コロナは工芸にどう変化を与えたか? 「金沢21世紀工芸祭 ~工芸を遊ぼう~」 10月10日(土)~11月15日(日)開催
=人気ゲーム「文豪とアルケミスト」とコラボした“オンライン茶会”も登場=
2020.09.23
金沢21世紀工芸祭実行委員会と金沢市は、10月10日(土)から11月15日(日)まで工芸の魅力を発信する「金沢21世紀工芸祭」を開催いたします。本年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から会場及び体験方法を変更し、一部のプログラムでは自宅でも体験を可能としました。「DMM GAMES」が運営するPCブラウザ&スマートフォンアプリゲーム「文豪とアルケミスト」とのコラボ企画である“オンライン茶会”はその一例となります。今年も「工芸を遊ぼう。」をテーマに、5つのメインコンテンツを通じ、金沢工芸の魅力を発信してまいります。
金沢21世紀工芸祭 公式HP: https://21c-kogei.jp/
■金沢21世紀工芸祭とは
2016年に初開催、クラフト分野で認定を受けたユネスコ創造都市・金沢市が開催する工芸の振興・発信イベントです。金沢21世紀工芸祭は、金沢の街を工芸の集積・発信地となる「ポート(港)」にすることを目指し、工芸の交流と対流を生み出す仕掛けをつくり出すことで、工芸界全体の発展と地域活性化の基盤づくりを図ってまいります。
■「工芸を遊ぼう。」をテーマに5つのコンテンツ
工芸とまち、食を楽しむワークショップや展示を多数実施いたします。今年のオープニングでは金澤神社にて奈良宗久氏による御茶奉納式を実施し、その様子をYouTubeでも10/10 15:00~16:00に配信する予定です。また、さまざまな茶の魅力を味わう「金沢みらい茶会」、工芸作家と料理人がコラボレーションする「趣膳食彩」、金沢の町なかをギャラリーに作品を展示販売する「工芸回廊」、子どもから大人まで楽しめるワークショップ「金沢みらい工芸部」、市内に点在するギャラリー巡りを楽しむ「金沢アートスペースリンク」の計5つのコンテンツを展開。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインでご自宅から参加可能なコンテンツもご用意します。
※本年度「金沢みらい茶会」では感染拡大防止の観点により対面での茶会は行いません。
■金沢21世紀工芸祭を彩る5つのコンテンツ
【金沢みらい茶会】~伝統と現代、それぞれの茶会~
「金沢みらい茶会」は、「茶の湯」文化が根付く金沢ならではのイベントです。お茶文化に楽しく触れてもらえるコンテンツを数多くご用意し、工芸作家やお茶に携わる人々を支援する、ニューノーマルな社会に対応した新しい様式、企画を開催いたします。今回は「トラディショナル」と「コンテンポラリー」の視点から2種類の茶箱を制作しました。コンセプトムービーの配信を通じて、工芸の可能性や道具としての魅力のみならず、お茶の楽しみそのものを探り、新たなお茶の価値観を提案します。
注目は「DMM GAMES」のPCブラウザ&スマートフォンアプリゲーム「文豪とアルケミスト」とのコラボレーションです。本企画ではオンライン上で金沢ゆかりの3文豪(泉鏡花・徳田秋声・室生犀星)をテーマとしたオンライン茶会を展開します。
▼プログラム一覧
・10/31 15:00~16:00「文豪とアルケミスト」室生犀星オンライン茶会
・11/7 15:00~16:00「文豪とアルケミスト」泉鏡花オンライン茶会
・11/15 15:00~16:00「文豪とアルケミスト」徳田秋声オンライン茶会
・オカモチ茶箱プロジェクト(動画配信)
・IKI 茶箱プロジェクト(動画配信)
※参加方法:公式ホームページより各プログラムへアクセス。予約ページより申し込み可能。
【趣膳食彩】~料理人と工芸作家のプレミアムな饗宴~
金沢には「出仕事」という、料理屋が一般家庭に出向いて調理をする昔ながらの食文化がありました。本イベントでは、老舗料亭で構成された「芽生会」が古き良き金沢の食文化、コロナ禍のステイホームでも体験できる金沢の伝統料理を提供いたします。
そのほかにも、「吉田酒造店(手取川)×御料理 鈴おき」でスペシャルタッグを組み、「一品一献」スタイルを道案内・導きの神、湊の守り神を祀ることで知られる大野湊神社でお楽しみいただける金沢と白山のコラボレーションコンテンツや、料理とファッションの最先端を経験した2人のアーティストが金沢でつくる特別な一夜など、「料理人と工芸作家のプレミアムな饗宴」が華やかに金沢で繰り広げられます。
▼プログラム一覧
・11/14 白山菊酒 新酒一献 ~晩秋の懐石と酒器の楽しみ~(会場:大野湊神社)
・10/14,11/3 Oggi e la tradizione di Domani.(会場:ORIGO)
・10/10~11/30「料亭の出仕事」~いいがにするさけ、待っとんまっし~(会場:一般家庭もしくは各料亭)
※参加方法:公式ホームページより各プログラムへアクセス。予約ページより申し込み可能。
【工芸回廊】~町中に広がる工芸の世界~
本年度は金沢21世紀美術館に隣接する広坂にて開催。10/10~11/3は広坂商店街ウインドウに作家とギャラリーが工芸作品を展示。10/23~25は国立工芸館の開館にあわせ、県立歴史博物館にて伝統工芸から現代アートとしての工芸まで多彩な作家21名による展覧会を開催いたします。(作品購入可)
▼参加会場(ウインドウ越しに鑑賞)
・今井金箔、NOW、広坂クラフト、能作、大気堂、TORI、北山堂、白井美術、伊藤尚友 堂、KAMU、あおぞら薬局、金沢市能楽美術館、水銀窟 他
▼参加作家
・大塚麻由、野口健、柿野茜、小山敦子、山添恵茉、郭宜セン(※)、五月女晴佳、三宅日加里、 平岡純平、村上有輝、澤山工作所、塩谷公平、田圃佳代子、真釦、戸出雅彦、吉村安司、 白岩玲子、渡部匡人、田聡美、渡辺秀亮、モンデンエミコ、釣美穂、安井ちさと、高木基 栄、金沢工芸研究会、保木詩衣吏、古田航也、河野太郎、今西泰赳、魚津悠、中島ゆり 恵、森本道恵、酒尾孝基、吉田純鼓、山田武志、増井洋子、白岩玲子、太田志保、長谷川 真希、小早川眞理子、堀貴春、長井未来、大下百華、高木基栄、富永真一、中村滋 他
(※)「セン」の記載について、正しくは「たまへん」に「宣」です。
▼ディレクション
・cafe & gallery muse
・galleria PONTE
・金沢卯辰山工芸工房
・金沢21世紀工芸祭 みらい茶会
・ルンパルンパ
・atelier&gallery creava
・十一代 大樋長左衛門 年雄 他
※参加方法:予約不要
【金沢みらい工芸部】~未来の担い手を育てる工芸ワークショップ~
子どもから大人まで幅広い層が参加できるワークショップ。若手工芸作家の指導のもと、つまみ細工や陶芸など伝統工芸の技法に触れ、未来の工芸を支える“担い手”となる道を拓くことを目指します。今年度はリモートで参加可能なワークショップもご用意しました。
▼ワークショップ一覧
会場開催(Labo白菊):
・10/10 ふわっこブローチ作り
・10/17 金沢愛が止まらない!KANAZAWA モチーフの器づくり
・10/24 お正月に大活躍! 九谷焼のお重をつくろう
・11/7 着物・ゆかたにも使える つまみ細工のかみかざりづくり
・11/14 水引細工で お正月飾りをつくろう
リモート開催(zoom):
・10/31 恒例企画!!今年はオンラインで のみながら酒器づくり
リモート開催(おうちで工芸):
解説動画付きキットを購入し、おうちで愉しむ工芸。
キット受け取り期間10/12~10/31
・つまみ細工のお花コサージュづくり
・恒例企画★おめめキラッキラ フェルトでチクチク干支づくり
・ゆらゆらゆれる 水引の耳かざりをつくろう
・とんかちでトントントン! 錫のバングルづくり
・おうちでじっくり ミニゆびぬきづくり
・桐の香りが癒される マスクケースづくり
※参加方法:公式ホームページより各プログラムへアクセス。予約ページより申し込み可 能。
【金沢アートスペースリンク】~アートが誘う金沢の路地巡り~
金沢市と近郊に点在するアートスペースをつなぐ試み。本年度は11月に金沢アートグミでアートフェアを行うほか、異なるアートスペースから作品をピックアップし、ギフトセットという組み合わせの妙を楽しむ企画も試みます。ギフトセット化された作品は、その場で購入も可能です。
▼参加スペース
・ギャラリートネリコ、ガレリアポンテ、Kapo、金沢アートグミ、ギャラリー椋、縁 煌、山ノ上ギャラリー、ルンパルンパ、As baku B、芸宿、THE ROOM BELOW、A.SPACE、ArtShop 月映、atelier&gallery creava、玄羅、ギャラリー 日色、SKL o、おはなしのつづき
※参加方法:予約不要
■開催概要
名称 : 金沢21世紀工芸祭
会期 : 2020年10月10日(土)~2020年11月15日(日)
場所 : 金沢市内及び近郊
主催 : 金沢21世紀工芸祭実行委員会 金沢市
共催 : 認定NPO法人趣都金澤 公益社団法人金沢青年会議所
金沢アートスペースリンク
後援 : 金沢市PTA協議会
総合監修: 秋元 雄史(東京藝術大学大学美術館長・教授、練馬区美術館館長、
金沢21世紀美術館特任館長)/浦 淳(認定NPO法人趣都金澤理事長、
株式会社浦建築研究所 代表取締役)
事務局 : 金沢21世紀工芸祭実行委員会(株式会社ノエチカ内)
金沢市下本多町六番丁40-1-3階