【陶器市(陶器まつり)直前特集】第100回益子秋の陶器市【11/2〜6開催】

東京から車で約2時間半! 陶器といえば益子町
春・秋の「益子陶器市」は見逃せない!
見どころいっぱい! おすすめスポット&益子の歩き方

「第100回益子秋の陶器市 【11/2(木)~6(月)開催】

 東京から「益子焼」で有名な栃木県の益子町までは車で約2時間半。東北新幹線を使えば、宇都宮で下車して約1時間といったところ。日本有数の陶器の産地・益子町は、都内からも意外と近い場所にあります。

 益子町は陶器の町だけあって、陶芸体験ができる施設もたくさんあり、普段の休日に家族揃って出かけるのもおすすめです。

 もちろん、そんな休日もいいですが、陶器好きにとって絶対に見逃せないのが、毎年春と秋に開かれる「益子陶器市」!

益子焼・画像2

会場周辺は全国から訪れる来場者でいっぱい
写真提供:益子町観光協会

文句なしの首都圏最大級!狙い目は秋の陶器市

 今年秋の開催は201711月2日(木)から6日(月)にかけて5日間。今回の開催でなんと100回を数える歴史ある陶器市です。

「第100回益子秋の陶器市」のホームページはこちらを。

http://www.mashiko-kankou.org/ceramics_bazaar/index.shtml

 益子町の陶器市に訪れる来場者は春秋合わせて年間約60万人。さすがは全国有数の窯業の町「益子ブランド」です。ちなみに春と秋では春の方が若干人出が多いそう(春=40万人、秋=20万人という割合だとか)。



アクセスに注意!事前準備を万全に、渋滞を避けてうまく行こう!

 益子の陶器市は年々過熱気味で、お目当ての作家の作品を手に入れるために春の陶器市初日はなんと午前5時くらいから駐車場に車が入り始めました。午前9時には中心に近い駐車場は満車になってしまうため、会場の近くに車を確実に停めたいのであれば遅くとも8時くらいを目指した方がよいでしょう。

またアクセスしやすい常磐自動車道はGWに国営ひたち海浜公園の「ネモフィラのじゅうたん」で大渋滞となりましたが、この秋は初日が11/2と平日であることもあり多少空いている見込みです。(NEXCOの予測による)



事前調査は必須!会場マップをチェックしていこう!

観光協会と言えば、「さすが」と思ったのは、そのホームページ。まさにいたれりつくせりの情報満載なんです。その一つが会場マップの親切なこと!

「第100回益子秋の陶器市」の会場マップはこちら。

http://www.mashiko-kankou.org/ceramics_bazaar/image/pdf/map_jap201710.pdf

 詳細図には有料・無料の駐車場も載っており、入庫可能台数までわかります。それだけ陶器市開催に力を入れている町の姿勢がうかがえます。来場の際はぜひ利用してください。



見どころが多すぎ!1日では足りません

 さて肝心の陶器市の見どころですが、「益子 秋の陶器市」の最大の魅力はなんだと思いますか? 観光協会の担当者さんにもお訊ねしたのですが、はっきりいって多過ぎます! 主な会場は、益子町の「城内坂(じょうないざか)」の交差点から「道祖土(さやど)」までの約1kmちょっと。城内坂通り・里山通りを中心に約50店舗・500以上のテントがいたるところに立ち並びます。期間中は歩道からあふれるほどの来場者になるため、陶器市の迫力ある写真を撮影したいのならこのあたりが撮影スポットになるとのことです。

もちろん作家さんのテントもたくさんあるので、撮影スポットには事欠きそうにありません。インスタグラムなどをやっている方なら「益子焼と益子陶器市の魅力満載!」なんていうテーマで写真を撮りまくってみては!?

 そのためにも来場の際には、リンクしてあるマップをプリントアウトして参考にするのがおすすめですね。

益子焼・画像3

500以上のテントが立ち並ぶ景観は圧巻です
写真提供:益子町観光協会



伝統工芸だけじゃない!モダンでおしゃれなうつわ探しを

 陶器市の注目ポイントですが、陶磁器の有名産地に共通するのが若手作家の作品です。特に益子焼では若手の女性作家のテントは必見! 益子焼の特徴は重厚さ・風格といったところですが、実は今女流作家による新しいタイプの益子焼が話題を集めているんだとか。

 例えば色合い。白っぽくて絵柄や模様がきれいでかわいらしい。益子焼の伝統を受け継ぎならも、若い感性で益子焼を進化させる──そんな益子焼の作家が増えてきているそうです。

益子焼・画像1

若い年齢層の来場者も増えてきています
写真提供:益子町観光協会



事前に窯元や作家をチェック!

 益子町観光協会のホームページでは益子焼の窯元や作家のリストも公開されていますので、こちらも参考にしながら益子の陶器市に出かけて気になる作家のテントを訪ねてみてはいかがでしょう。

益子焼の新しい潮流の影響なのか、益子焼の陶器市に来場する年齢層も変わってきているようです。以前は50代以上が多かったのが、この頃では30代・40代の比較的若い年齢層が増えてきています。

P1090944_R吉田丈 https://table-life.com/columns/post/3626

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根岸竜馬 https://table-life.com/columns/post/3404

P1090657えのきだ窯 https://table-life.com/columns/post/3292

益子町観光協会ホームページの窯元・作家リスト

http://www.mashiko-kankou.org/kamamoto.shtml

 陶器市の他にも益子にはおすすめスポットがたくさんあります。

まず陶器市会場のほぼ中央にある「益子陶芸美術館 陶芸メッセ・益子」。益子焼の人間国宝である濱田庄司や島岡達三の作品、さらに敷地内には濱田庄司邸を移築し、巨匠が生前に愛用していた登り窯を見ることができます。益子焼がお気に入りという陶器好きにとっては至福のひと時を過ごすことができそうです。

さらに主要会場から少し離れていますが、「つかもとテント村」にある「つかもと美術館」「つかもと作家館」に足を伸ばしてみるのも楽しそう。コンセプトショップ&カフェ「starnet(スターネット)」も益子で注目のスポットです。



陶器だけじゃない!藍染めの工房も見どころのひとつ

とにかく見どころ満載の益子焼陶器市ですが、益子町観光協会に教えてもらったもう一つのおすすめスポットが城内坂の「日下田(ひげた)藍染工房」。何でも江戸時代に建てられた茅葺屋根の建物がそのまま藍染の作業場として使われているそうで、益子町自慢の趣き深いスポットとなっています。益子焼はもちろんですが、藍染文化に触れるのもまた一興です。

 益子の陶器市では陶器以外にも磁器や布製品、革製品、ガラス細工などの出店もあります。益子焼と合わせて「益子町」を存分に楽しんでみてはいかがでしょう。

【開催概要】
「第100回益子秋の陶器市」
日時:11/2(木)~11/6(月)9:00~17:00
場所:益子町内各所(城内坂、道祖土(さやど)地区中心)
〒321-4217 栃木県芳賀郡益子町益子706−2
アクセス:
<自動車>
北関東自動車道「真岡IC」または「桜川筑西IC」

<鉄道>
JR東北本線・新幹線「小山駅」→JR水戸線「下館駅」→真岡鐵道「益子駅」

<高速バス>
秋葉原駅発・関東やきものライナー(2,000円・2枚3,500円)「陶芸メッセ入口」下車
※陶器市期間中は予約ができません。当日秋葉原駅で並んで乗車するしかありません。
やきものライナー案内パンフレット(PDF)
路線バス→JR東北本線・新幹線「宇都宮駅」より東野バス「益子駅行き」で約1時間

お問合せ: 陶器市実行委員会(益子町観光協会)TEL.0285(70)1120
交通アクセス:http://www.mashiko-kankou.org/access/index.shtml

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2017年10月29日現在[取材・編集:テーブルライフ編集部・取材協力はちどり]