ジャポニズムに注目! どこよりも詳しい! テーブルウェア・フェスティバル2020特集第3弾!
うつわ好き、テーブルコーディネート好きの祭典「テーブルウェア・フェスティバル2020〜暮らしを彩る器展」が2020年2月2日(日)より開催されます!
引用画像:テーブルウェアフェスティバル公式HP
毎年特集企画が催され、今年はこちらの3つの企画が予定されています。
特集企画Ⅰ「美食の国 イタリア ~Life with design~」
特集企画Ⅱ「『温故創新』彩の器 瀬戸焼」
特集企画Ⅲ「美しきジャポニズム~和と洋のハーモニー~」
あわせて読みたい、テーブルウェア・フェスティバル関連記事 ・どこよりも早い!テーブルウェア・フェスティバル2020特集 第1弾!〜瀬戸焼〜 ・今年はイタリア食器!どこよりも詳しい!テーブルウェア・フェスティバル2020特集第2弾!
今回は第3弾として「美しきジャポニズム ~和と洋のハーモニー~」についてお伝えします。
ジャポニズムとは、19世紀後半から20世紀初頭に欧米で流行した「日本趣味」のこと。欧米にはない、美しい着物や浮世絵の大胆な構図はモネなど多くの芸術家に影響を与えました。
この企画では、オリエンタルな洋食器による「和」のしつらえと、日本の硝子による「洋」のしつらえの美しきクロスオーバーの演出を紹介します。
陶器とガラスの異素材を組み合わせた、和洋折衷のテーブルコーディネートに興味がある方はおすすめのテーマですね!
【特集・オリエンタルな洋食器ブランド・日本のガラスブランド】
今回は、オリエンタルなデザインが特徴の洋食器ブランド、および日本を代表するガラス・クリスタルブランドを紹介します。
公式ホームページには、ブランド名が紹介されていますが、詳細は掲載されていません。そこで、テーブルライフではいち早く詳細情報を知りたいあなたのために、各ブランドの特色などについてコンパクトにまとめました!
【展示ブランド】 陶磁器:ノリタケ、バーレイ、ピント、ベルナルド、ヘレンド、レイノー ガラス&クリスタル:カガミクリスタル、北一硝子、島津薩摩切子、Sghr スガハラ、華硝、HARIO、廣田硝子、琉球ガラス村
1.ノリタケ
日本を代表する食器ブランドのノリタケ。材料の開発から絵付けまで全工程を自社で行う妥協のないモノづくりをしています。
引用画像:公式HP
ノリタケでは、和の文様が描かれた美しい洋食器シリーズが充実しています。どれも現代の食卓にしっくりとなじみ、世代を超えて人気を博しています。
写真のプレートもお花見の時期だけでなく、お祝いなどハレの日に使えますね。
◆ノリタケ公式サイト◆ https://tableware.noritake.co.jp/
2.バーレイ
バーレイ社は1851年にWilliam Leighによって設立。工場の老朽化が進み、保護を目的にチャールズ皇太子財団に買収されました。現在も職人たちが伝統の技を受け継ぎ、手づくりの商品を作り続けています。
バーレイの特徴は、銅版転写方法による繊細なデザイン。その中には、オリエンタルなものもあり和食との相性もぴったり。
引用画像:タスマンインターナショナル公式HP
写真は、柳を描いたブルーウィローシリーズ。中国が舞台の悲恋物語を描いたもので、英国人の東洋への憧れを感じさせます。
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【Burleighバーレイ】ブランドシリーズまとめ 英国食器ブランド特集
◆バーレイ公式サイト◆ タスマンインターナショナル(日本公式代理店)https://tasman-inter.net/
3.ベルナルド
1863年フランスの磁器の都リモージュで設立。 ナポレオン3世の皇室御用達、イギリスやベルギーの王室からのオファーもあり世界的に有名ブランドとなりました。
常に新しい磁器の可能性を開拓するベルナルドは、インテリアやアクセサリーの分野にも進出。幅広い生活空間に向けたコレクションを提案しています。洋食器でありながら和のテイストを感じる「ジャポニズム」商品は、盛り付ける料理を選びません。
引用画像:公式HP
写真は、PRINCE BLEU(プランス・ブルー)というシリーズのプレート。このデザインは、明のスタイルに着想を得た16世紀のオスマン帝国時代のイズニク陶器をモチーフにしています。
オスマン帝国の王子が好んだとされる青と白で描かれた花と装飾は、唐草模様のよう。染付など和食器との相性も良さそうです。
◆ベルナルド公式サイト◆ https://www.bernardaud.com/jp/jp
4.ヘレンド
ヘレンドは1826年設立。ハンガリーを代表し、世界的にも有名な高級磁器メーカーです。世界万国博覧会で英国のヴィクトリア女王の目に止まり、ヨーロッパ全土で人気を博しました。その芸術性の高い作品は、職人による手作業で行われています。
引用画像:公式HP
写真は、ヘレンドを代表するシリーズ「アポニー」のオリエンタルカップ&ソーサー。
同じく人気シリーズの「インドの華」の一部を取って作られたと言われています。その鮮やかなグリーンと東洋風の柄は、時代を超えて愛されています。
このようなジャポニズムテイストのうつわは、お正月などの和の行事にも使えます。和洋様々なシチュエーションで活躍する、一生モノとして取り入れたいですね!
引用画像:公式HP 「インドの華」のティーカップ
◆ヘレンドジャパン公式サイト◆ https://herend.jp/
5.レイノー
1849年フランスのリモージュで設立。上質で白磁の器は、フランスの王室御用達だけでなく食の都フランス、日本のレストランでも選ばれています。洗練されたデザインは憧れのブランドとして世界的にも有名です。
引用画像:公式HP
写真は、パラダイスシリーズのプレート。イギリスの壁紙・ファブリックメーカー、フロメンタル社のシノワズリデザインからインスピレーションを受けて誕生しました。
竹の葉のような筆致のお皿は、まさにジャポニズム。盛り付ける料理も和洋中幅広く使えそう。飾るだけでも美しい一品です。
◆レイノー公式サイト◆ https://housefoods.jp/shopping/ercuis-raynaud/raynaud/(ハウス食品HP)
6.ピント
正式名はアルベルト・ピント(Alberto Pinto Dinnerware)。リモージュの陶磁器ブランドです。このブランドの特徴は、繊細なハンドペイントのデザイン。その種類は豊富で、モダンなものからリアルな植物柄まで様々。
引用画像:レイノー公式HPより「クリストバル」サラダプレート
アルベルト・ピント氏は、5で紹介した「レイノー」の人気シリーズ「クリストバル」をデザインしたことでも知られています。
写真は、今回のテーマ「ジャポニズム」にあうオリエンタルなデザインの「Shanghai(シャンハイ)」というシリーズのプレート。和の雰囲気の洋食器は、様々なシチュエーションで使えます。
この他にも「kyoto(京都)」など、渋めのデザインのものもあります。日本人に使いやすい洋食器はやや高価ですがオールマイティに使えます。ぜひ、チェックしておきたいですね!
◆ピント参考サイト◆ https://www.artedona.com/en/Brands/Alberto-Pinto/ https://www.fxdougherty.com/alberto-pinto-dinnerware/
7.カガミクリスタル
1930年各務 鑛三(カガミ コウゾウ)氏により設立。クリスタルガラスならではの高い透明度と、様々なカットによるデザインが多数ラインナップされています。
今でも250以上の日本大使館・領事館で公式に使用されており、日本を代表するガラス食器メーカーのひとつです。
引用画像:公式HP
写真は5色の色被せクリスタルガラスに、江戸切子を施したワイングラスセット。<幕襞(まくひだ)に四角籠目紋>という新しいデザインです。
和を感じさせる江戸切子紋様と洋を感じる華やかなカットが調和した、まさに和と洋のクロスオーバーな商品です。
◆カガミクリスタル公式サイト◆ https://www.kagami.jp/
8.北一硝子(きたいちがらす)
1901年設立。小樽市内に複数店舗を展開、小樽を代表するガラスブランドです。もとは照明製造販売をしていましたが、現在では職人によるオールハンドでガラス製品を販売しています。小樽市常設ギャラリーでは販売、カフェなども併設し観光名所となっています。
引用画像:公式HP
その商品は、デザインや色のバリエーションが豊富。中でも植物や果物、景色など様々なものをガラスの表面を彩っています。
インターネットで販売されておらず、店舗販売のみ。東京ドームで実際に商品を見ることができるのは楽しみですね!
◆北一硝子公式サイト◆ https://kitaichiglass.co.jp/
9.島津薩摩切子(しまづさつまきりこ)
江戸時代、薩摩藩により製造された「島津薩摩切子」。薩英戦争による工場の消失などにより、一時期途絶えていましたが、1985年に100年ぶりに復活しました。
引用画像:公式HP
当初、紅・藍・紫・緑の4色の薩摩切子を復元。近年では、島津斉彬ゆかりの「島津紫」などの新色も開発しています。伝統を生かしながら創意工夫を凝らした二色被せなど、新しいタイプの薩摩切子の製造にも積極的に取り組んでいます。
◆島津薩摩切子公式サイト◆ http://www.satsumakiriko.co.jp/
10.Sghr スガハラ
1961年に菅原工芸硝子株式会社として東京・亀戸で創業。現在は、千葉県九十九里の工房でハンドメイドにこだわったガラス製品を作り続けています。
引用画像:公式オンラインショップ
スガハラの商品は、あるようでない微妙なカラーが特徴。また、デザインも凝っていて花形の箸置きなど、個性的な商品が多くみられます。
引用画像:公式オンラインショップ
スガハラは花器の種類も豊富。写真のシンプルで美しいフォルムのフラワーベースは、お花の美しさを引き立てます。
ちなみに、九十九里と青山のカフェでは実際に商品を手に取ることができます。
◆スガハラ公式サイト◆ http://www.sugahara.com/
11.華硝(かしょう)
1946年創業の江戸切子メーカー。色ガラスを重ねた「色被せガラス」と呼ばれるガラスの器に伝統的な紋様のカットが施されています。種類も豊富で、小さなぐい呑みから大型の花器に至るまで様々なものがあります。
また、伝統的な紋様以外に独自の紋様もあります。完全オリジナルの紋様である「米つなぎ」は、自動車メーカーのCMや2008年の洞爺湖サミットの際に国賓への贈呈品として採用されたワイングラスにも使用されており、世界的にも高い評価を受けています。
引用画像:公式HP
日本酒でもロックでもワインでもビールでもなんでもオールマイティに使えるグラスとして新しく酒グラスをつくりました。手にすっぽりと入る大きさです。できた初日からずっと完売が続いている人気商品です。
◆華硝公式サイト◆ https://www.edokiriko.co.jp/
12.HARIO(ハリオ)
1921年創業。創業時から一貫して耐熱ガラスの企画・製造・販売を行う、日本で唯一工場を持つ、耐熱ガラスメーカーです。
創業時は、理化学品を製造販売していましたが、戦後はガラス加工の技術を生かし、コーヒーサイフォンの製作に着手。現在では、コーヒー・ティー関連器具、電子レンジ用調理器具などのキッチンウェアから、アロマ、ペット用品と幅広いアイテムを展開しています。
引用画像:公式HP
HARIOの商品の特徴は、シンプルでスタイリッシュな無駄のないデザイン。誰でも使いやすい実用性も兼ね備えた逸品ぞろいです。
◆HARIO公式サイト◆ https://www.hario.co.jp/
13.廣田硝子(ひろたがらす)
1899年創業。1915年、本所横川でガラスコップの製造販売を開始した日本で最も歴史のある硝子メーカーの1つです。
創業より伝わる貴重なデザイン資料を元に、江戸切子や吹き硝子など手仕事による伝統的製造を継承し、現代のインテリアに調和するプロダクトを作り続けています。
引用画像:公式HP
写真は「蓋ちょこ」という商品。江戸切子の技術を使い、伝統文様と現代文様をデザインしています。華やかな赤と、カッティングが織り成す光の屈折が美しいプロダクト。ふた付きなので、キャンドルホルダーや小物入れなどに使えます。職人によるオールハンドメイドの商品です。
◆廣田硝子公式サイト◆ https://hirota-glass.co.jp/
14.琉球ガラス村
琉球ガラス村は、糸満市にある沖縄県内最大の手作りガラス工房です。沖縄県から認定を受けた「沖縄県工芸士」が10名おり、日々ハンドメイドの作品を製作しています。
戦後、駐留米軍が使用したコーラやビールの色つきガラス瓶を再生して、彼ら向けにガラスを作っていた歴史を背景に、本来ならば不良品扱いとなっていた”気泡”や”厚み”も、アメリカナイズされた「一風変わった素朴なデザイン」として活かされ、そこから沖縄独自のガラス文化が誕生しました。
引用画像:公式HP
現在は、原料や技法も格段に進化を遂げ、平成10年には沖縄県の伝統工芸品に認定されました。沖縄を代表する伝統工芸品であるとともに、暮らしの中に溶け込む芸術品として、日々発展し続けています。
工房内にはギャラリーやレストランもあり、体験工房でオリジナルの作品を作ることもできます。
◆琉球ガラス村公式サイト◆ https://www.ryukyu-glass.co.jp/
テーブルウェア・フェスティバル2020〜暮らしを彩る器展 特集企画第3弾・「美しきジャポニズム~和と洋のハーモニー~」の食器特集はいかがでしたか?
好きなテイストのうつわを事前にチェックしてみてくださいね!
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[取材・編集 テーブルライフ編集部]