世界の「有田焼」を存分に堪能できる5日間
代表的窯元による「薪窯焚き」は絶対に見逃せない!
開催直前!
「第13回 秋の有田陶磁器まつり
〜食と器でおもてなし」【11月22日~26日開催】
有田焼とは
「古伊万里」「柿右衛門」「鍋島藩窯」──この3つの様式に代表される陶磁器といえば、「有田焼」です。
写真提供:有田町観光協会
有田焼のはじまりは400年前。江戸時代初期に李参平が有田・泉山で磁器の原料と陶石を発見。日本初の磁器焼成に成功を遂げたことが有田焼の発祥といわれています。李参平が陶石を発見した泉山磁石場は、日本における陶磁器の未来を切り拓いた原点の地であり、現在でも有田焼のシンボリックな場所として採掘場の見学に訪れる観光客がたくさんいます。
佐賀県西部に位置する有田町へは、長崎空港から西九州自動車道を使って約40分、佐賀空港からは一般道で約1時間15分、福岡空港からなら高速を使って約1時間20分の距離にあります。
※有田町へのアクセス詳細はコチラ
http://www.arita.jp/access/
有田焼の代表窯元の「薪窯焚き」の公開も
陶磁器好きならぜひ一度は訪ねてみたい有田町。その絶好の機会になるのが、2017年11月22日(木)から26日(日)の5日間にわたって開催される「第13回 秋の有田陶磁器まつり〜食と器でおもてなし」です。特に25日(土)と最終日の26日(日)の両日に「炎(正しくは漢字「火」が3つ)の饗宴~薪窯めぐり~」というイベントがあります。
また25日は、今右衛門窯、柿右衛門窯、源右衛門窯、谷窯(登り窯)深川製磁、26日には天狗谷窯(登り窯)有田ポーセリンパークと、計5つの窯元が、それぞれ「薪による窯焚き」を公開します。
注目のイベント「薪窯めぐり」の様子
写真提供:有田町観光協会
実は有田でも近年はガス窯による焼成が主流になり、薪窯での焼成はほとんど行われなくなっています。日本の磁器発祥の地として、伝統的な技術を後世に伝えるべく、年に数回「薪窯焚き」を行っているのです。
もともと薪窯焚きは、行う時期が窯元によってそれぞれ異なりますし、一般の公開もありません。ところがこのイベント中の2日間は、有田焼を代表する5つの窯元が「薪窯焚き」を行い、しかも一般公開されるわけです。めったに訪れない貴重な機会。ぜひとも足を運んでいただきたいところです。しかもこの「薪窯焚き」は、写真撮影もOKとのこと。迫力ある写真を撮り、「世界の有田焼と伝統の薪窯焚き」なんていうテーマでインスタグラムにアップしてみてはいかがでしょう。
ただし、見学希望者が殺到する可能性が高そう。前もって窯元さんに問い合わせおいた方がいいかもしれません(要予約の窯元さんもあります)。見学を希望される場合は、下記のホームページを参考に、「見られなかった…」とかいうことのないよう、しっかり準備をしておきましょう。
http://www.arita.jp/event/toujikimatsuri/#makigama
※「第13回 秋の有田陶磁器まつり〜食と器でおもてなし」
ホームページはこちら
http://www.arita.jp/event/toujikimatsuri/
地元ガイドが案内するコース利用して有田焼の秘話を聞いてみたい!
有田町で開催される有田焼の大きな陶磁器まつりは春と秋の年2回。 春の来場者数は100万人超! ものすごい人出で賑わいました。一方「秋の有田陶磁器まつり」はどうかと言うと、「春に比べれば、のんびりゆっくり散策できますよ」(有田町観光協会)とのこと。とはいえ、昨年秋の来場者数は18万人ですからあくまでも「春に比べて」ということ。それなりの混雑は覚悟しておきたいところです。それにしても来場者数を聞いただけで「有田焼ブランド」の底力を思い知らされますね。もちろん有田町自体が陶磁器好きはもとより観光地として「見どころたっぷり」の場所ということでもあります。
例えば「薪窯めぐり」以外にも、有田には「秋の有田を彩る紅葉5(ファイブ)」という紅葉の名所があり、当然、散策なども楽しめます。
http://www.arita.jp/event/toujikimatsuri/#kouyou
有田焼の原点「泉山磁石場」の近隣で鑑賞できる紅葉
写真提供:有田町観光協会
個人的にものすごく興味を持ったのが、有田町のホームページに出ている「有田観光まちなかガイド」というサービスです。
※「有田観光まちなかガイド」はコチラ。
http://www.arita.jp/kankougaido/
有田を知り尽くしたガイドさんが観光スポットを案内してくれます。もちろん案内の最中は、地元ならではの話題や裏話、うんちくなど「有田」に関する様々な魅力を披露してくれるそうです。「有田焼」「有田の窯元めぐり」など、4つのモデルコースがあり、それぞれ所要時間は2時間。また、希望に合わせたオリジナルコースも提案してもらえます。人数によって料金は変わりますが、1人から5人で1,500円と料金的にもかなりおトク! さすがに「有田陶磁器まつり」の期間中は予約が立て込みそうですが、一段上の有田焼の魅力を発見したい方には、オススメのプランです。
有田の食を「有田焼」で満喫!
「秋の有田陶磁器まつり」の見どころはまだまだあります。サブタイトルに「食と器でおもてなし」とあるように、「ごとうふ」をはじめ、様々な有田の郷土料理が楽しめます。もちろん食事の際の器は有田焼です!
さらに、有田陶磁の里プラザ(有田焼卸団地)では、「第35回 茶わん供養 有田のちゃわん祭り」を開催しています。現地を訪れた方は、こちらもお見逃しなく!
写真自慢も参加!うつわに興味のないお父さんも腕を披露しては?
最後に「秋の有田陶磁器まつり」では、期間中に撮影した写真を募集する「第8回 秋の有田写真コンテスト」を同時開催。受賞作品は伝統文化の交流プラザ「有田館」にて写真展を行うほか、今後の「秋の有田陶磁器まつり」のPRでも使われるそうです。もしかしたら、来年のパンフレットはアナタの写真が飾るかも!? 応募の詳細は「秋の有田陶磁器まつり」のホームページ【http://www.arita.jp/event/toujikimatsuri/】を参照ください。
募集チラシ(pdf、704kb):http://www.arita.jp/event/toujikimatsuri/data/contest_chirashi.pdf
※「第7回 秋の有田写真コンテスト」受賞作品はコチラ。
http://www.arita.jp/news/002757.html
なお、有田町ではインスタグラムも開設しています。こちらも合わせてチェックしてみてはいかがでしょう。
※有田町のインスタグラムはコチラ。
@Arita_kankou
観光も楽しめる!周遊観光バス(無料)にも注目
陶器市でひとしきりうつわ探しを楽しんだ後は、バスに乗って秋の有田を楽しむ周遊観光なんかもいかがでしょうか。観光協会チョイスの名所を一挙に回ることができます。日本磁器誕生のきっかけとなった陶石の採掘場や、世界的に有名な窯元、紅葉の名所など盛りだくさんです。
1時間半ほどで一気に巡れるダイジェスト版は有田に詳しいガイドの説明付。初めて有田を訪れる方や歩くことに自信がない方にもおすすめです。
驚くなかれ、この周遊観光バスは何と無料!
(各会場を結ぶ「無料シャトルバス」と間違えないでくださいね)
※運行ルート、時刻は変更になる場合があります。
【運行日】 11月23日(木・祝)・25日(土)・26日(日) 【運行時間】1日3便 JR有田駅前(有田まちづくり公社前)発着 (1) 11:00 (2)13:00 (3)15:00 【定員】20名(所要時間:1時間30分) ≪予約不要、先着順での受付となります。≫ 【料金】無料 【問】有田観光協会 TEL:0955-43-2121 http://www.arita.jp/event/toujikimatsuri/#busguide
【開催概要】
「第13回 秋の有田陶磁器まつり~食と器でおもてなし」
開催日:2017年11月22日(木)〜26日(日)
交通アクセス:http://www.arita.jp/access/
お問い合わせ:有田町観光協会(TEL 0955−43-2121)
ホームページ
http://www.arita.jp/event/toujikimatsuri/
会場:上有田駅〜有田駅、有田陶磁の里プラザ(有田卸団地)、南川原陶山街道、チャイナ・オン・ザ・パーク、有田ポーセリンパークなど
期間中は無料シャトルバスが各催事場へ20〜30分おきに運行しています。
アクセス:
自動車→西九州自動車道 「波佐見・有田IC」
鉄道→JR佐世保線・西九州線「上有田駅」または「有田駅」
テーブルライフがオススメする有田陶器市への空港利用のパターン (1)福岡空港利用 福岡空港 〜 JR博多 〜 (特急「有田陶器市みどり号」1時間40分) 〜 上有田・有田駅 日本一鉄道利用が便利な福岡空港から乗り換え一度で現地に入ることができます。 (2)佐賀空港利用 佐賀空港より「空港リムジンタクシー」(要予約)、有田町各所までたったの2,000円! 空港の場所が不便だった分、リムジンタクシーという制度で巻き返しを図っています。1時間くらい乗車して本当に2,000円しか取られません。空港から目的地までダイレクトに移動できるのは本当に便利です。 (3)長崎空港利用 長崎空港よりレンタカー利用、長崎自動車道「大村IC」〜西九州自動車道 「波佐見・有田IC」 レンタカー利用なら断然長崎空港利用が便利。空港すぐの大村ICから30分くらいで最寄りの波佐見・有田ICに着くことができます。ただし陶器市中の有田町内は相当混雑しますので当日の移動は公共交通機関にしましょう。
2017年10月31日現在[取材・編集:テーブルライフ編集部・取材協力はちどり]