有田駅から車で5分ほどのところにあり、「貝山」と書いてある煙突が目印です。

 クリスマスの時期になるとサンタが出現するらしいです!

美しい彫刻が特徴のsikumiシリーズ

ー 今回こちらのsikumiを発表しようと思ったきっかけは何ですか?またsikumiのコンセプトを教えてください。

元々自分の家で作っていたのは料亭向け、つまり業務用のもので、大きなものが中心でした。そんなことから小さい頃から親戚たちが集まったときに中心に置かれていた大きなお皿が印象に残っていたんです。だから自然に大きなお皿を作るというのが念頭にあり、プロが使っていた器をご家庭でも是非使っていただきたいという想いからこちらに決めました。

sikumi=仕組み、その名のごとく「仕組みのある器」というコンセプトから生まれた作品です。

実際に工房へ足を踏み入れると、とても高い天井に無数の器!圧巻です!

ー波の彫刻が本当に美しいですね。どういった経緯からこちらの模様にされたのですか?

祖父が昔作ったプレートで四海波(しかいなみ)という貝山製陶所オリジナルの柄があるのですが、それはお祝いのときの歌「高砂」の曲のワンフレーズに出てくる言葉なんです。祖父はすでに他界しているので、四海波はお祝いのときに色々な人に使ってもらいたいから作ったのだと勝手に思い込んでいます。

自分の器を通じて色々な人たちが繋がっていくように、またお祝いの席にも使っていただきたい、という祖父の思いを彫刻という形で繋げたいと思いこちらの柄にしました。

こだわりは色にまで・・・

ーsikumiを作るにあたり、色にも相当こだわったそうですね。

はい、カラーはシャイン・ホワイト、マット・ブルー、シャイン・グレーの3色。明るい色にしてしまうとポップで安いイメージに思われてしまうと思ったので敢えてシックな色味にしました。シンプルな色味のほうがお料理も映えますね。

白い釉薬は実は祖父が使っていたものなんですよ。それを今風の吹きつけ技法を使うことでパール感のあるモダンなカラーに仕上げました。手に入りやすい黒の顔料だけで4種類もあるので、少しずつ色味を変えながら最終的には30~40のテストピースを作りました。

実際のテスト期間は4ヶ月と短かったのですが、窯のどの位置に置けば好みの光沢が出せるかまで研究し、その後フラッグスのメンバーの意見も参考にし、現在の色合いに決定しました。

コーディネートの詳細:テーブルライフ・住宅展示場ダイニングコーディネートコラム

スッキリ収納できる器

ーsikumiを作るにあたり試行錯誤したところはありますか?

パーツの構成は最初に決めました。デザイナーさんと組んで商品開発するにあたり、組皿にパーティーセットにする、大きさが重なるようにしたらいい、1つの箱に収まるというのがコンセプトにありました。その結果、一番上に6枚のプレートが乗った3段に収まる形となりました。


直角の最も大きな角皿は、現当主が生まれた1977年頃にはすでに商品としてあり、彫刻と直角の形状全てが石膏職人の手彫り。パーツとなる商品を作るにも、その方にしかできない独特の風味があり、彫刻の彫り方を知っている者が彫らないと同じ作風が出ずに皿を組み合わせたときに違和感が生じてしまいます。そのためその職人さんの弟子にあたる方に製作を依頼しました。

引用:貝山製陶所Facebookより

ー こちらの器をどのような方、そしてどのようなシーンで使っていただきたいですか?

30代後半から40代前半、つまり自分と同じ世代の方々にホームパーティーやお祝いの席など大勢集まる場で使っていただきたいですね。

-OFFの日はどのように過ごされていますか?

正直なところ、休みの日も器のことばかり考えています(笑)。それ以外はショッピングに行ったり、愛犬(シェルティ・メス16歳)と戯れたりしています。

- 今後の課題や目標を教えて下さい

「有田焼」という名前がどうしても先行してしまいがちなので、「フラッグス」そして窯元名である「貝山製陶所」を多くの人に知ってもらいたいですね。そして自分たちの器を見せる場をもっと増やしていきたいとも考えています。そのためには有田という場所を越えて、さらに行動範囲を広げなければとも思っています。

引用:貝山製陶所Facebookより

貝山製陶所・sikumiについてはこちらをご覧下さい。
Facebook:(貝山製陶所) https://www.facebook.com/kaizanseitousyo/
     (sikumi)https://www.facebook.com/sikumi.kaizan/?ref=br_rs
instagram:https://www.instagram.com/kaizangama/

テーブルライフではこの先もフラッグスの動向に注目していきます!

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[2018年6月3日現在 取材・編集テーブルライフ編集部]

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