今年はイタリア食器!どこよりも詳しい!テーブルウェア・フェスティバル2020特集第2弾!
うつわ好き、テーブルコーディネート好きにはたまらない、令和初の「テーブルウェア・フェスティバル2020〜暮らしを彩る器展」が2020年2月2日(日)より開催されます!
(画像は昨年の様子)
毎年特集企画が組み込まれ、今年はこちらの3つの企画が予定されています。
- 特集企画Ⅰ「美食の国 イタリア ~Life with design~」
- 特集企画Ⅱ「『温故創新』彩の器 瀬戸焼」
- 特集企画Ⅲ「美しきジャポニズム~和と洋のハーモニー~」
合わせて読みたい、テーブルウェア・フェスティバル関連記事 ・どこよりも早い!テーブルウェア・フェスティバル2020特集 第1弾!〜瀬戸焼〜
今回は第2弾として海外特集・イタリアについてお伝えします。
【特集・イタリアの食器ブランド】
引用画像:たびこふれ
美食の国イタリア。陽気で明るいラテン国家の生活を彷彿させる鮮やかで個性的なデザインから、料理を引き立たせるシンプルかつ実用的なデザインの食器までさまざま。イタリアの食器が一同に集まる機会はめったにないのでこれは見逃せません!
公式ホームページにいくつかの代表的なメーカーや陶器名が紹介されておりますが、詳しい情報までは載っておりません。そこでテーブルライフではいち早く詳細情報を知りたいあなたのために、情報をピックアップしてまとめてみました!
【展示ブランド】 アイブイブイ、アレッシィ、ヴィルジニ アカーサ、ヴェニーニ、カルロ・モレッティ、グッチーニ、バーチミラノ、ベルトッツィ、マッシモ・ルナルドン、マリオルカ ジウスティ、リカルド・マルツィ、リチャード ジノリ、ヴェネツィアガラス、シチリア陶器、デルータ陶器 他
1. リチャードジノリ(Richard Ginori)
1735年フィレンツェ郊外で創業。日本でも人気の食器ブランドです。1896年にミラノのリチャード製陶社と合併して現在のリチャードジノリとなり、1956年ラヴェーノのイタリア陶磁器会社と合併しイタリア最大の陶磁器メーカーとなりましたが、2013年に破産。その後グッチグループの傘下となり現在に至っています。
引用画像:テーブルウェア・フェスティバル公式サイト
上の画像はイタリアデザインの巨匠ジオ・ポンティが残した絵柄を現代風にアレンジした『AUREA(アウレア)』シリーズ。大柄でモダンなデザインが印象的です。
またジノリ最古の代表作である「ベッキオホワイト」やトスカーナのとある貴族のに造られた日本でも大人気の「イタリアンフルーツ」は不朽の名作として多くの人に愛されています。
その一方でファッションブランド「ミナ・ベルホネン」の皆川明氏がデザインしたシリーズを発表するなど、今後も目が離せないブランドです。
引用画像:madame Figaro.jp
(大人気のイタリアン・フルーツシリーズ コーヒーカップ&ソーサー)
◆ リチャードジノリ公式サイト◆ 日本:http://richardginori.co.jp/ イタリア:https://www.richardginori1735.com/it
2.アレッシィ(Alessi)
1921年にミラノ北西部オルタ湖沿いにあるオメーニャ(Omegna)という街で金属製品業として創業。1970年代から現代に至るまでデザインに特化した製品を生み出しています。
引用画像:テーブルウェアフェスティバル公式サイト
また金属製品だけでなくプラスチック、陶器、木製品などの異素材にも可能性を求め、世界各国のデザイナーも起用。これまでにオリジナリティあふれる多彩な製品で、今や世界で人気のテーブルウェアブランドです。また多くのアレッシィ製品が世界各国の美術館にも収蔵されています。
引用画像:GLOVE STYLES
◆ アレッシィ公式サイト(日本):https://alessi.jp/jp/
3.アイブイブイ(IVV)
1952年にイタリアで発足したガラスメーカー。創業当初は家族経営の小さな会社でしたが、ハンドプレスと吹きガラスの2つの技術を使った優れたデザインやクオリティの高さが世界に広まり、今では世界中のガラス器愛好家や、一流ホテルやレストランで愛用されています。また、日本でもテーブルコーディネーターの間で大人気のブランドとなっています。
(ホテルやレストランで好評のHelixシリーズ。こちらは一番人気のシルバー)
◆ IVV公式サイト(イタリア語・英語):http://www.ivvnet.com/
4.ヴェニーニ(VENINI)
1921年にヴェネツィア・ムラーノ島で創業した老舗ヴェネツィアングラスブランド。各国のイタリア大使館のグラスや、北京オリンピックのノベルティに採用されるなど、その品質の高さはお墨付き。
引用画像:VENINI公式サイト
またこれまでに数多くのデザイナーとのコラボレーションを 10 年周期で行っており、2012年より日本を代表する建築家・安藤忠雄氏を迎え、これまでに数点の作品を生み出しています。
◆ヴェニーニ公式サイト(イタリア語・英語):http://venini.com/it/
5.ヴェネチアガラス
世界でも有名なヴェネチアガラス。その正確な起源は諸説あり、未だ真相は謎のままです。
引用画像:VENEZIA.TRAVEL
引用画像:VENEZIALINES
ヴェネチアガラス発祥の地・ヴェネチアは元々、原材料や燃料を自国で産出できない土地でした。そこで発達した技術が原材料の豊富な国々に漏れてコピーされないよう、13世紀に全てのグラス工房をムラーノ島への強制移住させ、その強硬な保護政策のおかげで狭いムラーノ島の中に工房が密集、それがかえって技術の切磋琢磨を助長させることで様々な名品が作られました。
引用画像:VENEZIALINES
ヴェネツィアガラスの大きな特徴は鉛を含まないソーダ石灰を使用する事と繊細で高い装飾の技術。コバルトやマンガンなどの鉱物を混ぜることで様々な色合いを表現することができ、混ぜた鉱物により硬度が変化します。(赤色のものが最も硬度が高いといわれています)一つ一つが手作りのため、同じものが2つとないことも特徴の1つです。
現在マエストロと呼ばれる高度な技術を身につけたガラス職人は20人ほどしかいないため、彼らが作り出すヴェネチアガラスは希少価値となっています。
ちなみにイタリアでヴェネチアガラスはvetro di Murano(=ムラーノ島のガラス)と呼ばれています。
6.カルロ・モレッティ(Carlo Moretti)
1958年ムラーノ島にてカルロとジョヴァンニのモレッティ兄弟が創業したヴェネチアングラスブランド。
引用画像:Mondo Alfa
引用画像:Asia Design Prize
◆ カルロ・モレッティ公式サイト: http://www.carlomoretti.com/
7.グッチーニ(Guzzini)
1912年創業のイタリアを代表する家庭用品ブランド。当時はホーンを材料にした日用品小物の製作をしていました。その後樹脂製品に切替え、世界屈指のアクリルプロダクトのスペシャリストとして認められました。
引用画像:グッチーニ公式サイト
実用性と美しさを兼ね備えたデザインが特徴的。このブランド哲学に共感し集まって来た世界のデザイナー達は250人以上、世界110ヶ国6000店以上の販売店網を築きました。
引用画像:グッチーニ公式サイト
◆ グッチーニ公式サイト(日本語):http://www.sakaitrading-guzzini.co.jp/
8.シチリア陶器
イタリア南部・シチリア島は陶器では窯業が古くから盛んでシチリア陶器と呼ばれています。その中でも有名なのがマヨルカ焼。1000年以上の歴史がありますが、もともとはイスラム圏で作られていた陶器がイスラム勢力と共にスペインに伝わり、そこからマヨルカ島を経由してシチリア島へ渡ったものです。そこに既に窯業技術を持っていたシチリア独自の技術が迎合し、独自のデザインを生み出してイタリア各地へ広まっていきました。イタリアのマヨルカ焼きはカルタジローネ(Caltagirone)という街が発祥と言われています。
黄色や青などの明るく鮮やかな色彩が大きな特徴です。
また上のデ・シモーネ陶器も有名で、南イタリアの太陽を感じさせる、明るく大胆なデザインが特徴です。こちらはパレルモ出身のGiovanni De Simone(ジョバンニ デ シモーネ)氏によって創業されたシチリアの陶器ブランド。デ・シモーネ氏はあのパブロ・ピカソ氏と一緒にアートを学んだ真の芸術家でもあります。現在は彼の娘さんが引き継いでいます。
◆ デ・シモーネ公式サイト(イタリア語・英語):https://www.ceramichedesimone.com/it/
9.デル―タ陶器(Deruta)
イタリア中部・ウンブリア州の州都ペルージャから南へわずか15kmのところにあるデル―タという街で作られる陶器。1500年代から焼成した白い錫釉の上に銅やシルバーで模様を描くラスター技法を取り込み、独特の輝く陶器が一躍有名になりました。
またそれまで大柄だったデザインではなく、精巧で繊細なデザインは貴族たちに好まれ、その後ヨーロッパ中に広まっていきました。
引用画像:Italian Ways
10.マッシモ・ルナルドン(MASSIMO LUNARDON)
1964年イタリア北東部のヴェネト州ヴィチェンツァ生まれ。1991年に“Domus Academy”でインダストリアルデザインを専攻し卒業。
以来、企業や設計事務所とともにいくつかの作品をプロトタイプとして制作。1998年からは、ヴォルツァーノにあるVetroricerca Schoolで教鞭をとり、1992年からはアーティストとして多くのアートギャラリーや美術館など多方面で活動。
コンセプトは「実用性のある芸術作品」。デザイン性だけでなく実用性も兼ねた作品は多くのファンを魅了しています。
◆ マッシモ・ルナルドン公式サイト(イタリア語・英語):http://www.massimolunardon.it/
11.マリオルカ ジウスティ(Mario Luca Giusti)
フィレンツェ発のアクリル製テーブルウェアブランド。非常に細かい粒子のアクリルでできているので、滑りにくいだけでなく、ガラス以上の透明度と言われています。
引用画像:CORSINI EVENTS
しかも軽くて安定感も抜群!イタリアらしい洗練された、モードな遊び心を感じるデザインです。
◆ マリオルカ ジウステ公式サイト(イタリア語・英語):https://mariolucagiusti.it/
12.リカルド マルツィ(Riccardo Marzi)
トスカーナ発祥のテーブルウェア。草木や果物、スパイスや貝、砂利など自然素材を採取し、その後トスカーナの工房でひとつひとつ手作業で並べてアクリル樹脂を流し込み、固めて完成させています。
引用画像:DRESS
引用画像:Maestri di Febbrica
”透明の樹脂に自然をそのまま閉じ込める”というコンセプトで作られた作品はその芸術性が認められ、ニューヨークのMOMA近代美術館にも展示され、現在も世界各国で販売されています。
◆ リカルド マルツィ公式サイト(イタリア語・英語):http://www.marzi.it/
テーブルウェア・フェスティバル2020〜暮らしを彩る器展、特集企画第2弾・イタリアの食器特集はいかがでしたか?好きなテイストのうつわを事前にチェックしてみてくださいね!
第3弾の特集もお楽しみに!
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[取材・編集 テーブルライフ編集部]