小石原焼の生活雑貨を発見! 東京駅すぐ「北麓草水 KITTE丸の内店」

洗練と美意識がきわだつ大人の街、丸の内に和のショップ急増

長い間行われていた工事が完了し、東京駅の駅舎が駅前広場と共に広々と悠然とした姿を見せています。日本を代表する建築家、辰野金吾氏による赤レンガの駅舎は明治時代の文明開化の美を今日まで伝えている実に美しい建造物です。

東京駅舎から皇居前広場にかけての広い歩道を歩いていると、東京駅が地方と都心をつなぐ玄関口だけでなく、日本の陸の表玄関であることを感じさせられます。

東京駅舎のある丸の内は、新丸の内ビルディングや日本郵便が手掛けるKITTEなどの、洗練された美しいファサードや路面店が連なり、世界都市東京を象徴として大注目のエリアです。

 

 

 

このエリアをショップクルーズをしていると、日本伝統的なものを取り扱うショップがたくさんあることに気付きます。外国からの観光客が急増し、また東京五輪を前にして、和の文化が改めて注目されている昨今、日本らしさを感じるショップがどんどん登場しています。

中川政七商店 東京本店 公式HP:http://www.yu-nakagawa.co.jp/p/nakagawamasashichi_tokyo

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小石原焼のコラボ雑貨を発見!

最近ちまたでも、和をテーマにしたお店や商品をよく見かけるようになりました。また、これまで雑貨屋さんに置かれていた洋食器のスペースが、いつしか和食器に変わってきています。

様々な場所で、和食器のコーナーをハイセンスに演出するお店も増えてきていますね。

雑貨屋さんだけではありません。コスメの世界でも、海外ブランドのコスメだけでなく、日本発のブランドがどんどん登場しています。

丸の内をお散歩中に、五感にほんのり訴えてくる、野草の香りと白木調のモダンなインテリアに誘われて麻ののれんをくぐると、見たことのある飛びカンナや刷毛目の模様の可愛い雑貨を発見!

丸いシンプルなフォルムに、すっきりと飛びカンナや刷毛目が施されています。

「これはいったいなんだろう?」

「この釉薬の色と刷毛目はどこかで見たことがある!」

お店の方に尋ねてみると、それはこのお店オリジナルのコラボ商品「小石原焼の石けん置き」でした。


日本のコスメブランド「北麓草水」が手掛けた小石原焼の石けん置き

小石原焼のオリジナル商品を企画考案したのは、野草のもつ美しさと逞しさに注目して誕生した、日本のコスメブランド「北麓草水(ほくろくそうすい)」。化粧品などのスキンケア商品をはじめヘアケア・ボディケア商品、さらにはこだわりの食品や生活雑貨もプロデュースしています。

「北麓草水」と書かれた麻の大きな暖簾はじつに爽やかで、風が通るような空気を感じ、野草が生息する野原を思い浮かべます。インテリアも商品パッケージも全てにわたり、シンプルで美しいこだわりを感じます。「北麓草水」ブランドの心意気が、お店中から伝わってきます。

そのような、日本に根付いたコスメブランドがオリジナルの商品として、石けん置きを日本のやきものとコラボレーションして作りたいと考え、日本のやきものを探していたところ、野草の持つ雰囲気にぴったり合う「小石原焼」を選びました。そして、小石原焼の窯元「鬼丸豊喜窯」と出会います。



小石原焼との出会いからコラボレーションの誕生まで

北麓草水から、いくつかの小石原焼の窯元に石けん置きの製作をお願いしたところ、その企画に心を寄せてくれた鬼丸豊喜窯が快く引き受けてくれたそうです。

小石原焼のオリジナル商品を企画するに当たり、北麓草水から会社コンセプトの説明と自社ブランド商品を窯元に提出。北麓草水ブランドイメージをもとに、窯元では作家さんが、主力商品である洗顔石けんの形とサイズに合わせて器を作陶しました。実際に石けんを置いたり使ってみたり試行錯誤しながら完成したのが、こちらの石けん置きです。北麓草水と小石原焼・鬼丸豊喜窯のコラボレーションの誕生です。

鬼丸豊喜窯の特徴である深みのある茶色の力強い刷毛目模様が、野草の持つパワーにぴったりですね。東峰村・小石原の大自然の恵みと作家さんの匠の技で創られた器と、野草のパワーがぎっしり詰まった石けんの相性は抜群です。相乗効果でさらに石けんの効果もアップするのではないでしょうか。

一見、何かわからない、でも明らかに小石原焼だとわかる石けん置き。これは「極力シンプルなデザイン」に、小石原焼の特徴である飛びカンナや刷毛目模様をはっきりと装飾するというコンセプトのもとにデザインされました。

私も一目惚れして購入し、使っていますが、石けんはすべることなくきちんと収まり、程よく乾燥するので、次に使うときに泡立たせるのにとても良い感じです。

 

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そして、昨年11月にはオリジナルの「小石原焼のキャンドル」を発売しました。

 

こちらはキャンドルとホルダーが小石原焼、鬼丸豊喜窯の器で、単品として別売りもしています。ホルダーをフリーカップの器としても楽しんでいただけるようにとの願いからだそうです。

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ネットで完売の、小石原焼「鬼丸豊喜窯」が買えるお店!

小石原焼、鬼丸豊喜窯はネットでも完売が相次ぎ、窯元でも作陶が追い付かず、今や待たなくては手に入れることができないほどの人気ぶりです。北麓草水と鬼丸豊喜窯のコラボレーションの副産物として、北麓草水のショップでは鬼丸豊喜窯の器を取り扱っています。それも鬼丸豊喜窯でも特に人気の高い、そば猪口(大・小)・ボウル・八寸皿が手に入ります。シンプルで力強い刷毛目模様が、お料理を引き立たせてくれます。そば猪口は小石原焼の中でも大人気のアイテム。猪口としてだけでなく、コーヒーカップ、ティーカップ、スープカップ、デザート皿など万能選手として大活躍の器です。大小選べるのもうれしいですね。


小石原焼の魅力とは…

今回、北麓草水 KITTE丸の内店の取材の中で、北麓草水の小石原焼に対する想い、そしてコラボレーションをしたエピソードに、私は心がとても温まりました。

そこで、北麓草水、広報担当の方に小石原焼の魅力について、お話しを伺いました。

こんな素敵なお話でした・・・

《小石原焼の魅力》

・小石原焼は料理を選ばず、料理も映える。

・手にとった軽さが使いやすく、価格もお手頃。

・石けん置きは、石けんも映える模様が施してある。

・伝統技法を施しつつも、現代の食生活の中にすっととけ込み、洗練された印象がある。

・特に鬼丸豊喜さんの小石原焼は、刷毛目や飛びカンナの模様がとても美しい。

・個体差があるが、それが「表情」となり、味わいが深い。お客様は「表情」を吟味され選ぶ方も多い。




ブーム到来になりそう! 小石原焼のコラボレーション

小石原焼は、江戸時代から約350年間受け継がれている日本の伝統工芸です。生活雑器として日常の生活シーンに溶け込む、日常の生活のよき友としてのステータスを確立している、とても魅力ある和食器です。

日常生活の中で、小石原焼の持つ優しく温かい、そして大自然の恵みから作られた日本の風土を映し出す表情は、使う人の心を温かく包み込みます。手にした時、目に映ったとき、使ってみた時に人の五感にグッと響いてきます。

マルダイ窯

食器としてだけでなく、雑貨としての小石原焼も、とても魅力がありますね。同じく日本の良さをふんだんに取り入れた日本のブランドとのコラボレーションはお互いの魅力を引き出し合い、相乗効果が素晴らしいと思いました。

小石原焼とのコラボレーションは次々と誕生しています。これからも新しい小石原焼とのコラボレーションを楽しみにしています。

(取材・写真 テーブルライフ編集部 小石原焼担当 LEAF(リーフ))

取材協力

北麓草水 KITTE丸の内店

【住所】〒100-7004 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー4F

【TEL】03-6256-0815

【営業時間】月~土11:00~21:00 日曜・祝日11:00~20:00

【公式HP】http://www.hokurokusousui.com/