いつかはそろえたい、モダンで魅力的な〜高級和食器〜

高級和食器が、「高級」なわけはなぜ?

高級和食器といって頭に浮かぶのは、有田焼の超絶技巧のうつわですよね。将軍や大名に送られ、ヨーロッパの王侯向けに輸出された、まさに世界のハイブランドです。それらは熟練の職人たちによって、何度も絵付けと窯焼きを重ねた、まさに技術と手間の結晶だったのです。
現代では、それらの伝統的文様をモダンなセンスで、新しい高みに立たせました。高級料亭にいくと、これらのうつわがステキに活かされています。お料理を楽しむには味覚だけでなく、視覚など五感でも美味しさが増しますよね。とくに日本食は、四季の食材を取り入れていただく事ができるので、うつわにもこだわって盛り付けされています。
そこで今回は高級料亭などでも使われている「高級和食器」をご紹介します。

引用画像:https://www.koransha.co.jp/shop/




1.福珠窯

2018年の第115回有田国際陶磁展・産業陶磁器部門で、経済産業大臣賞受賞作品した福寿窯の「古伊万里松竹梅」です。
古伊万里金襴手の絵柄を、染付と銀彩のみのツートーンで絵付しています。古典的な凝った図柄を、現代的なセンスでモダンによみがえらせた作品です。正面の写真ではお皿に見えますが、じつは平らなプレートです。モダンなフレンチや、懐石料理が映えそうなうつわです。

2.貝山窯

貝山窯3代目当主が手がけた作品です。仕組みのある器という、すこし変わったコンセプトから生まれた『sikumiシリーズ』。
波の彫刻がとても美しく、存在感のある1枚です。大量生産では出せないマットブルーは、和食器にはなかなかな見かけない色です。彫刻部分が見えるよう、お刺身など盛り付けするのがオススメです。

3.香蘭社

創業325年の高級陶磁器メーカー、「香蘭社」の茶器セットです。明治政府が主導して制作した、工芸品のための図案集をもとにデザインされています。蓮の華が大胆見事に絵付されています。
池の泥水が濃ければ濃いほど、大輪の花を咲かせるといわれている蓮の花。泥水の中から立ち上がって、気高く清らかな花を咲かすともいわれています。

引用画像:https://www.koransha.co.jp/shop/

参考価格540,000円

4.アリタポーセリンラボ

伝統柄を新しい技法で再構築して、和モダンでラグジュアリーな有田焼として知られる「アリタポーセリンラボ」。日本だけでなく、アメリカなど海外からもファンが多く人気の有田焼の窯元の1つです。
こちらのお皿は、18世紀にヨーロッパの王侯貴族を魅了した、金襴手古伊万里様式です。古典柄ながらモダンなデザインは、ソースを用いるフレンチやイタリアン等の洋食用のお皿として使えるよに制作されました。縁起の良い吉祥文様が散りばめられ、伝統の中にも新しいデザインの和食器です。

引用画像:https://aritaware.com

参考価格:54,000円

5.源右衛門窯

有田焼の三衛門のひとつ「源右衛門窯」。もっとも高い格式と歴史を誇る、窯元の一つです。
ご紹介するうつわは、緑彩葡萄絵楕円蓋物(りょくさいぶどうえだえんふたもの)です。葡萄はたくさん果実がなり、ツルがよく巻き付くことから、子孫繁栄などの縁起物として東西で喜ばれる柄です。蓋物ですので、前菜や乾き物を入れたりと使いやすいデザインです。

引用画像:https://ssl.shop-gen.com/online/shop/shop_index.cgi

参考価格:各54,000円

6.たち吉

京都のうつわブランドといえば、「たち吉」ですね。陶器、磁器、ガラス器、漆器など、日本各地の産地で作った、選りすぐりの和食器がそろっています。
写真の組湯呑は、外側は漆のような黒釉がモダンな仕上がりに、内側は上絵の赤を塗り、さらに銀彩を施している贅沢な品物です。お茶をいただくたびに満開の桜模様を見る事ができ、日本の美を感じる一品です。お祝いの席はもちろん、春の季節に是非とも使いたいですね。

引用画像:https://tachikichi.jp

参考価格:108,000円




高級和食器の特集はいかがでしたか? どの作品も芸術要素が高いものばかり。セットで揃えるのは難しくても、1つだけでも持ち使うことで心に余裕が出来、優雅な時間を過ごすことができますね。

IMG_5312-2テーブルコーディネーター・MIKA(愛知県名古屋市在住・中部支部担当)

夫の転勤で海外在住中、体調を崩し食生活の大切に気づきマクロビオテック経てRaw foodにたどり着く。
 Raw foodを取り入れ劇的な体の変化を体感し、横浜の自宅サロンにてMika’s raw food recipeをスタート。
 2016年には抗加齢学会(アンチエイジング学会)の抗加齢指導士の資格を取得。外見だけでなく内側から健康で美を目的とするレシピを考案し関東、東海地区でレッスンとイベントで活動中。
 テーブルコーディネートでは食空間プロデューサーの山本侑貴子先生を師事、Dining&Style認定講師としてシニアインストラクター取得。

2017年東京ドームテーブルウェア・フェスティバル入賞

HP:https://www.mikarawfood.com/