松屋銀座「砥部焼展」訪問レポート:都心で30もの作り手のうつわに出会う貴重なイベントでした!

今回は、松屋銀座で開催された「生活が育てた器たち 砥部焼展」の鑑賞レポートです。

私は、ここ数年毎年訪れており、どんな作品に出会えるのか、楽しみなイベントです。
また、今回は、松屋銀座の開店100周年記念企画も兼ねており、さまざまな催しが同時開催。

さらには、WEBサイトも充実しており読みごたえあり!
過去の記事も読むことができ、なぜこのイベントが40回以上も続くのか、砥部焼の魅力とともに理解できます。

以下このイベントのみどころと主な作品を紹介します。

「生活が​育てた​器たち 砥部​焼展」のみどころ

【生活が育てた器たち 砥部焼展概要】
会期:2026年1月21日​(水)​―​27日​(火)
時間:午前11‐午後8時 *最終日は​午後5時閉場
*21日は松屋の​各種カード会員様限定​ご購入DAY
2026年の今回は、第41回目の開催という歴史あるイベント。砥部焼に特化した都内でも珍しい催しです。

1.30以上の窯元が集結する圧巻のスケール

壁には窯元の紹介ポスターが展示してあります

会場に到着すると、圧倒的な品ぞろえに「今年はどんな作品があるのだろう」と期待がふくらみます。
愛媛県・砥部町から30を超える窯元のうつわが一堂に会し、砥部焼の陶器市が再現されたかのような空間です。

砥部焼らしい「白磁に呉須(藍色)」の唐草模様という伝統的なものから、現代の食卓になじむやモダンな文様のものまでがずらりと陳列。
幅広い作風の数々に、砥部焼のイメージが変わります。

砥部焼の窯元は小規模経営が多く、ホームページやSNSをやっていない窯元さんもあります。
そのため、都内でこれほど多くの作品を実際に見て、触れることができる機会はとても貴重だと思います。

2.アイテム別の展示だから選びやすい

そば猪口のコーナー。バリエーションの豊富さに迷ってしまいます!

このイベントでは、窯元別の展示意外にも、茶碗、パスタ皿などアイテム別も展示コーナーもあります。
そのため、「マグカップが欲しい」、「そば猪口を買い足したい」など目的が決まっているなら、ピンポイントで欲しいものがあるコーナーに行けばいいのでお買い物がスムーズ。

また、会場イベントに先行してオンラインでの購入も可能。
遠方で行くことができない方や「初日に行ったけど、買い足したい」そんな方にはありがたいですね。

3. 100周年記念「TOBE100 小皿・小鉢」特集

今回の目玉の一つが、松屋銀座100周年を記念した「TOBE100」。
各窯元から選りすぐられた100種類の小皿・小鉢がずらりと並ぶ光景は壮観です。「どれにしようか」と迷う時間こそが、この展示の醍醐味。

引用画像:松屋銀座公式HP

WEBサイトでは、盛り付けデザイナーの飯野登起子さんによる小皿・小鉢を使ったコーディネートを紹介した読み物がおすすめです。
★読み物ページはこちら ⇒ https://ginza100th-matsuya.com/post/90/ 

例えば、市販のお弁当を小鉢や小皿に盛り付けて、お盆に載せるワンプレートのコーディネートなどは、まねしやすい上におしゃれ。
おもてなしやふだんの食事にも役立つ素敵な読み物でした。

4. 伝統の技を間近で感じる「ろくろ実演」

会場では作り手の方による「ろくろ実演」も行われていました。
土の塊があっという間に鮮やかに形を変えていく様子は、まさに職人技。

砥部焼の最大の特徴である「丈夫さ」と「美しさ」が、こうしたていねいな手仕事から生まれていることを肌で感じることができました。
また、日時限定で、作家さんも来場。お気に入りのうつわの作り手さんとお話しできるかもしれませんよ。

5. お楽しみの特典やサービス品も充実!

砥部焼展といえば、恒例の「お楽しみ企画」も要チェック!
老舗の梅山窯による特別提供品や日替わりサービス品は、自分用にはもちろん、ギフトにもぴったりな充実の内容。
また、一定額以上の購入でもらえる「伊予柑」や「蕎麦猪口」のプレゼントもあり、ついたくさん買ってしまいそう。

実際、カゴを持って大量に購入している方もたくさんいらっしゃいました!

砥部焼展の出展作品を紹介

以下に主な窯元さんたちのうつわを写真とともに紹介します。

雲石窯(うんせきがま)

会場に入るとすぐ目の前にあるブース。砥部焼らしく白と藍がベースですが、模様の種類が豊富。
四角形や葉っぱの模様など、モダンなデザインのうつわが多いので、ふだんの食事で大活躍しそう。
アイテムも豊富で、トータルコーディネートすると素敵ですよ。

■公式Instagram:https://www.instagram.com/unsekigama/

生石窯(いくしがま)

生石窯は、白磁のうつわが中心で、フォルムに特徴があります。
菊花や八角形のリム皿など、和洋さまざまなメニューにあううつわはどれも使いやすそう。
上品なたたずまいなので、おもてなしの取り皿などにいいと思いました。

■参考サイト:https://tobeyaki.online/collections/ikushigama(砥部焼オンライン陶器市)

陶房遊(とうぼうゆう)

近年、都内のイベントなどで目にする、先がとがった稜花型のうつわが特徴の陶房遊さん。
ブラウンの縁取りとリムの藍色の組み合わせは、素朴でありながらどんなメニューも引き立たせてくれます。
高さのあるうつわも素敵で、スイーツや果物を載せるだけでおもてなしにも使えそう。

■公式HP:https://www.instagram.com/toubouyuu_work/

皐月窯(さつきがま)

同じ窯元とは思えないほど、デザインの種類の豊富さが魅力の皐月窯さん。
特に気になったのは、動物モチーフのうつわ。

動物の表情が愛らしいだけでなく、背景の色や形にもこだわっているのがいいですね。
北欧デザインのようなモダンなうつわは様々なメニューに使えるので便利ですよ。

■公式Instagram:https://www.instagram.com/satukigama/

陶彩窯(とうさいがま)

陶彩窯さんも模様の多彩さが魅力。写真のような植物が描かれたうつわはベトナムのバッチャン焼などアジアの雰囲気もあります。
手描きなので、個体差が何ともいい味を出しています。

また、リムに模様があるシリーズも素敵!北欧ブランドのテキスタイルのような円形の柄も使いやすそうですね。
色のトーンがそろっているので、柄違いを組み合わせてコーディネートするのも素敵です。

■公式HP:http://www.tousaigama.com/index.html
 公式Instagram:https://www.instagram.com/nagatoseitousho/

陽貴窯(ようきがま)

今回面白いと思ったうつわの1つが、陽貴窯。
繊細な絵付けが白磁に映え、とても美しいのです!
お茶碗のほかにも湯呑みやお皿があり、トータルでコーディネートすることで華やかな食卓になりそうです。

■参考サイト:https://tobeyaki.online/collections/youkigama (砥部焼オンライン陶器市)

山中窯(やまなかがま)

まさに砥部焼という、王道な作風でありながら今の暮らしにもあう不思議な魅力を持つ山中窯のうつわ。

私がひかれたのは、菊が描かれたうつわ。
骨董などでもよく見かける柄にもかかわらず、幾何学模様のようにも見えモダンな雰囲気。
洋風のメニューを盛り付けても違和感がなく、日常使いしやすいのがいいですね。

■参考サイト:https://tobeyaki.online/collections/yamanakagama(砥部焼オンライン陶器市)

東吉窯(とうきちがま)

2色使いのツートンカラーのうつわが目を引く、東吉窯のブース。
砥部焼というより、島根県の出西窯など民藝のうつわのようなぬくもりを感じます。

モダンな雰囲気もありながらも手仕事の温かみもあるうつわは、厚みがあり丈夫で、まさにふだん使いにぴったりです。色違いで家族でそろえるのもいいですね。

■参考サイト:https://tobeyaki.online/collections/toukichigama(砥部焼オンライン陶器市)

冬の銀座で一足早い「砥部焼の陶器市」を体感しませんか

干支の馬の箸置きもありました!

「生活が育てた器」というテーマの通り、砥部焼は使いたくなるうつわです。
磁器ならではの光沢のある素地に映える、繊細かつ多彩な模様のうつわは見る度に心ひかれます。

実用的でデザイン性のあるうつわは、伝統的な技法を継承しつつ今の暮らしにもなじむのが魅力です。
個性あふれるさまざまなうつわを手にしながら、現地に行きたいという思いも深まりました。

うつわ好きな方はもちろん、これから新生活を始める方や、ちょっとした贈り物を探している方にも、ぜひ足を運んでほしいイベントです。
例年、年始のセールシーズンに開催されるので、初売りを兼ねて訪れてみてはいかがでしょう。