「食器」が結婚祝いに人気である理由と贈り方のコツ

「食器」が結婚祝いに人気である理由と贈り方のコツ 〜知っておくべき意味とマナー〜

最近では結婚祝いでプレゼントする品として、定番化しつつある食器。気になる意味やマナー、人気の理由をご紹介します。

目次

食器は実用的な結婚祝いとして人気
食器を贈ることは縁起のよいものへ
食器はもらって嬉しくもあり、困るものでもある
失敗のないためにはヒアリングを
結婚祝いに食器を贈る際に気を付けたい4つのこと

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食器は実用的な結婚祝いの贈り物として人気

結婚して新しい生活が始まると、食器は必ず必要になるもののひとつ。インテリア同様、揃える食器にこだわりのある方も増えています。また、特に食器へのこだわりのない方でもお客様が増えることを考えると、来客用の食器は用意しておきたいもの。自分たちでは手が出ないような特別な食器をお祝いにプレゼントすることも、実用的な結婚祝いとして喜ばれているようです。

食器を贈ることは縁起のよいものへ

以前は、「切れる」ものや「割れる」ものは縁起が悪いとされ、ガラス製品や陶磁器などの食器は割れることから、「別れを連想させる」、「バラバラになる」と、ナイフや鏡などと同様に結婚のお祝いの品には相応しくないと言われてきました。しかし、最近では新生活の始まりを意味するとされたり、実用性が優先されるなどして、食器は結婚祝いの定番アイテムに。また、割れて数が増えることから、幸せが増える、子孫繁栄など、現在では良い意味で知られています。
夫婦やカップルにペアのマグカップやペアグラスを送るという、西洋の文化が入ってきていることも影響しているようです。

ロイヤルコペンハーゲン プリンセス ペアマグ(https://www.royalcopenhagen.jp/

食器はもらって嬉しくもあり、困るものでもある

最近では、食器は『もらって嬉しいものランキング』でも上位に入るようになりました。日常生活で使いやすいことや、いくつあっても困らない、ペアのお茶碗やお皿など自分たちではあまり買わないものをもらうと嬉しいなど、理由はさまざま。そして、結婚すると親戚やお客様をお迎えする機会も増えるため、そんなときにワンランク上の食器があると新婚カップルはとても重宝するでしょう。

逆に、食器をもらって困るケースもあります。実は、食器は『結婚祝いでもらって困ったものランキング』の上位でもあるのです。
同じ食器でも、Aさんにとっては欲しいものでも、Bさんにとっては要らないものという場合もあります。食器を贈りたいと思ったら、まずは先方に食器を贈ってもよいかどうかを直接聞いてみましょう。長く残るものほど、もらう側の気持ちを最優先に考えることが大切です。

失敗のないためにはヒアリングを

こだわりのある夫婦の場合、すでに自分たちで食器をそろえてしまっているケースも考えられます。すでに揃えているところに結婚祝いで新しい食器をもらっても、すぐに使わずに棚にしまわれてしまうこともあるかもしれません。また、好みの問題も大きいです。特に柄や模様の入ったものには注意が必要です。
いずれにしても、事前にヒアリングをして確認しておくことをお勧めします。これから必要なものはなにか、新居の雰囲気やインテリアの好みなど、あらかじめ聞いておくことで失敗が少なくなるでしょう。さらに、具体的に欲しい食器のブランドや種類(グラス、カップ&ソーサー、大皿、小鉢など)、ペアやセットでもいいかどうか、テイスト(北欧デザイン、レースなど可愛らしい系、シンプルなデザイン、キャラクター、色など)を確認しておけば失敗を避けられます。また、大体の予算を伝えることで相手もリクエストしやすくなります。

ちなみに、結婚祝いにワンランク上の食器を贈る場合の予算相場は3,000円から20,000円程度と幅があります。贈る相手との関係性によって異なるため、お付き合いの度合いなどを考慮して決めていきましょう。

食器のように長く残るものをプレゼントする場合は、受け取る側の夫婦の状況や好みを事前に聞いておくことが、成功のカギと言えます。

ブランド食器で人気の高いティファニーブルーのペアボウル(http://www.tiffany.co.jp/)。

結婚祝いに食器を贈る際に気を付けたい4つのこと

最後に食器を贈る際に気を付けることが4つあります。

まず一番気を付けたいのはブランドです。せっかく高価でハイブランドな食器を贈っても、相手の好みやインテリアに合っていないと箱から出されることもなく使われないまま、ということにもなりかねません。お礼のことなどを考えると、かえって迷惑な贈り物になってしまいます。繰り返しになりますが、相手の好みを聞いてから選ぶのが重要なポイントです。

そして、くれぐれも中身が割れないようにすることです。移動するときはしっかりと固定することをお忘れなく。特にグラスなどの繊細な食器の場合には、細心の注意を払いましょう。そして、渡す際には割れ物であることを必ず伝えます。いくら自分が気を付けても、相手が割ってしまったら台無しです。

また、食器を贈る際に気を付けたいのが贈る時期です。一般的には、結婚祝いは結婚式の1週間前くらいに贈るとよいとされていますが、その時期に引っ越しが重なる場合は贈る時期をずらしてもよいでしょう。引越し前に食器のセットなどを贈ると重く、荷物になってしまいますし、万が一割れてしまっては縁起でもありません。その場合は相手にこちらの気遣いを伝えて、時期をずらして贈りましょう。

さらに、結婚のお祝いは食器だけに限らず、基本的に奇数で贈ることがマナーです。偶数は割り切れるため、縁起が悪いとされています。ただし、1ダース(12)や半ダース(6)、ペア(2)などはそれで一組とされているため、問題ありません。また、9は「苦しむ」を連想させてしまうという理由から、避けられています。


いかがでしたか?

品質の良い食器は使うたびに特別な気分になれます。新生活を始めるふたりにとって、心を豊かにする癒しのアイテムにもなるでしょう。ふたりのイメージに合う、そしてふたりのお気に入りになるかもしれない逸品を、心を込めて選んでみてください。

[取材・編集 テーブルライフ編集部]