小石原焼

小石原焼の歴史と魅力

小石原焼(こいしわらやき)は、福岡県東部の東峰村で作られる陶器で、飛び鉋、刷毛目、櫛目、指描き、などの技法で表現される独特の幾何学的な紋様が特徴です。

小石原焼は、黒田藩3代藩主光之公が肥前伊万里の陶工を招いて窯元を開いたのが始まりと言われています。当時小石原焼は中野焼と呼ばれていました。一時は途絶えたされる中野焼(小石原焼)でしたが、第2次世界大戦後に大きな転機を迎えます。敗戦後の物資不足から、擂鉢、甕類などの荒物の需要が拡大し、1948年に九州民芸協会が設立され、九州における民芸運動が活発化した頃から、小石原焼が広く生活陶器として人々に親しまれるようになったのです。

1958年のブリュッセルでの万国博覧会ではグランプリを受賞し、「用の美」として世界から脚光を浴びその名を世に知らしめることとなり、1975年には、陶磁器として初めて通産省(現経済産業省)の「伝統的工芸品」に指定されました。

約350年前の江戸時代に起源を持つ小石原焼は、時代の流れの中で繁栄と衰退を繰り返しながらも伝統を継承し、絶えることなく庶民の生活雑器を作り続けています。

(写真出典元:http://utsuwaya-urano.ocnk.net/