「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2020」9月5日(土)開幕。
豪華アーティスト多数参加。アート作品が購入できる企画も。
東北芸術工科大学(山形市上桜田/学長:中山ダイスケ)が主催する芸術祭 山形ビエンナーレ2020が9月5日(土)13:00に開幕します。
今年度はすべてのプログラムが公式webサイト( https://biennale.tuad.ac.jp )を通してオンラインで発表されます。公式サイトをプラットフォームとして各プロジェクトごとのYouTubeチャンネルを開設し、そこからオンデマンドおよびLIVE配信いたします。
7つのプロジェクトから約140個のプログラム配信が予定されており、約90組のアーティストが参加します。
アートは生命維持に必要不可欠と唱える現役医師の稲葉俊郎氏を芸術監督に迎え、テーマを「全体性を取り戻す芸術祭」とした、アートを衣食住と同列に捉え、多ジャンルのプログラムを発表します。
青葉市子、高野寛、中納良恵など豪華ミュージシャンのライブをはじめ、映像、演劇やトークショーなどエンターテイメント性の高いものから、現代美術作品の公開や陶器作品の販売など、アートを深く知り、触れられる企画までオンラインで楽しめます。
■みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2020「山のかたち、いのちの形~全体性を取り戻す芸術祭~」
会期 :2020年9月5日(土)~27日(日)
※会期中の金・土・日・祝日にライブ配信あり。
※開幕から蓄積される各プログラムのアーカイブは、一部を除いて
随時オンデマンドで視聴・閲覧が可能です。
参加料:無料(一部のプログラムは有料)
■山形ビエンナーレ2020|プロジェクト紹介
※プログラム内容は変更する場合があります。
1 いのちの学校|担当キュレーター:稲葉俊郎、岩井天志
アート、音楽、パフォーマンス、食、ボディワーク、レクチャーなどのプログラムをオンラインで開催。出演者と参加者が同列となり「いのち」の在り方を共有し、身体の全体性、こころの全体性を取り戻す場を創造する。(オンデマンド配信、LIVE配信、ネット販売)
2 土と人|担当キュレーター:岩井天志、稲葉俊郎
地球を想い、人と人が繋がり、健やかな生き方がうまれるフィールドをつくっていくコミュニティ。山形県を中心とした有機農家、伝承野菜農家の活動を紹介すると共にオーガニック商品を販売。(オンデマンド配信、ネット販売)
3 現代山形考~藻が湖伝説|担当キュレーター:三瀬夏之介、宮本晶朗
山形県村山地方に伝わる「藻が湖伝説」 を軸にタウンミーティング型の地域研究をスタートさせ、新たな郷土史を編集し刊行。フィールドワークを重ねたアーティストたちの制作プロセスや作品をメディアミックスで発信する。(オンデマンド配信、LIVE配信)
4 10年の器・10年の菓子 東北芸術工科大学美術科工芸コース×乃し梅本舗佐藤屋10周年企画|担当キュレーター:深井聡一郎
本学芸術学部美術科工芸コースと乃し梅本舗佐藤屋は、2011年度より学生たちの器に新しい和菓子を創作する共同プロジェクト(授業)を実施。今年で10周年の節目に、この授業を受講し、その後プロとして活動を始めた卒業生を集めwebでの展示、トーク、販売を行う。またアーティストによる作品紹介番組「ビエンナーレショップチャンネル」をLIVE配信。(オンデマンド配信、LIVE配信)
5 山の上の陶器市ウェブ版|担当キュレーター:深井聡一郎
前回ビエンナーレでも好評だった「山の上の陶器市」が今回はオンライン上で開催。参加作家との対話から作品の購入までをオンラインで行う。(オンデマンド配信、双方向LIVE配信、ネット販売)
6 まちとひと|担当キュレーター:青山ひろゆき、アイハラケンジ、安達大悟
山形駅前大手門通りすずらん商店街を舞台に、市民・アーティスト・デザイナーの三者で、多様性や調和、学びや営みをテーマに、新しい「街と人のかたち」を多角的に検証する。(オンデマンド配信、LIVE配信、ネット販売)
7 PINK PUBLIC PROJECT 2020 言葉を採集する|担当キュレーター:原高史
コロナ禍で人類にとって新たなる時代が訪れ、「STAY HOME」の中、それぞれが自分を見つめ、これからどう生きていくか考えるきっかけとなった。新たな時代に向き合う市民から、山形市にある施設「山形まなび館」の1階を拠点にインタビューを行い、採集した言葉を保管する。地域の人達と共に新しい視点で地域の現状や未来を語り合う場を創出し、一連の活動プロセスにより大きく変貌する市街地の風景の変化を目の当たりにすることで、自ら主体的に街に変化をもたらす。言葉の収集のプロセスとアートを通して山形の意識を変えていく。(オンデマンド配信)
■注目のプログラム
【循環する わたしたち ~子どもと共に暮らしの未来を探って~】
写真家の茂木綾子が、山形県鶴岡市にある人工合成タンパク質の実用化を目指して、バイオ素材の開発を進める企業Spiber株式会社が革新的な教育と運営を行う「やまのこ保育園」のドキュメンタリー映像を制作し、山形ビエンナーレにて初公開します。保育園園長の遠藤綾を交え、自然豊かな地域から地球に生きているという感受性を育むことを保育目標に掲げる同園の、子どもから発せられる問いと試行錯誤に満ちた開園2年目の1年間を追いました。
放送予定日時 :9月5日(土)14:30~16:00
放送チャンネル:いのちの学校YouTubeチャンネル
( https://www.youtube.com/channel/UC32OkgMs-V85qGf9LjMKBGw/ )
作品を上映後、山形ビエンナーレ2020芸術監督の稲葉俊郎、茂木綾子、遠藤綾の3者のトークの模様を配信。
上映作品「ちいさな惑星 ~循環するわたしたち~」
監督 :茂木綾子
撮影録音 :茂木綾子/ヴェルナー・ペンツェル
編集 :茂木綾子
音楽 :フレッド・フリス
制作企画 :やまのこ保育園/Spiber株式会社
上映時間 :40分
トーク登壇者:稲葉俊郎(医師)、茂木綾子(写真家/映画監督)、
遠藤綾(やまのこ保育園園長)
・茂木綾子プロフィール
1969年北海道生まれ。写真家、映画監督。東京藝術大学デザイン科中退。92年キャノン写真新世紀荒木賞受賞。97年よりミュンヘン、06年よりスイスのラコルビエールにて、多彩なアーティストを招待し生活、製作、交流を実験的に行うプロジェクトを企画実施。09年淡路島へ移住し、アーティストコミュニティ「ノマド村」をヴェルナー・ペンツェルと共に立ち上げ、様々な活動を展開。写真集『travelling tree』(赤々舎)、映画『島の色 静かな声』(silent voice / 2008)など。
【青葉市子の深夜ラジオ番組「ラジオ山山」】
音楽家の青葉市子さんが深夜ラジオ番組を限定配信します。
番組名は「ラジオ山山」。青葉さんの弾き語りはもちろん、山形の古き良き歌、山形でフィールドレコーディングした自然の音、山形のおいしいものや料理のレシピを紹介するほか、山形在住の方から山形の不思議なこと、ものをリサーチした内容を発表する予定です。
公開日(視聴可能時間)
9月11日(金)~27(日)20:00~翌4:00
※30~40分の収録番組となります。
※上記の期間内でお好きな時間にYouTubeで視聴できます。上記の期間以外は視聴できません。
※番組内容は毎日同じとなります。
放送チャンネル:山形ビエンナーレ2020 YouTubeチャンネル
( https://www.youtube.com/channel/UCumBvYsaa1eT4Ea2a2iGTuw/ )
・青葉市子プロフィール
音楽家。1990年1月28日生まれ。2010年にファーストアルバム『剃刀乙女』を発表以降、これまでに6枚のソロアルバムをリリース。うたとクラシックギターをたずさえ、日本各地、世界各国で音楽を奏でる。近年は、ナレーションやCM、舞台音楽の制作、芸術祭でのインスタレーション作品発表など、さまざまなフィールドで創作を行う。活動10周年を迎えた2020年、自主レーベル「hermine」(エルミン)を設立。体温の宿った幻想世界を描き続けている。
【10年の器・10年の菓子 東北芸術工科大学美術科工芸コース×乃し梅本舗佐藤屋10周年企画】
東北芸術工科大学美術科工芸コースと乃し梅本舗佐藤屋は、学生たちが制作した器に新しい和菓子を創作する共同プロジェクト(演習)を、2011年度より行ってきました。今年で10周年となる節目に、この演習を受講し、その後プロとして活動を始めた卒業生たちの現在の仕事に、乃し梅本舗佐藤屋の佐藤慎太郎氏が新しい和菓子で挑みます。web上での展示、10年を振り返るトーク、作品を紹介する番組「ビエンナーレショップチャンネル」をLIVE配信。器と菓子という密接な関係をweb展示で楽しんでいただき、その作者の作る器と今回の企画のために作られた和菓子を併せて購入することで、ご自宅でもこの企画を楽しんでいただけることと思います。
「10年の器・10年の菓子トーク」
放送予定日時 :9月5日(土)16:00~17:30
放送チャンネル:10年の器・10年の菓子 YouTubeチャンネル
( https://www.youtube.com/channel/UC5GHRg4_uBmCBCtMEpC4UGA/ )
「ショップチャンネル」
放送予定日時 :9月21日(月)15:00~16:30
放送チャンネル:10年の器・10年の菓子 YouTubeチャンネル
( https://www.youtube.com/channel/UC5GHRg4_uBmCBCtMEpC4UGA/ )
■運営体制
総合プロデューサー:
中山ダイスケ(東北芸術工科大学 学長)
芸術監督:
稲葉俊郎(医師/軽井沢病院総合診療科医長)
キュレーター:
三瀬夏之介(同大 芸術工学研究科長)、岩井天志(教授)、原高史(教授)、深井聡一郎(教授)、青山ひろゆき(准教授)、アイハラケンジ(准教授)、安達大悟(専任講師)ほか
アートディレクター:
小板橋基希(株式会社 akaoni 代表)
事務局:
東北芸術工科大学 地域連携推進課
主催:
東北芸術工科大学
後援:
山形県、山形市、山形県教育委員会、山形市教育委員会
助成:
令和2年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業(街とアートのマルチプレイ)、公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団、公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人花王芸術・科学財団、公益財団法人カメイ社会教育振興財団(仙台市)、公益財団法人野村財団、公益財団法人福武財団
協賛:
株式会社AZOTH、株式会社アートエッグ、羽陽建設株式会社、うるしやまタクシー株式会社、株式会社オーイシ、株式会社建装テクノ、株式会社四山楼、株式会社丹野園茶舗、有限会社東北環境総合サービス、西山杉利活用推進コンソーシアム、ファースト興産株式会社、FIND CAREERS(株式会社And Technologies)、株式会社本間利雄設計事務所、株式会社山形県観光物産会館、株式会社山形銀行、山形酸素株式会社、社会福祉法人山形サンシャイン大森、株式会社山形ビルサービス、株式会社山本組、菱機工業株式会社仙台支店、株式会社旅館古窯(予定を含む)
寄附:
株式会社IHI
協力:
やまがたアートサポートセンターら・ら・ら、一般財団法人たんぽぽの家、山形県有機農業者協議会、山形デザインコンペティション実行委員会