大堀相馬焼

大堀相馬焼の歴史と魅力

大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)は福島県浪江町大堀を中心として発展した300年もの長い歴史を持つ素朴な味わいのある焼き物です。

大堀相馬焼の窯を支えてきたのは陶の技術を取得した土地の農民や藩の者や新天地を求めて異郷からきた焼き物の地の職人達でした。藩が特産物として奨励したため、江戸時代末期には100軒近くの窯元がありました。その後大堀相馬焼はその勢いを失っていきますが、1978年に国の伝統工芸品として指定を受けます。

しかし2011年の福島原子力発電所の事故により強制退去を余儀なくされ、協同組合とともに、二本松にある小沢工業団地に移転しました。さらに、釉薬の原料となる砥山石が放射能汚染により発掘することができなくなり、窯元の廃業危機に見舞われますが、砥山石と同じ発色をする釉薬を開発し、生産が再開されました。

大堀相馬焼の最大の特徴は青ひびです。焼きあがり、冷めていく際に焼き物の面に青磁釉薬の貫入によって刻まれます。

また、大堀相馬焼には「馬」の模様が描かれたものが多く、相馬藩の家紋である「繋ぎ駒」が基となった絵柄の走り駒は、まさに疾走する馬が、今にも飛び出してきそうな迫力で手書きで描かれています。

そして、二重焼きという他では見ることのできない伝統的な技術により、大堀相馬焼の湯のみは熱い湯を入れても持つことができ、入れた湯が冷めにくい構造となっています。

大堀相馬焼は、築き上げた伝統を困難に負けることなく守り続けていく、という強い信念を力に、人々に愛される作品を作り続けています。

(写真出典:http://soma-yaki.com/news/nsdsomayakirekishi.html