小石原焼が電子レンジ料理をレベルアップ。簡単・時短・美味レシピ集

小石原焼で電子レンジ料理が美味しくなる〜小石原焼マジック〜

「用の美」が魅力の小石原焼で日常を美しく

小石原焼の魅力といえば、日常のシーンで肩ひじ張ることなく使いやすいことですね。
おまけに粋で可愛らしいデザインが、食卓をとても楽しく彩ってくれます。
小石原焼はおうちごはんを格段と楽しくするのに、よいお仕事をしてくれます。
編集部小石原焼専属ライターの私も、毎日小石原焼でおままごとのようにおうちごはんを楽しく作っています。
 小石原焼は日本で初めて、陶磁器として伝統的工芸品として指定されましたが、その歴史は江戸時代にさかのぼります。
当時、天下を取っていた豊臣秀吉が朝鮮出兵するさいに北部九州、博多を重要な拠点としていました。小石原焼はその時代から、福岡県の小石原(現、東峰村)で日常の器(民陶)として「飛びかんな」や「刷毛目」、「櫛目」などの技法を用いて作られていました。
何よりの特徴は生産性や使いやすさに重きを置いた器であることでしょう。
画像引用:福岡県HP伝統的工芸品
画像引用:福岡県HP 伝統的工芸品
生産性と芸術性、そこに日常のシーンで使いやすいという利便性を兼ね備えた小石原焼はまさに「用の美の極致」という言葉がぴったりですね。フリースタイルで表現される器とは全く世界観が違います。
現代の配送業界にも通ずることですが、各窯元で高さや幅の規格を統一して、いっぺんに数多くの器を運ぶことができるように当時から工夫されていたそうです。つまりそのことが日常の食卓シーンで実に扱いやすいという用の美を特徴づける大きな理由のひとつになっています。
お皿を洗うときに洗いやすい、また器を棚に収納するときに規格が揃っているので、じつに収納しやすいのです。 また、各窯元が同じ小石原の陶土と釉薬を用い、小石原焼の伝統技術を守って創作をしているため、違う窯元同士でも器のコーディネートの相性がとてもよいです。
画像引用:うなぎの寝床HP 画像引用:圭秀窯元インスタグラム

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小石原焼で電子レンジ、時短メニュー

電子レンジ料理をおいししくする小石原焼レンチン・レシピ

小石原焼の日常使いの魅力をお伝えしたところで、今回は小石原焼をつかった電子レンジのメニューをご紹介します。誰でも簡単に作っていただけるものばかりですよ。
電子レンジはお料理でも欠かせない存在ですが、ラップや耐熱プラスティックやシリコンなど化学物質でつくられたものでチンするのと、MADE IN KOISHIWARA、日本の土で作られた陶器を使ってチンするのとでは、温まり方や美味しさがまったく違います。
まるで小石原焼の魔法のようです。


1. せいろ蒸し(蓋付グラタン皿使用)

カットした野菜に豚バラのスライスをのせて、塩コショウ。
蓋をしてレンジで5分くらいチンします。ポン酢をかけていただきます。
陶器の蓋付の器でチンしたら蒸気がいい感じに循環して、せいろ蒸し顔負けの温まり方です。
我が家では一人一個ずつ、色を変えて持っています。一人一つの蒸し料理が、ちょっと豪華な感じになり、簡単なお料理でも家族には大好評です。一人暮らしの方にもおすすめです。
野菜はお好みですが、キャベツ、もやし、玉ねぎスライス、ニンジンなど冷蔵庫の整理にもぜひおすすめです。忙しいときはカット野菜を使ってもとても便利ですよ。
蓋付グラタン皿飴 画像引用;圭秀窯元インスタグラム
蓋付グラタン皿 白 画像引用: 圭秀窯元インスタグラム
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2. うなぎのせいろ蒸し(蓋付グラタン皿使用)

我が家では、毎年大阪のうなぎを頂きます。たれをしっかり浸み込ませてふっくら炭火で焼き上げたうなぎは大阪らしい美味しさです。
一匹のうなぎをカットしてごはんの上にのせてたれをたっぷりかけたら蓋をしてレンジで2分くらいチンします。蓋を開けたら、あら! まるで「うなぎのせいろ蒸し」。
蒸気が立ち上りウナギはふっくら柔らかく、ご飯はアツアツに。山椒をかけていただきます!
こちらもラップをしてチンするよりも格段とせいろ感が出て、簡単ながらひと手間かけたような豪華さです。
蓋のある器はよそいき感が出るのも、うれしいですね。

こちらはスーパーで購入したパックのうなぎですが、ご飯の上に錦糸卵とうなぎをのせてたれをたっぷりかけて、蓋をして600wで2分くらい電子レンジで温めました。
パックのうなぎと思えないほど美味しく出来上がりました。
小石原焼の蓋付グラタン皿は、冷ごはんや炊き込みご飯を温めなおすのにも、またお野菜の下ごしらえにもとってもお勧めです。



3. スープパスタ

コンビニやスーパーでお馴染みのカップに入ったスープパスタ。侮れない満足感があり、とても好きなのですが、小石原焼を使っておうちで簡単に作れてしまいます。
市販のカップスープの粉と、1分30秒で茹で上がる早茹でサラダ用パスタを使います。
 小石原焼のスープカップやボウル、大きめのマグカップなどに、お好みのスープ一袋と早ゆで(1分30秒)のパスタを入れてお湯を注いだらよく混ぜ合わせます。
 よく混ぜるのがコツです。お湯が冷めないうちにすぐに小石原焼のお皿でぴたりと蓋をします。
 3分くらい待つとパスタが柔らかくなり、さらに味を馴染ませるためによく混ぜ合わせます。粉チーズやオリーブオイルを一滴垂らしたら、簡単スープパスタの出来上がり。朝ごはんやお夜食にも簡単ですよ。
贔屓目かもしれませんが、小石原焼の器でチンすると、美味しくなるから不思議です!

4. 抹茶ラテ・ココアラテ

小石原焼のなかでも抜群の可愛らしさで大人気の「どんぐりカップ」。どんぐりの蓋に飛びかんなが施されていてキュンとしますね。小石原焼・やままる窯さんの大人気シリーズです。ジブリファンのお客様からのオーダーがきっかけになったのだとか。
どんぐりカップを見たらまず思い浮かぶのは「茶わん蒸し」「プリン」ですね。
電子レンジやオーブンでも可愛いらしさに食卓が楽しくなること間違いなしです。
このどんぐりカップを使って抹茶ラテやココアラテを作ります。
牛乳に無農薬の緑茶の粉や純ココアを入れて、お好みではちみつなどで甘さを加え、どんぐりの蓋をしてレンジで1~2分チンします。
蓋を開けたらいいぐあいの温まり方になっています。どんぐりのカップにもまた心がほっと癒されますね。



5. レトルトカレーライス

買い置きしておくと忙しい時に便利なレトルトカレー。種類もとても豊富で、ご当地カレーなども楽しめますね。
私も無印良品に行くといつも数種類買い足してしまいます。無印良品のカレーにはハーフサイズのものも出ていて、炭水化物を控えめにしたいときには、お値段も半分でとても便利です。ついつい、いくつも買い込んでしまいます。
 ご飯を小石原焼の器に盛り付け、レトルトのカレーを袋から出して盛り付けたら小石原焼のお皿で蓋をして、2分くらいチンします。写真で伝わりますか。
レトルトカレーとは思えないほど熱々で美味しそうになりますよ。蓋にした器を今度は受皿にしたら、ちょっとおしゃれになりますね。器でお料理の映え方が違うのを感じます。

6.ココットで目玉焼

早川窯ココット画像引用:http://opi-rina.chunichi.co.jp/gourmet/20170911dashimarine.html:
小石原焼にはおうちごはんに大活躍の器がたくさんありますが、なかでも地元福岡でも完売して入荷を待たなくてはいけなかった器があります。
それは小石原焼、早川窯の「ココット」です。
卵を割って蓋をしたら電子レンジでチン。あっという間に目玉焼きの出来上がり。
卵の下に野菜を一緒に入れたら、おしゃれでヘルシーな一品が完成です。忙しい朝ごはんにもぴったりですね。
画像引用:http://opi-rina.chunichi.co.jp/gourmet/20170911dashimarine.html:


7.小石原焼のお櫃(おひつ)

ここ数年、日本文化だけでなく、日本の古くからの食についても関心が高まっていまね。
雑貨屋さんやインテリアショップはいつしか洋食器ではなく、和食器や日本の台所用品がたくさん並ぶようになっています。
そんななか、お櫃もとても注目されています。お櫃は白木の木製のものや漆器のモノが一般的ですが、日常でのお手入れが少々大変になります。(ただしお米の余分な水分を吸い取り味は格段と美味しくなります。)
お櫃の本来の用途の一つは保存。陶器のお櫃はお手入れが簡単で一時的な保存にはとても使いやすいです。
小石原焼のお櫃も大人気です。飛びかんなと刷毛目模様が鮮やかに施されていてお櫃のデザイン性もグッと高まっています。
画像引用:圭秀窯元インスタグラム
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こちらは小石原焼、圭秀窯元のお櫃ですが、白色と飴色の二色展開で、大きさも大中小と家族に合わせて選んでいただけます。
圭秀窯元は台所を担うおかみさんのアイディアも器に取り入れていて、冷蔵庫の高さにちょうど合い、冷蔵庫でそのまま保存できるような工夫がなされています。
蓋も単なる蓋ではなく、一枚のお皿としてもとても美しいので、テーブルに並んでいると食卓が華やぎますね。
画像引用:圭秀窯元インスタグラム
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お櫃文化に育っていなかった我が子も、小石原焼のお櫃をテーブルに置くと嬉々としてご飯をよそいます。

小石原焼のお櫃の魅力のひとつは、そのまま蓋をして電子レンジで温めなおせて、そのままテーブルに並べられることです。ほかの器とのコーディネートもしやすいです。
とくに蓋も小石原焼でできている器を使って電子レンジで温めると、蓋を開けた時のほかほか具合がまるで違います。
電子ジャーや土鍋で炊いたご飯を小石原焼のお櫃にうつしかえると炊き立てのお米の美味しさをいつまでも楽しめると思います。
画像引用:翁明窯元インスタグラム


電子レンジは今では、食卓に欠かせない存在ですね。
ラップなど化学物質には十分気を付けたいのですが、とても便利なものなので使うシーンはたくさんあるかと思います。
温熱調理、温めなおし、また野菜など食材の下ごしらえにも大活躍ですが、MADE IN JAPANの小石原焼の陶器を使って電子レンジ調理をすると、まったく違う出来上がりになるのですよ。
電子レンジ用の調理器をわざわざ揃えなくても、日常の器をそのまま電子レンジで調理して、テーブルに並べることができるので、とてもお勧めです。
おうちごはんをリラックスして楽しめる小石原焼は、電子レンジのよい相棒になると思います。みなさまもぜひいろいろアイディアをお試しくださいね。
画像引用:圭秀窯元インスタグラム
画像引用:翁明窯元インスタグラム

(注)小石原焼は多くは電子レンジ・オーブン調理が可能ですが、器によっては不向きなものもあるようですので、ご確認の上お使いください。
また、うつわが熱くなりますので持つときはミトンなどを使い、火傷にお気をつけください。
うつわが熱いままテーブルなどに置きますと、跡がつくことがあります。鍋敷きやお皿などを敷いて、お使いください。

(取材編集料理&photo:テーブルライフ編集部 LEAF(リーフ) )