【陶器市(陶器まつり)特集】九谷陶芸村まつり【11/3〜5開催】

世界の陶磁器好きを魅了する「九谷焼」

艶やかな絵柄を醸し出す「九谷五彩」を見てみたい!

【陶器市(陶器まつり)特集】九谷陶芸村まつり【11/3〜5開催】

 陶芸好きを自認する方なら絶対に訪れてみたいのが、石川県能美市で開かれる「九谷陶芸村まつり」。今年は11月3日(金)から5日(日)にかけて開催されます。

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九谷

写真出典:九谷陶芸団地協同組合ホームページより

http://kutani-danchi.org



「九谷五彩」を見に行こう!

 九谷焼の魅力といえば、何といっても見事な絵付け。日本の陶磁器の中でも華やかで鮮やで艶やかな絵付けは有名で「九谷五彩」と呼ばれています。緑、黄色、紫、紺青、赤の色絵の具によって絵付けされた器は、絵画のようでもあり、時として写実的な表現で目を楽しませてくれるものも少なくありません。

 こうした技法は、中国の明王朝末期から清王朝初期の色絵磁器がモデルなんだとか。そんな芸術性豊かなところが、日本国内のみならず、「世界の九谷」と称される理由かもしれません。人物、動物、草花や風景など、まさに「使うのがもったいない!」と思えてしまうのが九谷焼の特徴です。



35回目の「九谷陶芸村まつり」

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 さて、そんな九谷焼をたっぷり堪能できる「九谷陶芸村まつり」ですが、今回で数えること35回目。なかなか歴史のあるお祭りです。よその陶器市との違いを言うと、卸店や小売店が集まった九谷陶芸団地協同組合の感謝祭、あるいは創業祭といった意味合いが強いということ。つまり、販売の最前線にいらっしゃる方々が、日本が世界に誇る九谷焼の魅力を発信するイベントということです。

 ちなみに九谷陶芸村とは、九谷焼のテーマパーク。美術館やショップ、絵付け体験ができる施設なんかも揃っています。さらには若手作家の作品を展示したり、販売してくれたりするギャラリーもあって、九谷焼を楽しめる絶好のスポットになっています。

 去年の開催では、3日間で約2500人の来場者があったそう。有名な九谷焼のイベントとしては、ちょっと少ない気もしますが、そのぶん、九谷焼の魅力をのんびり、ゆっくりと堪能できそう。お気に入りの器を見つけるチャンスです。



九谷を満喫!見ていて飽きない高度な技法

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 でもその前に、財布と相談することも忘れないようにしないと…。勝手なイメージなのかもしれませんが、あの美しく高級感あふれる絵柄を見ていると、きっと「安くはないだろう」と思ってしまいます。実際に九谷焼の関係者に聞いたことあるのですが、やっぱり「他さんよりは、ちょっとだけ高いかもしれませんねえ」。

 ただ、それでも手に入れたい焼き物のひとつが九谷焼なんです。北陸新幹線の開通で東京から金沢までは「かがやき」で約2時間半。金沢駅から会場となる能美市の九谷焼陶芸村までは車で1時間ほど。また、能美市は小松空港からも近く、小松空港からなら、車で約20分と交通の便は決して悪くはありません。

 もし、今回の村まつりを見逃しても、九谷陶芸村には10数店舗が常設されているので、九谷焼ファンなら一度は訪れてもらいたい場所ですね。特にこれからの冬の時期は、寒ブリやズワイガニなど日本海の味覚を存分に楽しめます。もちろんおいしい日本酒も待っているはずです。



春も盛大!GWにも「九谷陶芸村」行ってみよう!

 なお、毎年5月の3日、4日、5日のゴールデンウイーク中には、「九谷茶碗まつり」が開催されます。開催会場は同じく九谷陶芸村。なんでも九谷焼の特設店も50以上が立ち並び、全国から20万人以上が訪れる「九谷焼のビックイベント」なんだとか。高級品から普段使いの器まで、まさによりどりみどり! こちらも来年の予定に入れておきたい陶器市です。

【開催概要】

「第35回 九谷陶芸村まつり」

開催日時:2017年11月3日(金)~5日(日)/9:00〜17:00

開催場所:九谷陶芸村

石川県能美市泉台町南22(能美市九谷焼資料館前)

交通アクセス: http://kutani-danchi.org

ホームページ:http://kutani-danchi.org

アクセス:
<自動車>
北陸自動車道「小松IC」または「美川IC」

<鉄道>
JR北陸本線「能美根上駅」よりのみバス南ルート「九谷陶芸村下車」
またはJR北陸本線「小松駅」より加賀白山バス辰口方面(いしかわ動物園)行き(約30分)「泉台」下車

パンフレット: 陶芸村まつりパンフレット(表)PDF / 陶芸村まつりパンフレット(裏)PDF

2017年10月29日現在[取材・編集:テーブルライフ編集部・取材協力はちどり]