こんにちは、テーブルライフプランナーのNAYUMI@メキシコ在住です。
今回は「メキシコ・陶器の街プエブラでタラベラ焼きを探す!その①」の続編として、政府認定窯元の工房見学についてお伝えしたいと思います!
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伺った窯元はTalavera de la Reyna
(Workshop) Camino a la Carcaña 2413, La Carcaña, 72810 Cholula, Puebla Tel. (222) 225 41 82 / 41 32 (Gallery) Lateral Sur 3510, Recta a Cholula, 72810 Cholula, Puebla Phone: (222) 225 40 58・ HP:http://talaveradelareyna.com.mx/(英語サイトあり)
プエブラの郊外、ピラミッド遺跡で有名なCholula(チョルーラ)のそばに工房兼ショップがあります。
工房内は緑豊かでとても静か。
階段に貼られたタイルもタラベラ焼。味があってとてもおしゃれです。
モダンなタラベラ焼を作る窯元
Talavera de la Reynaは前回のコラムで書いた政府認定窯元の1つですが、こちらで作られている器はとにかくモダン。伝統的な技法やクラシックなデザインを取り入れつつも、アーティスティックで現代的な作風に仕上げています。
工房見学はスペイン語・英語どちらかを選択できます。(1人40ペソ=約240円、子供は無料)
この時の見学者は私たち家族のみということもあり、じっくりとお話を伺うことができました。
器ができるまで
作業は分業制でそれぞれ自分のセクションを持ってお仕事されています。
材料となる土は白土・黒土の2種類。これらを混ぜて使います。土は近所(プエブラ地方)で採れるそうです。
この土を水に溶かして液状にし、数日間大きなバスタブのようなところで寝かせます。
寝かせた後は写真にある穴から生地を流し出し、別部屋で水分を抜きます。
採ったばかりの土はとろんとした滑らかさ。
重しを乗せて乾かしていました。
ある程度乾いた生地を使って成形、さらによく乾かします。
全て同じ大きさにしていきます。
こちらの方、何をしていると思いますか?
実はガラス瓶を砕いて溶かしているんです!ビンを加熱して水につけて細かく砕き、それをさらに細かい粉にして釉薬と混ぜるのだそう。
最終的にここまで細かい粉状にしていきます。そうすることで表面に艶が出て丈夫さが増すのだそう。
黄色がかかった釉薬が入った桶のようなところに乾かした陶器を漬けて全体に釉薬を染み込ませ、再度乾かします。
乾いたら今度は穴が開いているところや窪んでいるところを一つ一つ筆を使って穴埋めして磨く、という作業を繰り返して表面を滑らかにしていきます。
その後1000度で素焼きし、絵柄を付けていきます。
下絵を器に移すにはトレース用紙のような型紙を使います。柄のライン部分には小さな穴が空いていて、この型紙を陶器に当てて上から炭をこすることで下絵が綺麗に転写できるようになっています。
筆先をさらに細くした特製の筆で下絵に沿って一気に描き上げていきます。
こちらが絵付け風景。奥の職人さんが描いている巨大な壺(赤の矢印)は3日間ほどかかるそうです。
その後色付けし、1050度で焼き上げます。
主流はモダンデザイン
モダンなデザインを意識して器づくりをしていることもあり、こちらの窯元では私好みのモノトーン柄の器が多くあって目移りしたほど(笑)
モノトーンのモダンな器はピンクの壁にすごく映えます!
まるで和食器のような器もたくさんありました!
こちらはギャラリー兼ショップ。オーダーや郵送も受け付けてくれます。(海外発送についてはショップに直接お問い合わせください)
認定窯元なので、すべての器にはこのように「PUE.MEX」と書かれた認定マークが書いてあります。
中には展示場もあり、上はメキシコ×中国をデザインしたユニークな壺もありました。
こちらでは絵付け体験もできとのこと。次回伺ったときは是非やってみたいと思います!
今回器の代わりにこちらの窯元についての歴史本を購入しました。タラベラ焼きの歴史から現在のデザインに至るまでの過程や技術についてたくさん書かれています。(スペイン語・英語の2か国語で書かれています)
陶器の街・プエブラ。
器だけでなく歴史的・文化的にも重要な場所なので是非訪れていただきたい場所です。
メキシコにはプエブラだけでなく陶器の産地や窯元がまだありますので、可能な限り今後も色々とレポートしていきますので楽しみにしていてくださいね!
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