皆様、こんにちは。テーブルライフコーディネーターのNAYUMIです。
今年最初のダイニングコーディネートになります。本年もまた素敵なうつわと共に季節のテーブルコーディネートをご紹介していきますのでどうぞよろしくお願いいたします!
さて、2月3日は立春でしたね。1年で一番寒い時期ですが、暦の上では春が始まります。
外はまだまだ寒さを感じますが家の中で春を感じる、そんなコーディネートを今回ご紹介いたします。
早春のチャイニーズ・アフタヌーンティーテーブル
今月は華やかなうつわを使い、チャイニーズ・アフタヌーンティータイムをイメージしたテーブルに。
うつわが華やかな分、白×こげ茶の落ち着いた色のブリッジランナーにして、それに合わせた飾り棚を置きました。
飾り棚にはカップをオブジェ代わりに。
カラフルで華やかなシンガポール・プラナカン食器
プラナカンとは15世紀後半ごろにマレー半島に渡ってきた中国系移民の子孫のことを指します。彼らは現地の女性と結婚し、中国やマレー、そしてヨーロッパ文化を融合させ、独自の文化を築き上げました。
その特徴はパステルカラーと大柄のデザイン。西洋文化も取り込んだ独特の色彩で建築、ファッション(シンガポール航空のユニフォームが代表例)、雑貨など今でも様々なところで見ることができます。
そしてプラナカン食器もまたしかり。
明るい色彩の生地に花(牡丹や薔薇)、鳥(鳳凰や鶴)、蝶々など縁起の良い絵柄が大胆に描かれています。プラナカンの女性を「ニョニャ」と呼ぶことからプラナカン食器の総称が「ニョニャ・ウェア」と呼ばれるようになったそうです。
またプラナカン食器はカラーバリエーションが豊富。そんな中から今回は人気の白とピンクの食器をチョイスしました。
こちらは白地にピオニー(牡丹)が描かれたミニ4段重。テーブルナプキンはピンクのポットにある色に合わせました。
実は私、シンガポールに居住経験がありまして、当時よく飲んでいたのが菊花茶と呼ばれる菊のお茶。効能は眼精疲労、利尿作用、抗菌作用、解熱作用とたくさん。今回シンガポールでこのお茶を飲んでいたことを思い出しながらテーブルセッティングをさせていただきました。
ポットとカップには鳳凰と牡丹がそれぞれ描かれています。
プラナカン食器の窯元『陶光工藝/Thow Wang Pottery Jungle(ソウワン・ポッタリー・ジャングル)』
この素敵なうつわを作られているのが、Jurong地区に位置する陶光工藝(Thow Wang Pottery Jungle/ソウワン・ポッタリー・ジャングル)。創業約81年の老舗の窯元。シンガポールの中心地からMRT(地下鉄)で約30分+車で10分ほどの、森に囲まれたのどかな場所にあります。
コーディネート使用アイテム ・白のプレート:丹心窯 ・グラス:Christofle(クリストフル) ・デザートフォーク:高桑金属 ・ブリッジランナー・テーブルナプキン:手作り
テーブルライフコーディネーター NAYUMI
うつわコンサルタント/多国籍料理研究家/ベジフルビューティーアドバイザー
大学卒業後、就職をきっかけに海外生活開始。これまで世界6か国(シンガポール・フランス・トルコ・イタリア・ペルー・メキシコ)で生活し、それぞれの国で語学・料理・異文化を学ぶ。日本在住中に食空間プロデューサー・山本侑貴子氏に師事し、テーブルコーディネートインストラクター資格を取得。テーブルコーディネートレッスン、お料理レッスン、うつわのコンサルティング、ディスプレイ、作家・窯元取材、コラム執筆など多方面で活動。2019年テーブルスタイリングフォトコンテスト最優秀奨励賞受賞。2児の母。
Instagram : @belmomentodinayumi