今年で19回目を迎える「全国陶磁器フェア in 福岡」は、九州のうつわ好きなら知らない人はいない、ビッグイベント。全国から200以上もの窯元や個人作家さんが集まり、それぞれの作品を展示・販売しています。ここでは、2017年の「全国陶磁器フェア in福岡 2017」の様子をリポートします!
運命のうつわを探しに、いざ、マリンメッセへ!
波佐見焼、美濃焼、九谷焼、信楽焼、備前焼、瀬戸焼、小石原焼、高取焼…などなど、日本各地の焼物が一同に揃う「陶磁器フェア」は、うつわ好きにとっては夢のようなイベントです。伝統的なうつわから、モダンな器まで、さまざまなうつわが揃い、いくら眺めても飽きることはありません。
ここでは、写真をもとに会場の様子をご紹介しますね。
波佐見焼振興会
すらりと伸びた取っ手が印象的なaiyuの「eマグ」は、人間工学に基づいたカタチのため、おしゃれさ&使い勝手のバランスが◎。
赤水窯
佐賀県唐津の窯元。カフェのオーナーが、手作りのうつわでお客さんをもてなしたいという思いからうつわ作りを始めたのだそう。
瀬戸焼 霞仙窯
織部ならではのシンプルな模様が印象的な「クラシカルシリーズ」と、伝統のデザインを現在の食卓や料理にあうようアレンジした「モダンシリーズ」。どちらも、とっても素敵でした。
常滑焼 石堂陶芸
ホワイト×ブラックで統一したドットやストライプの模様のうつわは、どんな家にもしっくりくるシンプルなデザイン。陶器でできた金魚鉢も必見です!
近藤九心
札幌の作家さんで、青い釉薬を使ったうつわ作りが得意。同じ大きさでも、青の色合い、深さ、広がりは、さまざま。
有田焼 坂本窯薫工房
有田焼では珍しい瑠璃釉に挑む坂本達哉さんの作品は、吸い込まれるような深い瑠璃色が最大の特徴。
小石原焼 圭秀窯
高取焼のいいところを活かしながら、小石原焼の飛び鉋、刷毛目などの技法を取り入れた作品が特徴的。陶器でできたブローチは、若い女性に人気でした。
不毅窯
トルコ青の釉薬を使った、色鮮やかなターコイズブルーの色合いが特徴。
とみ徳
デザイン性の高いうつわ作りを得意とする、宮崎県の窯元。陶器のピアスやネックレスも、とっても素敵!
YU*ZU*KI kakera
福岡県宗像市にある、うつわ作り&雑貨店。女性らしい愛らしいデザインはもちろん、アロマプレートやドアプレートなど、個性的な商品がたくさん。
スタイリングのヒントになる、テーブルコーディネートも必見
陶磁器フェアでは、器を買う以外の楽しみもたくさん! NPO法人食空間コーディネート協会九州支部が担当するブースでは、季節のイベントにあわせたテーブルコーディネートや、出展窯元・作家の作品を使い「春のおもてなし」を
テーマにしたテーブルコーディネートも披露されています。
また、ナプキンワークやテーブルコーディネートのコツを教えてくれる無料講座も充実しているのも、嬉しいところ。毎日のスタイリングに役立つ情報がもりだくさんです。
うつわ好きにはたまならい、体験企画も充実
陶磁器フェアでは、いくつか体験企画があります。実際にうつわを自分で作る「ろくろ体験」や、素焼きの器に下絵をつける「絵付け体験」はもちろん、「石臼抹茶挽き体験」などもあり、見るだけでなく、さまざまな角度からうつわにまつわることを体験できるとあって、多くの人が並んでいます。
出展作品でコーヒーやお茶が楽しめる「陶磁器カフェ」
個人的に一番のおすすめしたいのは、「陶磁器カフェ」。今回のフェアに出展している窯元や作家さんたちのカップや湯のみでお茶やコーヒーを楽しむことができる、うつわ好きにはたまらない企画です。
コーヒー豆は、福岡の人気コーヒー店「ハニー珈琲」のスペシャルティコーヒーを使用。また、抹茶ラテには、星野村で採れた茶葉を使用するなど、味も本格派。陶磁器フェアで疲れたら、ぜひこちらでひと休みしてくださいね。
うつわとのコラボレーションが楽しめる「大川伝統工芸の世界」>
会場の一番奥のブースでは、「大川伝統工芸の世界」が同時開催されています。家具産地として有名な福岡県大川市の職人さんたちが手がける桐箪笥や椅子、大川組子の照明などは、必見の美しさです。また、テーブルコーディネートに役立ちそうなカッティングボードやコースターなど、木を使ったテーブルウェアもたくさんあります。お気に入りのうつわとのコーディネートを考えながら、あれこれ眺めるもの楽しいひとときです。
「全国陶磁器フェア in福岡 2017」の攻略法は??
とにかく会場が広いので、じっくり見て回るのにはとにかく時間がかかります。じっくり見たい!という方は丸一日かける、もしくは数日にわけてまわることをおすすめします。
また、各ブースには作家さんが常駐しています。器のお手入れ方法や、創作秘話など、ぜひ積極的に話しかけてみてくださいね。うつわ選びの参考になること、間違いありません。
「たくさん器を買いたい!」なんて方は、小型のスーツケースを用意しましょう。紙袋をいくつも抱え、広い会場をあちこち移動するのはとにかく大変…。安全に、安心して、見てまわりたい方は、梱包剤&スーツケースを用意すると◎。
ほとんどのブースが、写真撮影はOK!SNSなどで発信すれば、宣伝になるので喜ばれるし、気になるうつわをアレコレ撮影させてもらい、お茶をしながらゆっくり検討するのもおすすめです。
出展している窯元や作家さんは、リピーターさんが多いのが特徴。「あれも欲しい!これも欲しい!でも、お金が足りない…」というときは、ショップカードをいただいて、来年の「全国陶磁器フェア」までお楽しみに。
たくさんのうつわを愛で、手で触れ、作家さんたちとお話しするのが、なによりも楽しい「全国陶磁器フェア」。お気に入りのうつわを探しに、今週末はマリンメッセにでかけてみませんか?
<データ>
第19回全国陶磁器フェア in 福岡 2017 日時:2017年3月16日(木)〜20日(月・祝) 10時〜18時(最終日は17時まで) 会場:マリンメッセ福岡 入場料:600円 http://www.tojikifair.jp/