和食器を初めて買うなら、洋食にも使えるおしゃれな和食器を選ぼう!
今回は、通販サイトやショップでよく目にする、おしゃれな和食器を紹介します。どの食器にも共通しているのは、洋食器としても使える「多用途」なこと。和食器に興味があるけど、何を選んだらいいのか分からない方、収納スペースが限られているのであまり沢山の食器を持ちたくない方にもおすすめです。器探しの参考にしてくださいね!
1.作山窯(さくざんがま) STRIPE
引用画像:公式オンラインショップより
作山窯のSTRIPEシリーズは、ターコイズ、インディゴ、マリン、ホワイト、グレーの4色あり、サイズ違いのアイテムもあります。同色もしくはブルー系でそろえれば、目をひくコーディネートが楽しめます。
リムに入ったストライプ(縞)の凹凸と色の濃淡が、いい味を出しています。どんなジャンルの料理も、よそいきに見せてしまう美しい器です。時計やアクセサリーなどを置いても、絵になりますね!
作山窯とは
岐阜県土岐市駄知に窯を構える美濃焼の窯元です。扱う土は13種類、焼き方は6種類、釉薬は100種類以上。食器は単なる道具ではなく、盛り付けられる料理のためにあるという考えのもと、見た目の美しさだけでなく、使う人の暮らしを豊かにする器を作成しています。
SAKUZAN Stripe オーバルプレート ターコイズ
URL:http://www.sakuzan.co.jp/
2.masamura craft(正村製陶所) Rootシリーズ
引用画像:マサムラクラフト ルートシリーズ
岐阜県多治見市根本町で、1948年に創業した「正村製陶所」。そこに保管されていた染付大鉢の美しさに感動した食器デザイナーが、江戸時代から昭和30年ころまで作られていた根本焼を、モダンに再現すべく立ち上げたのが「masamura craft(マサムラ クラフト)」です。
ブルー&ホワイトの優しい色合いに、北欧食器のようにも見える無国籍なデザイン。なかでもペアボウルは、使いやすいサイズが特徴で、和食から洋食、スウィーツまで使えます。ウェディングのギフトカタログにも採用されており、贈り物にも喜ばれるうつわです。ボウル以外にもプレートやマグカップもあり、セットでそろえたくなりますね!
URL:公式HP:https://e-kama.jimdo.com/
取扱いショップ:Starry shop https://www.rakuten.co.jp/starry/index.html
3.永峰製磁(えいほうせいじ) 和モダンシリーズ
引用画像:公式オンラインストア
永峰製磁は、1936年創業の波佐見焼の窯元。特徴は、透き通るような生地の薄さと、普段使いを目指した軽さです。
今回紹介する和モダンシリーズは、日本の伝統紋様を現代的にアレンジしています。白磁にシンプルな柄が、良く映えます。サイズ違いで15㎝、19センチのお皿もあり、取り皿やデザートプレートなどにも使えます。その他に箸置きもあり、色違いでブルーのシリーズもあります。
永峰窯 WA MODERN 青海波 小付 赤
URL:http://www.eiho-porcelain.com/
4.九谷青窯(くたにせいよう)
引用画像:徳永遊心さんの花つなぎシリーズ
1971年、石川県能美市で開業した窯元。全国から集まった十数名の若手陶工が切磋琢磨し、大量生産ではない独自の器を製作しています。九谷焼のカテゴリーにとどまらない個性的な器はファンが多く、各地のショップで取り扱われています。
写真の徳永遊心さんの作品は、入荷するとすぐに売り切れてしまう人気の商品。縁に手書きされた、レトロな花のデザインはリースのよう。個性的なデザインなのに盛り付ける料理を選ばない、長く使える器です。
高原真由美さんの商品も人気です↓
九谷青窯 高原真由美 色絵 ガーベラ紫 5.5寸皿
取扱いショップ
cotogoto(コトゴト) https://www.cotogoto.jp/
free design(cotogotoの姉妹店) https://www.freedesign.jp/
5.カネコ小兵(こひょう)製陶所
○ぎやまん陶
引用画像:ぎやまん茄子紺シリーズの皿(公式HP)
ぎやまんは、江戸時代から明治初期に用いられた「ガラス」を意味する外来語。ガラスのような質感と、漆のような風合いから「ぎやまん陶」と名付けられたシリーズです。
色は写真の茄子紺ブルーの他、漆ブラウン、利休グリーンの3色。菊のようなフォルムで日本の伝統と現代のライフスタイルにあうよう、モダンにアレンジされた人気のシリーズです。アイテムはお皿の他ボウル、猪口、コーヒーカップなど豊富にそろっています。電子レンジや食洗機にも使えます。
○リンカ
引用画像:公式オンラインストアより
磁器なのに、土ものの素朴な味わいのあるリンカシリーズ。手で成形したような温もりを感じる、フラワー型のデザインは女性好み。色は白、黒、茶、の定番使いできるカラーと新色のイエローとピンクの5色。
料理の映えるカラーと季節を問わないデザインはどんな料理とも相性が抜群です。作家物のようにも見えるので、シリーズで使えばおもてなしにもピッタリですね。
美濃焼 カネコ小兵製陶所 リンカ (輪花) 24cmプレート
カネコ小兵製陶所とは
1921年、岐阜県土岐郡下石町阿庄(おろしちょうあしょう)の山の上で伊藤小兵により設立。当初は神仏具を作っていたが、得意の流し込み製法が生かせる徳利の生産に着手。ピーク時の昭和40年代には、年間160万本を生産する徳利生産日本一の窯元でした。近年は、これまでの技術を生かし生活者の視点に立った日常食器や雑貨の生産に力を入れています。
6.お花しのぎのリムプレート(美濃焼)
引用画像:https://www.t-east.jp/fs/shokki/ic-002
一見すると、洋食器と思ってしまうほどおしゃれなお皿。いたってシンプルなデザインですが、リムの花びらのようなデザインが目をひきます。カラーはネイビー、グレー、ホワイトの3色で。全色そろえたくなってしまうほど使えるラインナップです。
サイズは、プレートが23㎝、18㎝の2種類。その他ボウルとオーバルボウルもあり、同じくサイズが2種類あります。
定番食器として、毎日使いたくなる器です。また、テーブルクロスやカトラリーなどのコーディネート次第で、カフェのような演出も楽しめます。気のおけない友人へのおもてなしにも良さそうです。
しのぎ お花のリムプレート23cm 3枚ギフトセット 箱入り
取扱いショップ:テーブルウェアイースト https://www.t-east.jp/
7.上出長右衛門窯(かみでちょうえもんがま・九谷焼)
〇ハイメ・アジョンシリーズ
引用画像:ぐい呑 丸に縞
個性的なぐい呑は、スペインのアーティスト・デザイナー ハイメ・アジョンとのコラボレーション商品です。高さが5.6㎝あるので、お酒を以外にも、湯呑やエスプレッソカップとしても使えます。また、小鉢にしてもお洒落ですね。絵柄は7種類あるので、柄違いでそろえても素敵です。
ちなみに、このコラボレーションは、『DESIGNTIDE TOKYO 2009』に出展していたハイメ・アジョンにプロダクトプロデューサーの丸若裕俊氏(丸若屋・代表取締役)が声を掛けたことが始まりだそうです。九谷焼の歴史ある窯元が、初めて外部にデザインを依頼した画期的な試みです。
〇クタニシール
引用画像:丸皿 クタニシール全員
クタニシールの商品は、印刷された文様をシールのように器に貼り付ける「転写」という方法で、職人による絵付けを再現しています。写真のお皿は、クタニシールで人気の柄が全て入っています。柄がはげない様に、洗う際はタワシや研磨剤でこすらない様に注意してくださいね。
KUTANI SEAL クタニシール / 長皿 いのしし
URL:http://www.choemon.com/
丸若屋HP:http://maru-waka.com/
8.キカキカク
引用画像:そば猪口カップ タマネギ
キカキカクは、植物などをモダンにアレンジしたデザインが特徴。神奈川県小田原市に工房を構えご夫婦で作陶しています。
呉須で手書きされた、力強い模様が目をひきます。柄の種類も豊富で野菜をモチーフにしたものや、季節の花を描いたものなど様々あり、全部そろえたくなってしまいますね。写真のそば猪口は、口径が広いため、湯呑や小鉢、デザートカップなど多用に使えます。また、鉄絵具で塗られた茶色い縁がいいアクセントになっています。
URL:https://kikakikaku.jimdo.com/
いかがでしたか? 和食器は敷居が高いイメージがありますが、カジュアルで、しかもおしゃれなデザインのものがたくさんあります。自宅でよく食べる料理や他の食器と合わせやすさなどで、お気に入りの和食器を選んでみましょう。
Chiaki(粟村千晶) テーブルウェアスタイリスト&整理収納アドバイザー 一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会認定プロフェッショナルテーブルウェアスタイリスト・食空間コーディネーター3級・整理収納アドバイザー1級。 このコラムでは、テーブルコーディネートの専門知識や現場でのコーディネート経験をいいかして、おすすめのうつわ紹介から食器収納のアイデアまで幅広い情報を発信していきます。 Instagram:awamurac Blog:https://tablestyling.amebaownd.com/