作家個展レポート

shiren Exhibition〜紫蓮さんのうつわ〜

June 14, 2019
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紫蓮さんの個展へ

こんにちは、いち狼です。

梅雨に入ってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
筆者は雨自体はそんなに嫌いでは無いのですが、それでもやっぱり何となく気怠いというか、今ひとつやる気が起きない状態で、どうしたものかなと。。そんなダウナー気味の雨の中でも、ワクワクして出掛けてきたのが、今回紹介する紫蓮(しれん)さんの個展。


 〜表参道にひっそりと佇むギャラリー”表参道 門”〜

開催場所は表参道にあるギャラリー”門(もん)”さん。アップルストアのすぐ近くなのですが、通りから少し奥まった場所にあり、表参道の喧騒からポッと抜け出したような、落ち着いた雰囲気があります。

元々は笠間にあるギャラリーで、笠間の作家さんを中心に取り扱ってはいるものの、最近では特にそこには拘らず、全国各地で活躍する気に入った作家さんを展示(販売)しているようです。若手の作家さんを数多く取り扱っていて、個人的にはかなり”ツボ”なお店。
笠間にある”回廊ギャラリー 門”(本店)にも、一度お邪魔した事があるのですが、ここは更に更に素敵なお店なので、機会があったら是非訪れて見て下さい。うつわ好きなら興奮すること間違いなしです!

注目記事:表参道・青山の雑貨店13選 ステキな食器と出会える「うつわ散歩」

住所:東京都渋谷区神宮前4丁目2−17(1F奥)
電話番号:03-3408-6831
営業時間:11:00~20:00
HP:https://omotesandomon.wixsite.com/mysite

〜紫蓮さんのうつわ〜

紫蓮さんのうつわは、観る人によって、様々な印象を与える抽象画のようなうつわが特徴的。朝焼けの海や、星空、銀河や彗星、はたまた岩肌に見えるなんて人も。
今まさに、東京都美術館でクリムト展をやっていますが、クリムトの絵に見える人や、モネの絵なんかに見える人もいるそうで(筆者もその中の一人)、自分の記憶の中にある、大切な景色(風景)に訴えかけてくるような、そんな不思議な力を持っています。

〜忘れられない風景〜

以前、筆者は”モネの睡蓮”の絵のようなマグカップに魅せられて、思わず購入してしまった事があるのですが、そういう、モネが特別好きだ!とか、絵画のようなうつわを意識して制作している!とか…、そういったことはあるのですか?と、紫蓮さんに質問したところ「全くないです。」との答えが。まさかのバッサリ。。そ、そうなんですか…!!?

「求めているものは、あくまで”自然”なんです。自分が生きて来た中で出逢った、忘れられないような風景(感動)をうつわの中で形にできたら…、と思って制作しています。なので、観る側の人達が色んな景色として捉えてくれるのは、凄く嬉しいです。」とのこと。

モネは晩年、睡蓮の風景を愛して絵(同じモチーフ)を書き続けたわけですが、今回そう言った話を聞いて、紫蓮さんの自然に対する想いが、どこかしらでモネと繋がっていて、巡り巡って、我々に様々な風景(筆者にとっては絵画で初めて涙した、モネの睡蓮)を想起させるのかも知れないなぁ、と改めて強く感じました。

紫蓮さんのうつわは表とは別で、裏の表情がまた違うのもグッと来るポイントのひとつ。一点一点全く違う顔をしているので、手に取った際は、裏までチェックすることをオススメします☆

〜筆者所蔵のうつわ紹介〜

緑や青や焦茶色など、(水墨のような)釉薬が中心に向かって伸びる白いうつわ。
中心に余白があるので、個人的には料理のイメージが湧きやすく、とても使いやすい。

こちらは前述したモネの睡蓮(絵画)が、そのまま定着したようなマグカップ。
あなたにはどう映りますか?

毎回筆者などは、紫蓮さんのうつわにコロッと魅せられてしまうわけなのですが(簡単)、本人としては、「まだまだ自分のやりたいイメージに全然手が届いていない」そうで、今はそこに行き着く為のあくまで通過点。「毎回新しいことを実験しながら、ちょっとずつ前に進んで行ってる感じですね。ちゃんと進んでるといいんだけど(笑)」
(言葉は悪いですが)実験の段階で、これだけ魅せてくれるとなると、イメージに近づいた時にどうなっちまうんだ…という恐ろしささえ感じてしまうのですが(笑) いやはや、今後の活躍が楽しみですね。

紫蓮さんとツーショット☆
個展は6月23にまで。是非!!

紫蓮 / Shiren(Tokuyama-kumiko)

陶歴:
2001 愛知県窯業技術訓練校 
2005 東京都日野市にて築窯・ジナン画廊個展<国分寺> 
2006 FALL<西荻窪> 
2009 三檪庵個展<日野> 
2014 東急吉祥寺二人展、四人展・恵比寿三越二人展 
2015 新宿伊勢丹個展・銀座三越個展 
2016 新宿伊勢丹個展 
2017  switzerland・zurich個展、ws・栖<横浜>個展 
2018 門<表参道>個展・作家名を「紫蓮」と改名・栖<横浜>個展

企画展 
FUNATSURUギャラリー<京都>
白白庵ギャラリー<青山>
日本橋三越
新宿伊勢丹
ギャラリー敬<世田谷>
他展示会等多数

Instagram:https://www.instagram.com/kumiko.tokuyama/
Facebook:https://www.facebook.com/kumiko.tokuyama.3
HP:https://tetetomona.wixsite.com/kobotete/about

いち狼 (ichirou)

1983年生まれ。BGMなども手掛けるシンガーソングライター。
酒好き・料理好き・もてなし好きが高じて、うつわに興味を持つ。陶芸家との直接的な出逢いをきっかけに、ジワジワとうつわの収集を始める。
【使えるアート】【顔の見えるうつわ】【会いに行けるアイドル(作家)】などを提唱し、特に若い世代のうつわに対する先入観、並びに価値観の改変をすべく、日々、布陶活動に務める。外出時ぐい呑みなどを持ち歩き、居酒屋などで使って楽しむ、うつわ集団“わんげる部”の部長。
Facebook: https://www.facebook.com/wangeru/

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