日本を代表する有田焼、源右衛門窯
源右衛門窯は有田焼を代表する3大窯元「柿右衛門窯・今右衛門窯・源右衛門窯」のひとつとして260年以上の歴史を持ち、古伊万里の伝統を伝えてきました。江戸時代末期から明治時代は停滞した時期もありましたが、今では日本だけでなく海外にもその名を知られるほど有名な有田焼のひとつとなりました。
源右衛門窯の特徴
源右衛門窯の一番の特徴は鮮やかな色合いでデザインされた絵付けです。絵付けの柄をインテリアやアクセサリーなどにも展開させ有田焼ブランドの中でも美しく繊細といわれています。
引用画像:http://www.gen-emon.co.jp
源右衛門窯の歴史
元和2年(1616年)、朝鮮出身で有田焼を作ったともいわれる有名な李参平が、有田東部の泉山で良質で大量の白磁石を発見し、白磁器を産業として立ち上げました。焼き上げた製品は最寄りの伊万里港から「伊万里焼」として全国へ運ばれたため、江戸期の有田焼を古伊万里と呼ばれるようになりました。
源右衛門窯からみた古伊万里
源右衛門窯には、古伊万里資料館が併設されています。有田焼が始まってからの400年、貴重な古伊万里や歴史的価値のある作品が見ることができます。
源右衛門窯の先代当主・六代目舘林源右衛門はヨーロッパの輸出伊万里を見て、有田焼の匠の技を改めて絶賛したといわれています。輸出した品の中にはヨーロッパから注文を受けたものもあり、日本の食器にはない形やデザインなど当時の日本では見ることのなかった品も多かったそうです。
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源右衛門窯の購入方法
源右衛門窯の作品は大手百貨店、ショールーム(東京・軽井沢)、源右衛門窯オンラインショップからの購入が可能です。リーズナブルなものから高級品まで揃っていますが、中には模倣品なども出回っているので注意が必要です。
名称:源右衛門窯 有田窯元 住所:〒844-0023 佐賀県西松浦郡有田町丸尾丙2726番地 電話番号:0955-42-4164 フリーダイヤル 0120-88-4164 営業時間:平日:午前8:00~午後5:00 土・日・祝日:午前9:00~午後5:00 オンラインショップ:http://www.gen-emon.co.jp
源右衛門窯 東京店 住所:〒104-0032 東京都中央区八丁堀3丁目10-1章山堂ビル 1~3F 電話番号:03-3551-0179 営業時間:午前10:00~午後6:00 休日:日曜・祝日定休、土曜不定休
源右衛門窯 軽井沢店(ゴールデンウイーク期間中と夏期にオープンする期間限定店舗) 住所:〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢666 電話番号:0267-42-6029(※期間中のみ) 営業時間:午前10:00~午後6:00(※期間中のみ) 営業期間:2018年7月21日(土)から9月24日(月)まで (各年お問い合わせください) 定休日:なし
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源右衛門窯の製品
源右衛門窯の製品をひとつずつじっくり見てみましょう。源右衛門の特徴である色彩豊かな作品が揃っています。
1.傳・日本の器 全十客揃(でん・にほんのうつわ ぜんじゅっきゃくぞろい)
こちらは日本の懐石料理で使われる食器です。蒸し碗、焼き物皿、口取皿、珍味入れ、盃や徳利など、懐石料理で使用する器が全て揃っています。日本ならではのお祝いの席にふさわしい吉祥文様で絵付けされています。
引用画像:http://www.gen-emon.co.jp
(参考価格:3,780,000円)
2.金襴手獅子見込 湯呑揃(きんらんで ししみこみ ゆのみぞろい)
赤絵、色絵に金彩を加えた「金襴手(きんらんで)」で絵付された湯呑揃です。中国では獅子は魔除けとし、邪気を払うものとして伝えられています。内側には梅や竹などの吉祥模様が絵付されています。
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(参考価格:64,800円)
3.染錦イズ二ク手絵変りシリーズ(そめにしき いずにくて えがわりしりーず)
トルコのイズニク地方で作られている陶器「イズニク」を元に作られています。トルコだけでなく中国の影響も受け彩り豊になっともいわれています。エスニックな雰囲気の中に、洗練された細やかな絵付けは源右衛門窯ならではの匠の技です。
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4.万暦風人物絵 茶器(ばんれきふう じんぶつえ ちゃき)
源右衛門窯の特徴である色鮮やかな茶器セットです。中国明時代の詩人を思わせる人物と松の木などが色鮮やかに絵付けされています。
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(参考価格:129,600円)
5.万暦風龍絵 迎春揃(ばんれきふう りゅうえ げいしゅんぞろい)
龍と鳳凰が見事に絵付された揃えです。中国の明時代、龍は鳳凰と共に伝説上の獣といわれていました。新郎が龍、新婦が鳳凰として結婚式などおめでたい席で使われています。迎春揃えということでおめでたい席に使われる揃えは、色彩豊かで繊細に絵付けされています。
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(参考価格:486,000円)
6.染付蟹絵 八寸皿(そめつけ かにえ はっすんざら)
源右衛門窯代表作ともいえる「染付蟹絵」です。蟹がお皿からはみ出しそうな躍動感ある繊細な絵付けが印象的です。こちらは2匹の蟹のデザインですが、1匹のもの、赤絵で絵付されたものもあります。
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(参考価格:32,400円)
7.染錦兜唐草 酒器揃(徳利一本・ぐい呑二個)(そめにしき かぶとからくさ しゅきぞろい)
瓢箪(ひょうたん)の形をした徳利とぐい呑です。瓢箪は中国では種が多いことから子孫繁栄とされ縁起物のひとつといわれています。蔦や葡萄などの蔓も切れぬ縁、繁栄、長寿を指すものといわれています。縁起のよい形、デザインはおめでたい席にぴったりです。
引用画像:http://www.gen-emon.co.jp
(参考価格:24,840円)
源右衛門窯では毎年11月開催の秋の陶器市に合わせて新窯焚きが行われます。
長い煙突から薪窯焚きの黒煙が立ち込めます。
窯の温度は1300度。間近で見ることのできる大変貴重な光景です。
窯の両側に焚き口が4つあり、2人1組となって呼吸を合わせながら赤松の薪を入れていきます。
また工房の敷地内には素敵な庭園もあります。
そしてその横には古伊万里資料館があり、源右衛門窯が作品作りの参考にと世界中から収集した輸出用の古伊万里を中心に展示されています。
時代によって変化する有田焼を一同に垣間見れるこれまた貴重な資料館。
有田に行くなら是非足を運んでいただきたい場所です。
有田焼を代表する名門の窯元「源右衛門窯」の特集はいかがでしたが?どの作品も繊細な部分まで色鮮やかに絵付けされたデザインは日本美を伝える素晴らしい作品ばかりです。改めて有田焼の素晴らしさを実感できますね。