うつわを試しに借りてみよう! おすすめのうつわのサブスク・レンタルサービスを紹介

モノを増やさずに食事やイベントを楽しみたい方へ ~ うつわのレンタル・サブスクのすすめ

今回は、食器のレンタルサービスについて。食器のレンタルは、会社の設立パーティなど、大規模なイベントで使うイメージがあります。しかし、調べてみると個人にも利用しやすい魅力的なサービスが色々あるのです。今回は、食器レンタルの仕組みやメリット共に様々なサービスをご紹介します。

うつわのサブスクとは?

サブスクはサブスクリプションの略。定期購入、継続購入のことをいいます。雑誌や新聞購読をイメージすると分かりやすいですね。

うつわのレンタルは以前からありましたが、大半が飲食店向け。しかし、最近は一般の方が手軽に利用できるサブスクが増えています。ホームパーティー用にちょっと豪華なうつわを使いたい、気になるうつわを試してみたい、そんな方には要チェックです! サイト別の特徴をまとめたのでぜひお読みくださいね。

 

サブスク(またはレンタル)を使うメリット

①収納スペースをとらない
②常に違ううつわを使うことができる
③気にいったうつわは購入できる
④うつわの知識も身につく
うつわのブランドや歴史などのストーリーなどお紹介してくれる会社もあります。うつわのことを学びたい方におすすめです。

 

■うつわのサブスクを選ぶポイント

〇利用期間:サブスクの利用期間は2週間~10ヶ月くらいまでさまざま。自分の暮らしにあった物を選びましょう。

〇料金:期間やうつわの数によって変動。送料や延長料金なども確認しましょう。

〇利用のしやすさ
注文、支払などはすべてネットで行うのが一般的。サイトの利用しやすさも選ぶポイントです。簡単に注文できて、返却方法もシンプルなものがいいですね。

〇扱っているうつわの種類
作家者のうつわや洋食器などサイトによって扱ううつわが違います。自分の好みや使う目的にあったうつわがあるかチェックしましょう。

〇割った場合など、もしもの場合は?
借りたうつわを壊してしまった場合、弁償する必要があるのか? など会社によってルールが異なります。ホームページのQ&A等を見て、想定外のことが起きた場合のことも調べておくと安心です。

利用の流れ

食器のレンタルサービスは、イベントでスポット的に利用する場合と、定期的に利用するサブスクリプション(以下サブスク)の2つのパターンがあります。

会社により利用方法は異なりますが、大まかな流れは以下のとおりです。

①商品を選ぶ ⇒ (②見積り*しない場合も有)⇒ ③メール・FAX等で注文
④支払 ⇒ ⑤受取(店頭もしくは宅急便) ⇒ ⑥使用 ⇒ ⑦返却(洗浄要・不要)

*レンタル期間は2泊3日が一般的(使用前日に受取、翌日に返却というパターン)ですが、業者によっては月契約、年間契約できることもあります。

 

1.EPOCH TABLE(エポックテーブル)

引用画像:公式HP

創業200年を超える石塚硝子が提供するレンタルサービス。アデリアや津軽びいどろなど石塚硝子の商品だけでなく、ナルミやクチポールなど高品質でデザイン性の高い商品を取り扱っています。

単品利用もできますが、おすすめはプロのスタイリストが厳選したセット商品。テーブルコーディネート初心者さんでも見本どおりにセットするだけでおしゃれなテーブルが完成します! おもてなしや記念日に、またはうつわ選びに迷った場合のお試しに利用してみてはいかがでしょう。ホームページの読み物も充実しているので、テーブルコーディネートにチャレンジしたくなりますよ。

引用画像:公式HP

写真はセット商品の「シャンペトル」。フランス語で田園風のという意味です。おうちにいながら、外食気分が味わえますね。

【エポックテーブル】https://www.shop-epochtable.net/
 https://www.instagram.com/epochtable_official/
 https://www.facebook.com/epochtableofficial/

2.うつわの、

引用画像:公式HP

「今日はどのうつわにする?」と家族でそれぞれうつわを選びながら、自然と会話が生まれる。そんな光景が生まれそうな「うつわの、」。

特徴は、スタッフが厳選したオリジナルの和食器セットを選べること。現在は9種類のセットがありますが、今後増やしていくそうです。どのセットも食卓の新鮮さや驚きを感じてもらうために、あえてすべて違うデザインのうつわを組み合わせています。

自分では思いつかないうつわの組み合わせは、うつわ選びやコーディネートの参考になります。どのうつわも、和にこだわらず幅広く使える実用的なものばかり。毎日違ううつわを使うことで、食事時間がより楽しくなりそうですね。気に入ったら購入もできますよ。

引用画像:公式Facebook

現在は、上記の9セット。季節やメニューによって使い分けたいですね。

【うつわの、】https://utsuwanoten.com/
 https://www.instagram.com/utsuwano_ten/
 https://www.facebook.com/utsuwanoten?locale=ja_JP
 https://twitter.com/utsuwano

 

3.器のチカラ

引用画像:公式HP

器のチカラは、新品の伝統和食器を1か月からお試し利用でき、気に入れば購入も可能。不要になれば返却できる体験型のサブスクです。

モノを増やしたくないシンプルなライフスタイルにもマッチした今の時代にぴったりなサービスともいえますね。大量生産されたものとは違う独特の味わいがある作家物のうつわは、テーブルにあるだけで雰囲気が変わる「力」があります。いつもの料理もちょっとよそいきに見せてくれるうつわをつかってみませんか。

現在は、塚本裕太さん、スリップウェアの齊藤十郎さん、大谷焼の田村栄一さんなどのうつわを扱っています。和食器や作家物のうつわガキになる方は試してみては。

【器のチカラ】https://www.utsuwa.life/
 https://www.instagram.com/utsuwanochikara/
 https://www.facebook.com/utsuwa.life/

 

4.CRAFTAL(クラフタル)

月額制で日本全国の和食器を組み合わせて利用できる「CRAFTAL(クラフタル)」。

プロのスタイリストが厳選した、日本全国の窯元・作家のうつわをセレクト。有田焼、益子焼などの陶磁器から富山ガラス、琉球ガラス、山中塗など様々なジャンルの和のうつわを扱っています。

また、うつわの特徴だけではなく作家、窯元のエピソードストーリーもうつわと一緒にお届け。うつわに興味がある、うつわのことを学びたい、そんな方にはおすすめです。

飲食店向けのサービスもあり、お店の雰囲気やメニューにあったうつわの提案もしてくれるそう。気に入れば追加料金なしで購入できます。(既に支払っている月額料金を差し引いてくれるため格安!)上質でこだわりのうつわを試したい方は検討してみては。

【クラフタル】https://craftal.jp/

 

5.カリーニョ

月額2,420円~ブランド食器のレンタルサイト。カリーニョは陶磁器を「見て」「学んで」「試しに使う」ことで、素晴らしい陶磁器文化を知ってほしい、そして陶磁器だけにとどまらない、教養を幅広く学んで欲しいとの願いから生まれたサービスです。

カリーニョはスペイン語で「愛情、愛着、大切な人、恋人」という意味。食器も、使う方にとって「愛着のあるもの」「いとおしいもの」になればという想いを込めているそう。

扱う食器は、ウェッジウッド、アウガルテン、エルメス、エンズレイ、ノリタケ、ニッコーなどのハイブランドのもの。会員登録不要で1回だけの利用もできるので、高級食器をお試しで使いたい、おもてなしに利用したい方にもおすすめです。

【カリーニョ】https://carinorental.thebase.in/
 https://www.instagram.com/carinotableware/
 https://www.facebook.com/tableware.carino

 

◇イギリスの名窯 エンズレイのティーセットで優雅なティータイムを~ブランド食器レンタル

引用画像:エンズレイ公式オンラインショップ

サブスクではありませんが、イギリスのブランドAynsley(エンズレイ)では、無料のレンタルサービスを行っています。

Aynsley(エンズレイ)とは‥
1775年スタッフォードシャーの炭坑経営者だったジョン・エインズレイによって設立。工程のひとつひとつが最高の技術を持った職人によって丹念に時間をかけた手作りで行われています。 高い技術と伝統を守るスタイルはヴィクトリア女王にも大変高い評価を受け、王室にならった貴族たちからの注文が殺到して、生産が間に合わないほどであったと言われています。ダイアナ元妃の成婚時にもエインズレイの陶花が選ばれています。

無料で一流ブランドがレンタルできます!
エンズレイでは、紅茶教室などのサロンで使用できるよう、食器のレンタルを行っています。7シリーズのティーカップ&ソーサー、29 種類の陶花の中から選ぶことができ、無料でレンタルすることができます。教室やサロンをされている方は、検討してみてはいかがでしょう。人気のヌン活(アフタヌーンティー活動)をおうちで体験できますね!

エンズレイ公式HP:http://www.aynsley.co.jp/catalog/rental/index.html

 

以下にサブスク以外のうつわのレンタルサービスを紹介します。
イベントなどで単発でうつわを借りたい方にはこちらがおすすめです。

タイプ別レンタルサービス

〇パーティや宴会に便利 ~ 食器レンタル専門店

 食器レンタルの専門店は、大人数のパーティーや会議など業務用に使用されることが多いようです。食器以外にもテーブルなども合わせてレンタルできることもあるので、必要なものを1度にそろえることができます。また、1つからレンタルでき、個人が利用できる業者もあるので、1人暮らしの方や物を増やしたくない方は利用を検討してみてはいかがでしょう。

引用画像:ナガヨレンタルHP

【主な食器レンタル会社】

ナガヨレンタル  http://nagayo.co.jp/
創業以来50年にわたり、食器レンタルのパイオニアとして、数多くのホテル・レストラン・ケータリング会社を顧客としています。タンブラー・取皿・フォークなど数量を必要とする商品アイテムは、30,000名クラスのパーティー受注を可能にし、洋食・和食・中華 それぞれの料理をより一層豪華に演出するオリジナル食器、VIP用高級食器の取り扱いもあり、個人利用も可能です。また、Yahooや楽天市場で購入することも可能です。

OKS RENTAL http://www.oks-rental.co.jp/
食器だけでなく、テーブルクロスや調理器具のレンタルを行っています。要望に応じて、パーティ会場やイベント会場の設営、看板の作成も行っています。

 

〇フードコーディネーターやカメラマンに ~ 撮影用食器レンタル

スタイリスト、フードコーディネーター、カメラマン、など主にプロの撮影関係の人向けにコマーシャルや雑誌などの料理、インテリア等の撮影用小道具をレンタルするサービス。商品のイメージに合った小物が欲しいけど、撮影のたびに物が増えるのは困りますよね。そんな方には商品バリエーションの豊富なレンタルがおすすめです。但し、名刺持参が取引条件など、一般向けにはレンタルしていないこともありますので、利用条件をよく確認しましょう。

【撮影用食器レンタル業者】

CIPPOLA(チポーラ) http://cipolla.co.jp/
世界中から沢山の食器、テーブルクロス、食器周りの小道具が集まった店舗では、ワンフロアで全ての商品を手に取ることができ、専用のテーブルでゆっくりとスタイリングができます。

キチネット・オンザテーブル・花風舎 https://www.onthetable.co.jp/
調理器具をはじめとしたキッチン用品やリネン類を扱う「キチネット」、洋食器・グラス類・カラトリー・シルバー製品の「オンザテーブル」、和食器・中華食器・オリエンタル・和小物が揃う「花風舎」各店3フロアからなる店舗では、9000アイテムを実際に手に取り、コーディネートしながら商品を選ぶことができます。

アワビーズ https://www.awabees.com/user_data/utuwa
和・洋食器からランチョンマットなどクロス類・天板など、キッチン、テーブルまわりの撮影用小道具全般を扱います。千駄ヶ谷の店舗で実物を確認することができます。

 

〇一生に一度だからこそレンタルで ~ お食い初め食器レンタル

なるべく伝統的なお食い初めをしたいけど、一生に一度しか使わないお食い初めの食器は置き場に困る、という場合はレンタルを賢く利用してみてはいかがでしょう。レンタルにすれば、保管方法に悩むこともなく、リーズナブルに済ませることができます。器のみのレンタルだけでなく、食材がついているものもあり便利です。

引用画像:季膳味和 楽天市場

【お食い初め食器レンタルを行うショップ】

季膳味和 https://item.rakuten.co.jp/tokizenmiwa/okui_okasi_8800/
漆器 よし彦 http://www.urusi.com/ok-re.html
ダスキンレントオール かしてネッと https://www.kasite.net/baby/

 

〇地球にやさしい!   リユース食器レンタル

リユース食器とは‥
お祭りやコンサート、スポーツ観戦といったイベント会場では、使い捨て容器の利用が主流となっています。リユース食器は、使い捨て容器に替えて導入する、繰り返し洗って再使用(リユース)する食器の総称です。

環境へのメリット
リユース食器を使用することで、使い捨て容器のごみが削減できることはもちろん、繰り返し使用すればするほど二酸化炭素排出量、エネルギー、水などの使用量を削減することにつながります。リユースカップの使用回数による環境負荷の低減効果は、固形廃棄物は4.7回以上、二酸化炭素排出量は2.7回以上、水消費量も2.7回以上、エネルギー消費量は6.3回以上再利用すると紙コップよりも環境負荷が低減されるという結果が出ています。

引用画像:リユース食器ネットワークHP

【リユース食器レンタル業者】
レンタルの方法はシンプルで「借りる→使う→返す」だけ!使用した食器を洗う必要はなくイベント運営の手間も省けます。また、イベントにコーディネーターを派遣するサービ
スなどもあり、初めてリユース食器を導入する際には心強いです。

ワーカーズコレクレィブ風車 http://reuse-fuusha.net/
NPO法人ひなげし https://www.npo-hinageshi.com/

〇たまにはBBQを楽しみたい ~ アウトドア食器レンタル

アウトドアの食器レンタル業者は多くはありませんが、アウトドア用品はかさばるものが多いので、たまにしか使わないのであれば、このようなサービスを利用するのはいいですね!あわせてバーベキューセットやテーブルなども借りることができるのも魅力ですね。

引用画像:ワールドディスプレイカタログ

【アウトドア用食器を扱うレンタルショップ】

ダーリング https://www.darling.co.jp/outdoor-rentals/camping-dish-utensil-rentals
山形県新庄市にある総合レンタルショップ。食器以外にもドレスや旅行用品など様々な商品のレンタルを行っています。コールマンやモンベルなどのアウトドア用品(バーベキューセット、テントなど)レンタルも行っているので食器と合わせてレンタルすれば、キャンプ等アウトドアイベントを気楽に楽しむことができます。

ワールドディスプレイ http://www.world-display.co.jp/
全国各地の営業所にある20,000点を超えるアイテムは、種類のみならずカラーバリエーションも豊富です。アウトドア食器だけでなく用品の取り扱いもあります。

 

使ってみました! 私の食器レンタル体験

私は食器のレンタルは利用したことはないのですが、テーブルコーディネートの展示会のためにテーブルスカートをレンタルしました。テーブルスカートとは、テーブルの脚を隠すための専用クロスで、普段の暮らしでは使わないですし、収納にかさばるのでレンタルしてみました。見積りから注文まで、手続きは全てメールで完結。品物は前日に届き、クリーニング不要で使用日翌日に取りに来てもらえるのでとってもお手軽でした!
【利用した業者】イベント21 http://event21.co.jp/

いかがでしたか?お食い初めなど特定の行事にだけ使う、パーティーで一時的にたくさんの食器が必要になった場合など、シチュエーションによって食器レンタルを利用するのは賢い選択かもしれませんね。本当に必要なお気に入りだけに囲まれた、シンプルで合理的なライフスタイルが理想な人にはおすすめのサービスです。ぜひ検討してみてはいかがでしょう。

[取材・編集 テーブルライフ編集部 Chiaki]

Chiaki(粟村千晶)
テーブルウェアスタイリスト&整理収納アドバイザー
一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会認定プロフェッショナルテーブルウェアスタイリスト・食空間コーディネーター3級・整理収納アドバイザー1級。
このコラムでは、テーブルコーディネートの専門知識や現場でのコーディネート経験をいいかして、おすすめのうつわ紹介から食器収納のアイデアまで幅広い情報を発信していきます。
Instagram:awamurac