【モダンでおしゃれな波佐見焼】波佐見焼の特徴やブランド・おすすめの食器を紹介!

最近注目の波佐見焼! モダンでシンプルな食器を使ってみよう おすすめの食器や特徴を紹介します

引用画像:波佐見焼振興会HP

今回は、近年人気の波佐見焼を特集します。波佐見焼の魅力は、シンプルでモダンで洋食器のようなおしゃれなデザイン。しかも、持ちやすさ、収納のしやすさまで考えて作られているので、とても実用的。さらに嬉しいのは、リーズナブルなこと! 人気があるのも納得ですね。

 この記事では、波佐見焼の特徴やおすすめのうつわを紹介します。毎日使ううつわにこだわりたい、どんなメニューにもあううつわが欲しい、家族分のうつわを買い足したい… そんな方は、ぜひ波佐見焼をチェックして下さいね。

 窯元やブランドよって異なる、色や柄のバリエーションが豊富な波佐見焼。きっとお気に入りが見つかりますよ!

波佐見焼とは

引用画像:波佐見焼振興会HP

波佐見焼は、長崎県東彼杵郡波佐見町で作られている陶磁器のことです。特徴は、白磁と呉須の藍色の美しさで、主に日用食器として親しまれています。

現在では、モダンなデザインのくらわんか椀が各窯元などより販売されています(引用画像:一龍陶苑HP)

特に有名なのが、くらわんか椀コンプラ瓶ワレニッカ食器。くらわんか碗は、江戸時代に淀川の船上で惣菜などを売る「くらわんか舟」で「餅くらわんか、酒くらわんか」というかけ声とともに売られたことから、その名がつきました。

 引用画像:堀江陶器HP

コンプラ瓶は、酒や調味料を詰める容器として、輸出向けに作られました。語源は仲買人を意味するポルトガル語。金富良商社が酒や醤油を輸出するために使っていました。現代では、コンプラ瓶をアレンジした一輪挿しや徳利などを販売している窯元もあります。

ワレニッカ食器は、強化磁器のルーツとも言われています。1987年に割れにくい給食用の食器として開発。当初は、佐見町内の小学校のみで使用されていましが、給食の普及にともない、全国の学校や病院などで使われるようになりました。

波佐見焼が人気になった理由

引用画像:波佐見焼振興会HP

丈夫で手入れの簡単な波佐見焼は、実用的なうつわとして広く知られるようになりました。さらに、現在では、洋食器のようなモダンな商品も数多く作られ人気を集めています。

そのきっかけは、有田焼の下請け産地としての脱却を迫られたことによるそうです。波佐見は、有名な焼き物産地である有田に隣接していたため、かつては「有田焼」を作っていました。

しかし、2002年頃、牛肉の産地偽装問題等を受け、産地表示が厳格化されました。それを機に、有田で作ったものだけを「有田焼」と表示するということになり、波佐見は独自の焼き物を作る必要に迫られたのです。

波佐見焼は、昔から庶民が使う日用のうつわ。その歴史をもとに、ライフスタイルにあった商品を開発。百貨店やショッピングモール、全国へのイベントに積極的に出展することで、消費者のニーズをつかみ、新しい商品を次々と生み出していきます。近年では、モダンでスタイリッシュな商品が、雑貨店等で扱われるようになり全国区に。さらに、アップルの本社でマグカップが使われるなど、海外での人気も高まっています。

波佐見焼の窯元・ブランド(一例)

白山陶器 (https://www.hakusan-shop-online.com/

スタイリッシュでモダンなデザインが特徴。さまざまなシリーズがあり、華美な装飾がないのに飾って起きなくなる美しさが魅力です。デザイナー・森正洋氏の平茶碗が特に有名です。美しさだけでなく、軽さや薄さなど実用性も追求した商品の数々はファンが多いのも納得ですね。
表参道に路面店があります。

 

マルヒロ(https://www.hasamiyaki.jp/

引用画像:公式HP

波佐見焼の企画を行う、工場を持たない陶磁器メーカーです。よく知られるのはカラフルでスタッキングできるマグカップ「ブロックマグ」。ほかにも、伝統的な文様を今に伝える「BARBAR」シリーズなどは、雑貨店などでおなじみです。

 さらに、2012年には本店とコーヒーショップを併設した私設公園HIROPPA(ヒロッパ)をオープン。うつわ好き以外の型も集える空間を提供しています。今後の動向がますます気になりますね。

NISHIYAMA(https://nishiyama-shop.stores.jp/

引用画像:公式HP

150年の歴史がある窯元「西山」。伝統技術を継承しながら、時代に合ったうつわを作り続けています。バリエーションが豊富で、和洋問わず使える実用的でおしゃれな商品が特徴です。スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンとのコラボレーション製品なども手がけています。

写真は、人気のデイジーシリーズ。可愛らしいお花のリースが描かれたうつわは、北欧ブランドのよう。洋食器とも合わせやすく、深さもあり丈夫。毎日の定番にしたいうつわですね。

西海陶器(https://www.saikaitoki.com/

引用画像:公式HP

1946年創業の波佐見焼の総合商社。当時、近隣にあった「西海橋」が社名の由来です。「ヒトとモノの架け橋となり人々の暮らしを豊かにしたい」という思いが込められているそう。グッドデザイン賞を受賞した「common」シリーズなど、普遍的なデザインと実用性と追求したシンプルなうつわが特徴です。
 また、2001年に廃業した窯元の工場跡地に、複合施設「西の原」をオープン。地域活性化や後継者育成にも一役買っています。ちなみに、会長の児玉盛介氏は、2023年5月放送の「カンブリア宮殿」(テレビ東京)で、波佐見焼の復活ストーリーについてお話しされていました。

HASAMI PORCELAIN ハサミポーセリン(https://hasami-porcelain.com/)

引用画像:公式HP

アメリカ・ロサンゼルスを拠点に活躍する篠本拓宏氏と西海陶器が共同で開発したブランド。磁器に独自の比率で陶器を混ぜた土を使用、落ち着きのあるマットな質感に仕上げています。高級感のあるスタイリッシュなデザインは、飲食店でもよく目にします。
 また、一定の規格にしたがって設計しているため、サイズの異なるうつわでも積み重ねて収納できるのも特徴です。重ねている姿も美しいうつわシリーズです。

aiyu アイユー(https://aiyu-hasami.com/

引用画像:公式HP

1912年創業の「小吉製陶所」が前身。1985年にオリジナル製品を中心に独自の目線でセレクトした波佐見焼を扱う問屋へ変わりました。北欧ブランドのような植物や鳥などをモチーフにしたモダンなうつわが特徴。人間工学にもとづいた商品の開発など、さまざまな試みを行っています。

写真のヘリンボーン柄のうつわは、生地を再現したようなデザインが素敵。どんなメニューにも使えるので、色違いでそろえたくなります。

DRESS(https://dress-shop.jp/

引用画像:公式HP

食器は料理の衣装 (ドレス)というコンセプトのブランド。料理を美味しく見せるうつわを作られています。そのため、形はシンプルですが、カラーバリエーションが豊富! 日本の伝統色を使っており、全部で13色あります。赤も原色の赤ではなく、夕日や梅の花の色をモチーフにした微妙なカラーが魅力。和食だけでなく洋食やデザートにもあう使い勝手の良いうつわです。

形やサイズの種類も多く、季節やメニューに合わせて色を変えて使うのも楽しそうです。最近は、テーブルウェア・フェスティバルや百貨店などの催事でも見ることができます。自由が丘に実店舗もあるのでお近くの方は現物を見に行ってみては。

テーブルライフおすすめの波佐見焼10選

一真窯(いっしんがま)

1.色染カンナ26cm丸プレート 赤

白地に鮮やかな赤の丸形プレート。細かい彫りが施されている手の込んだうつわです。30種類以上のカンナで生み出す「一真彫」という技法を駆使しています。手作りのあたたかみとモダンなデザインが融合したプレートは、和洋食問わずいろいろなメニューに使えます。色違いのブルーとそろえると素敵ですよ。

このうつわを使ったバレンタインのテーブルコーディネートです。詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

2.色染カンナ21cmスクエア皿 青

白地に鮮やかな青のうつわ。和食器ながらモダンでスタイリッシュなスクエアプレートです。少し立ち上がりがあるので、パスタなどソースを使ったメニューにもぴったりです。

また、ブルーのグラデーションが美しく、染付などほかのうつわと合わせやすいのもポイント。カラーバリエーションが豊富。色違いで家族分そろえるのもいいですね。

3.斜面取 丸カップ 白

ふっくらとしたフォルムのフリーカップ。湯呑みやコーヒーカップ、小鉢やボウルとして持つ変える便利なうつわです。表面の「面取」があることで、デザインとして美しいだけでなく、手にしっくりとフィットします。モダンで美しく、オブジェのようなうつわでドリンクを楽しんでみては。

デザイン違いの商品もあるので、セットでそろえればプレゼントにも良さそうです。 

【一真窯HP】https://issingama.com/index.html
テーブルコーディネートコラム:https://table-life.com/columns/post/8198/

一龍陶苑(いちりゅうとうえん)

4.Shinogi – ポット

ふたの部分に“しのぎ”という彫りの技法が施されている「Shinogi」シリーズのポット。シンプルなフォルムですが、しのぎによるラインがアクセントになっています。テーブルにあるだけでおしゃれなたたずまい。同じシリーズのカップやプレートとあわせて使えば、モダンなコーディネートが楽しめます。

 色は全部で9種類。手持ちのうつわと合わせて選ぶ、飲物によって使い分けるのもいいですよ。

5.Shinogi – プレート(LL)

上記同様、Shinogi(しのぎ)シリーズのプレートです。リムのしのぎ部分があることで華やかに見え、何を盛り付けても様になります。サイズ違いのうつわを重ねて使えば、おもてなしにも使えます。 大きめサイズなので、メインのおかずやパスタやカレー、取り分け用の大皿料理などいろいろな使い方ができますよ。

カラーは全部で10種類、サイズは5種類。色違いやサイズ違いで組み合わせると、いろいろなコーディネートが楽しめます。

6.Shinogi – 小鉢(ボウルL)

Shinogi(しのぎ)シリーズのボウル。しのぎが側面に施されていて、手にしっくりとなじみます。少しゆがみのあるフォルムは手作りならでは。 直径は約14㎝。使い勝手の良いサイズなので、煮物やおひたし、サラダやスープ、シリアルボウルなどいろいろな料理を盛り付けることができますよ。同じシリーズのプレートの上にのせれば、おもてなしにぴったりですね。

 全部で10色あるので、バラでそろえるのも楽しいですよ。重ねやすく、収納しやすいのもポイントです。 

【一龍陶苑HP】http://www.1ryu.jp/index.html

一龍陶苑・一瀬龍宏さんインタビュー:https://table-life.com/columns/post/8202/

丹心窯(たんしんがま)

7.白磁 キルティングプレート

キルティングのような彫りが特徴のプレート。くぼみがあるので、おかずを盛り付けるもよし、ソースを入れる、グラスや小鉢などをのせるなど、いろいろな使い方ができます。

例えば、朝食に、パン、サラダフルーツを盛り付けてワンプレートに。前菜を盛り付け、くぼみに食前酒のグラスを置けばホームパーティー等に大活躍しますね。

8.プラチナボーダー アミューズカップ(L)

テーブルコーディネーターでも愛用者が多い、ふた付きのカップ。つまみとボーダーがシルバーのスタイリッシュなうつわです。アミューズカップなので、ちょっとしたおかずを入れるだけで特別な雰囲気になりますね。また、キャンディやチョコレートを入れたり、お砂糖を入れてシュガーポットにするなど使いみちはいろいろあります。

 上記で紹介したプレートのくぼみにおさまるので、セットで使うのもおすすめですよ。いつものうつわに合わせるだけで、おもてなし感がアップするうつわです。

9.カメリア アミューズカップ・S 黒

蓋にカメリア(椿)のモチーフが付いたアミューズカップ。前菜用にちょっとしたおかずやフルーツを盛り付ければ、ホームパーティーが盛り上がりそう。スープカップやデザートカップとして使うのもいいですね。

 使わないときは、スイーツやコーヒーシュガーの収納ボックスとして活用するのも素敵です。飾っておきたくなるうつわは、食卓を豪華に見せてくれますよ!色違いで蓋が白の商品もあります。ペアでそろえると、モノトーンのおしゃれなコーディネートになりますよ。

【丹心窯HP】https://www.tanshingama.com/
 facebook:https://www.facebook.com/tanshinkilm/

アセミコ

10.波佐見焼 カップ 大 斜め金泥

アセミコは、日本の工芸品に現代的なデザインを組み合わせた商品を作っているブランド。斜めに金泥がかかっているスタイリッシュな湯呑みです。すっきりとした手になじむシンプルなフォルム。飽きずに長く使えそうです。小さいサイズのものもあり、お茶の種類によって使い分けるのもいいですね。

アセミコでは、波佐見焼のほか備前焼・小石原焼・松代焼・大堀相馬焼の湯呑みを作っています。他の産地のものと違いを楽しむのもいいかもしれません。

【アセミコ】https://www.asemi.co.jp/
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波佐見焼のうつわは、シンプルでモダンなデザインが魅力。一見すると洋食器のようで、現代のライフスタイルにぴったりです。どのうつわも、凝ったデザインなのにリーズナブル。お手入れも簡単で、レンジや食洗機対応の商品も多く、いいことずくめなうつわです。

「うつわにこだわりたいけど、作家物は手が出ない」、「和食器に興味があるけど、たくさんありすぎてどれがいいのか分からない」… そんな方は、波佐見焼からお気に入りを選んでみてはいかがでしょう。

〔取材・編集:テーブルライフ編集部〕