笠間焼の女性陶芸作家 9選

前回は笠間焼の男性陶芸作家でしたが、今回は女性陶芸作家特集です。笠間焼は「特徴がないのが特徴的」といわれており、数多くの陶芸作家が独自のデザインで作陶されています。自由度の高さにひかれて移り住む若手陶芸家も多く、全国の焼き物の産地として注目されています。

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笠間焼陶芸体験

1.須藤 陽子(すどう ようこ)

須藤茂夫、忠隆、真理、御本人の親子4人で笠間で作陶されています。陶芸展「東風舎」(東風とは春の雪解けの風を意味します)も運営、家族で個展を開催しています。伝統にとらわれず「新しく自由な陶器」、出来るだけ 日常の生活に関わるものを製作しています。こちらの「しずく」シリーズのうつわは様々な色が揃っており、東風舎ファンの間での人気商品です。

引用画像:https://toufusya.exblog.jp/

東風舎

住所:茨城県笠間市笠間2192−3

2.近藤 文(こんどう あや)

笠間焼の伝統色といわれている飴色が特徴的な近藤さんの器です。近藤さんは大学卒業後3年間公務員として務め、旅先で出会った手に職を持つ生き方をしている大工さんに出会い、陶芸の道を選びました。益子に移り住み修行、2001年に笠間市で独立し現在は関東を中心に個展を開催しています。

こちらは近藤さんの代表的なモチーフである唐草模様シリーズです。独自調合で作り出す飴色の釉薬と見事に調和されています。

引用画像:http://www3.plala.or.jp/bungama/aya/jin_teng_wen.html

3.みずの くみこ

粉引きの食器や三彩を白地に可愛らしく施し、女性らしいホッとする作風が魅力的な「みずの くみこ」さんの作品です。22歳の時に県窯業指導所ろくろ科にて研修。シンプルで飽きのこない、毎日の食卓で使えるうつわ作りを目指しています。

引用画像:http://shop-at-home.ocnk.net/

みずのさんは子供用食器を多く製作されています。子供用食器セット、カレー皿、スプーン、箸置きまで揃っています。多くの種類があるの選ぶのに迷ってしまいますね。

引用画像:http://shop-at-home.ocnk.net/

4.島崎 小乙里(しまざき さおり)

阿佐ヶ谷美術専門学校デザイン科を卒業し、建築装飾に携わっていました。その後、陶芸とへの道へ進みました。東京・立川市の集団工房にて5年間陶芸を担当し、教室の講師や商品企画制作、店舗装飾で活動されていました。

そして2001年茨城県窯業指導所に入所し釉薬の研究に取り組みました。展示会、商品開発など、陶芸家を中心に地域コミュニィティを活かした支援企画展「LOVEBOWL」を企画、代表を務めています。詫びた雰囲気のものからポップなテイストまで作風も幅広く、一人の作家で広いカテゴリーが楽しめます。

引用画像:http://www.shimacraft.com/index.html

5.鯨井 円美

2009年女子美術大学 卒業、2013年茨城県窯業指導所を修了し茨城県笠間市で活動されています。家族や暮らしの中で、長い間寄り添っているような楽しい時間のお手伝いが出来ればという想いで作陶しています。

鯨井さんのうつわは、笠間の土の特徴を活かした作品です。鉄分が多い笠松土に合う釉薬を研究、温かみのある色合いに仕上げています。

引用画像:https://marukujira.exblog.jp/

6.岡 真理子(おか まりこ)

パステルカラーのような彩りのデザインが特徴的な岡 真里子さんのうつわです。岡さんは武蔵野美術大学 短期大学部・工芸デザイン陶磁器専攻を卒業してから薪窯で作陶している堤綾子氏に師事、小松陶房に勤め、 茨城県窯業指導所にて研修を終えて独立されました。

飴釉とパステルカラーのカラフルなコントラストが女性らしい柔らかい雰囲気を出しています。

引用画像:https://shop.shikisaido.com/products/list.php?category_id=298

7.砂山 ちひろ(すなやま ちひろ)

陶器なのに柔らかいフォルムが特徴的なデザインを多く作陶されている砂山ちひろさんの作品です。砂山さんは筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザイン専攻卒業、多治見市陶磁器意匠研究所デザインコースを修了し、現在は茨木市結城市で作陶されています。

砂山さんの作品は白磁と淡い青色を中心に、流れるようなフォルムの花器やケーキをモチーフにしたユニークな作品まで揃っています。

引用画像:https://www.instagram.com/sunayamachihiro/?hl=ja

8.赤荻 はるい(あかおぎ はるい)

陶芸家である菊地弘氏と共に笠間市からさらに40km離れた常陸大宮市で築180年の古民家に犬やネコと共に暮らし、半陶半農のスローライフな生活を送っています。パートナーである菊池 弘さんと共に「彩泥瓷(さいでじ)」技法の器を製作されています。土の持つ質感を取り入れ、土の持つやさしさ、ぬくもり、質感、量感を感じられるうつわです。

引用画像:https://sannougama.theshop.jp/

笠間焼陶芸作家女性特集はいかがでしたか?伝統にこだわらない自由な作品が多い笠間焼は、注目されている焼き物の産地として、女性の作家も多く活躍されています。女性らしいフォルム、デザインなど今後も目が離せませんね。

テーブルコーディネーター・MIKA(愛知県名古屋市在住・中部支部担当)

夫の転勤で海外在住中、体調を崩し食生活の大切に気づきマクロビオテック経てRaw foodにたどり着く。
Raw foodを取り入れ劇的な体の変化を体感し、横浜の自宅サロンにてMika’s raw food recipeをスタート。
2016年には抗加齢学会(アンチエイジング学会)の抗加齢指導士の資格を取得。外見だけでなく内側から健康で美を目的とするレシピを考案し関東、東海地区でレッスンとイベントで活動中。
テーブルコーディネートでは食空間プロデューサーの山本侑貴子先生を師事、Dining&Style認定講師としてシニアインストラクター取得。

2017年東京ドームテーブルウェア・フェスティバル入賞

HP:https://www.mikarawfood.com/