通販で買えるオススメ唐津焼(からつやき)陶器窯元 10選

唐津焼とは?

唐津焼(からつやき)は、現在の佐賀県東部・長崎県北部で焼造された陶器です。特に茶器が多く茶道の世界では古くから「一井戸二楽三唐津」と言われるように、茶人たちから愛される茶陶としてその地位を確立してきました。

唐津焼の歴地

江戸時代は藩の御用窯として伝統を守った唐津焼ですが、明治以降その庇護を失うことで衰退の一途をたどります。しかし、人間国宝・中里無庵(1895~1985年)が長い間忘れ去られていた桃山~江戸時代初期の古唐津の技法を復活させたことで再び息を吹き返し、作り手の数も増加。現代的な感覚を取り入れた作家も現れ、今では市内約70の窯元が点在しています。

唐津焼の特徴

唐津焼の特徴は他の産地に比べ種類が多い事です。土の性質、釉薬、技法により分類されます。約14種類ありますが、今回は特に有名な技法7種類をご紹介します。

絵唐津_Fotor

①絵唐津:器に鬼板と呼ばれる鉄溶液を使って花鳥、草木といった意匠を描き込んで、灰色釉など透明な釉薬を流し込み、焼成したもの。土色の器肌と単純でありながら伸びやかな意匠が相俟って、独特のわびしさを生み出します。

②朝鮮唐津:李氏朝鮮の陶工から伝わった伝統的なスタイル。黒色を付ける鉄釉を上から流し、白色を付ける藁灰釉を下から掛けたもので、二つを交わらせて風景を表すもの。上下逆の物もあります。

③斑唐津(まだらからつ):長石に藁灰を混ぜて焼成する事で粘土に含まれる鉄分が青や黒などの斑になったもの。独特のざんぐりとした風合いは茶器に好まれます。

④三島唐津:朝鮮の陶器、三島手の技法を受け継ぎ、日本風にアレンジしたもの。象嵌の一種で、器が生乾きのうちに雲鶴や印花紋などの紋様を施し、化粧土を塗って、仕上げ作業を施し、その上に長石釉、木炭釉を掛けて焼成したものです。

⑤粉引(こびき)唐津:褐色の粘土を使用、生乾きのうちに化粧土を全面に掛け、乾燥させた後に釉薬を掛けたものです。

⑥奥高麗(おくごうらい):高麗茶碗の井戸、呉器、熊川風の造形の茶碗で、通常、無地である。和物茶碗として極めて評価が高いです。

⑦黒唐津:鉄分を多く含んだ釉薬を用いて焼き上げたもの。鉄分の量や酸化の度合いにより、飴色から褐色、深い黒まで発色はさまざまですが、総称して黒唐津と呼びます。

 

オススメ窯元

1,中里太郎右衛門窯(十四代中里太郎右衛門)

桃山時代の古唐津を復興させた人間国宝中里無庵を祖父に持ち、現代的な装飾で唐津に新たな方向性を示した日本藝術院会員「中里逢庵」を父に持つ。2002年の襲名以来、伝統的な井戸茶碗や中里家伝来の叩き作りによる壺などと合わせて、唐津にはなかった中国の技法を用いた掻落しの作品などを制作されています。

中里右衛門 湯呑み_Fotor唐津焼の代表として最も有名な「絵唐津」の湯呑です。 表には、生き生きとした「すすき」を、 裏には「とくさ」が描かれています。 コロンとした大きめの湯呑です。 何にでもお使い頂けます中里右衛門 朝鮮唐津_Fotor

絵唐津と並ぶ歴史のある「朝鮮唐津」の湯呑です。 朝鮮から伝承されたのか、唐津独自のものかわからず、「朝鮮」と「唐津」という2つの地名を合わせ、「朝鮮唐津」と呼ばれています。 黒と白い釉薬の掛け分けの湯呑。 歴史がある「朝鮮唐津」ですが、 こちらはツートンカラーでモダンな雰囲気にもお使いいただけます。

引用画像:http://tarouemon.com/

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2,陶ぼう空・府川和泉

佐賀県唐津市七山地区の山あいで作陶する府川和泉さん。1990年に唐津焼の土平窯で3年間修行の後、独立。あまり人気(ひとけ)がない静かな環境で焼物に打ち込んでいます。唐津焼の世界では比較的少ない女性陶芸家の一人です。

唐津焼 府川さん_Fotor

斑津焼のそば猪口です。湯呑みとしても使え、味わいのある白がどこか懐かしさを感じさせてくれます。

唐津焼 府川さん2_Fotor

三島唐津の小皿です。副菜を入れたり、和菓子を入れる器として使えそうですね。唐津焼はお茶関係のものを焼いている方が多いですが、府川和泉さんの唐津焼は料理と合う、日常使いにピッタリの焼物が多いです。トップ画像は府川さんの工房内の写真になります。

引用画像、トップ引用画像:http://unagino-nedoko.net/

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 3,鏡山窯(きょうざんがま)

鏡山の麓にある鏡山窯。茶道具のみならず、皿、湯呑など生活雑器も陶作されています。唐津焼 粉引_Fotor

唐津の陶土に白色の化粧土を施し、更に透明なガラス質に焼き上がる釉を掛けて仕上げる粉引唐津です。一輪挿しとして使用していいですね。唐津焼 朝鮮唐津2_Fotor

2種類の釉薬を掛け分けた朝鮮唐津。溶けた釉薬の自然な流れが生み出す、唯一無二の表情が魅力です。片口碗としてでなく、煮物を盛り付けしたりと色々なシーンで活躍してくれそうですね。

引用画像:https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/

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送料:全国800円




4,赤水窯

ご実家が赤水窯である熊本象さん。佐賀県立窯業大学校にて磁器焼成を学び、唐津焼の特徴的な彩色などを磁器に生かし、独特な世界観を器で表現されています。 ろくろにこだわり、型打ちの器ですらもその前にろくろをひいて成形します。

唐津焼 ゆらり堂_Fotor鉄釉をかけて稟灰釉をかける朝鮮唐津です。中の釉薬のタレ具合など面白い仕上がりになっています。唐津焼 ゆらり堂2_Fotorまるで花びらが並んでいるような華やかな器です。匂いや色が着かない磁器ですので衛生面でも安心して使え、電子レンジ、食器洗浄機にも使用可能です。

 

引用画像:http://www.yurari-dou.com/

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送料:関東 800円より 20,000円以上で送料無料




5,龍太窯

『隆太窯』は人間国宝に認定された12代中里太郎右衛門(無庵)の五男として生まれた中里 隆氏が、アメリカや欧州、韓国、そして種子島など国内外の地を経て開いた窯です。来年傘寿を迎える年齢ですが、今も世界各地で精力的に作陶。窯を空けることの多い父に代わり、現在は2代目の太亀氏が当主として窯を守っています。

隆太窯 プレート_Fotor

唐津らしい味わいのある土味とモダンな線が調和し、様々な料理を引き立ててくれそうです。
隆太窯Collage_Fotor
シーンを選ばずに使えるモダンな粉引筒湯呑です。こんな湯呑みでお茶をいただき、癒やしの時間が持てそうですね。
引用画像:https://item.rakuten.co.jp/realjapanprojectstore/0115r006-001/

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送料:1個送 700円より 10,000円以上で送料無料




 6.由希子窯

幼少期から身近にあった唐津焼に魅了され、作陶をはじめたという土屋由起子さん。つくっては使い、つくっては使いを繰り返し、食卓に素直に馴染むうつわを考えられています。唐津というと斑(まだら)唐津や絵唐津が有名ですが、由起子さんが最初に惹かれたのが黒唐津だったそうです。しっとりとした黒。艶やかな黒。紫っぽい黒。茶色味を帯びた黒。緑がかった黒。一言で黒といっても様々な表情で愉しませてくれる由起子さんの黒唐津です。

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由起子窯 丸_Fotor

黒唐津は使い始めに白っぽく粉がふいているように見えることがありますが、水を吸うたびにしっとりとした黒に変化していきます。陶器ならではの経年変化が楽しめます。

引用画像:http://www.amahare-shop.jp

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代引手数料:9,999円まで324円、10,000円〜29,999円 432円、30,000円〜99999円 648円
送料:関東 864円より




 7,健太郎窯

唐津鏡山の中腹のある村山健太郎さんの窯元「健太郎窯」。古唐津の良さを残しつつ、繊細なデザインを作陶されています。唐津焼 蓋付き_Fotor

唐津のやわらかな雰囲気やを大切にしながら、モダンで繊細なフォルムで存在感のある仕上がりに。蓋裏に刷毛目が入り、蓋を開ける愉しみも味わえます。

引用画像:http://www.kikoujin.jp/

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送料:1個送 972円より 10,800円以上で送料無料




8,瀬戸口 真

威風堂々としたフォルムが印象的な瀬戸口さんの唐津焼。ロクロで作られたこの和食器は、サイドを走るおおらかなロクロ目が、いかにも手作りだと感じさせてくれます。

唐津焼 お茶碗_Fotor

唐津焼 湯呑み_Fotor

鉄分混じりの唐津の黒土に粉引を施し、その収縮率の違いにより発生したヒビ模様が全体を覆っています。その上をオリジナル灰釉が焼成時の熱により溶けて流れ、そのヒビ模様に入り込むなど魅惑の景色を作り出します。所々見受けられる黒い斑点は、素地の中に含まれる鉄分が熱により溶け、表面に現れたもの。これも陶器ならではの見所の一つです。

画像引用:http://utsuwa-yamato.com/

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価格表示:税抜き
決済方法:クレジットカード、代金引換、コンビニ払い
代引手数料:5400円未満 324円、5400円以上 無料
送料:関東 864円より 5400円以上で送料無料




9,内村 慎太郎(山居窯)

高専を卒業後、橋梁設計に携わった後、古陶の世界に惹かれて作陶を始めたという異色の経歴の持ち主の内村さん。古唐津、高麗・李朝の器に現代的な感性を映し込んだ作品を主に手がけられています。

唐津焼 斑唐津 _Fotor

斑唐津の盃になります。釉薬の溶け具合が柔らかさを出してくれています。

唐津焼 黒と白の釉薬_Fotorこちらも盃になります。黒と白の釉薬が力強さをだしています。どちらの盃も絵に馴染みやすいデザインで、これで晩酌などすると毎日楽しい時間が持てそうですね。

引用画像:ギャラリー一番館

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代引手数料:10,000円未満 324円、10,000円から30,000円未満 432円、30,000円から100,000円 648円、
送料 関西800円より、関東 1000円より、50,000円以上無料




10,竹花 正弘(namise gama)

虫や鳥の音しか聞こえない山の中。天山の眺めが美しいところで工房を持つ竹花さん。唐津焼のあや窯で修行後、1年間の窯づくりと小屋造りを行いこだわりの工房をご自分で作られました。

唐津焼 竹花さん_Fotor 唐津焼 竹花さん2_Fotor古唐津を手本にしており、薪で焚く割竹式登り窯にこだわっています。薪を使う事により、柔らかい焼き(器の質感の柔らかさ)が出てきます。どの器も釉薬が柔らかく馴染み、見ているだけでも癒される色彩です。竹花さんのHPはコチラです。

引用画像:ギャラリー一番館

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代引手数料:10,000円未満 324円、10,000円から30,000円未満 432円、30,000円から100,000円 648円、
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唐津焼特集はいかがでしたか? 他の産地に比べ、種類の多い唐津焼ならではのデザインがたくさんあり、どれを取っても歴史ある物ばかりです。普段使いにも出来る唐津焼も多数あるのでお気に入りの唐津焼を是非見つけてくださいね。

 

2017年9月20日現在 取材・編集:テーブルライフ編集部