有田焼の窯元たちが挑戦した「究極のラーメン鉢」
ラーメンをご家庭で食べるときの「どんぶり」。おしゃれなものがなかなか見つからないものではありませんか?
有田焼の「ラーメン鉢」はおしゃれなだけでなく、ラーメン自体が美味しくなる工夫がされたまさに「究極の」一品があるんです。
今回ご紹介する「究極のラーメン鉢」は、14の窯元がそれぞれ得意とする釉薬や絵付の技法を施すことにより、現在までに300種類以上ものデザインを生み出し、累計25万個以上販売しています。
こだわりの表れ。「どんぶり」ではなく「ラーメン鉢」
ラーメン専用のどんぶりを紆余曲折の末に開発された「ラーメン鉢」。こちらの商品はもはや「どんぶり」とは表現できないほど、ラーメンにこだわり考え尽くされた設計が随所に施されています!
今ではすっかり国民食となったインスタントラーメン。中でもトップの売上を誇る「チキンラーメン」をいかにしておいしく食べられるかをコンセプトに、サイズとフォルムは同じままに個々の窯元が大変使い勝手の良いラーメン鉢を作り出しました。
目次 ・【誕生秘話】「究極のラーメン鉢」ができあがるまで ・「究極のラーメン鉢」のこだわりは? ・「究極のレンゲ」のこだわりは? ・テーブルライフが選んだ「究極のラーメン鉢」 10選
【誕生秘話】究極のラーメン鉢ができあがるまで
遡ること15年前の2003年のこと。NHKの『おーい、ニッポン』という番組の企画で「有田ならではのプロジェクトを立ち上げて欲しい」との依頼が有田商工会議所に舞い込みました。開発から商品化までのプロセスを放送するという企画です。
次世代を担う14の窯元たちが集まり、「これまでにない、有田ならではのラーメン鉢のの新スタンダードを作る」ことに挑戦することが決定しました。ラーメン屋に出向き持参した鉢にラーメンを盛り付けしてもらったり、大阪にある日清食品インスタントラーメン発明記念館の職員に試作品を試してもらったりしましたが、商品化には程遠いできだったそうです。
最終コンセプトは「チキンラーメンがおいしく食べられる、小振りで使い勝手の良いラーメン鉢」
家庭の主婦や子供が食べるという視点が抜けていて、有田が作るならこうあるべきという思いだけが前面に出ていました。激しい議論の末、「家庭で食べるラーメンのスタンダードとしてチキンラーメンは無視できない」「チキンラーメンがおいしく食べられる、小振りで使い勝手の良いラーメン鉢」が最終的にコンセプトとして決まりました。
しかしコンセプトが決まっても議論が続きました。「何で一つの型にするんだ、自由でいいじゃないか」「細かいサイズばかり言わずに他にも考えられることがあるんじゃないか」「ラーメン鉢じゃなくて多用鉢でいいじゃないか」色々な意見が入り乱れながらも最終的にはひとつの型になり、それぞれの窯元で絵付けされ販売されるようになりました。
そして、出来上がったラーメン鉢は話題性だけでなく、オシャレで実用性も高いことが評判となりました。15年経った今でも新しいデザインが展開されています。
「究極のラーメン鉢」のこだわりは?
こだわり抜かれた「究極のラーメン鉢」のひみつ
1.直径180mmとコンパクトで重なりがよい 2.高さ80mmと片手で持ちやすい 3.重さ460g~560gと女性でも持ちやすい 4.高台が広く安定性がある 5.麺がゆったりと収まる底面 6.高台が高く、手に持った時熱くない 7.縁部は薄く口当たりがよく、くびれに指がかかって持ちやすい
「究極のレンゲ」のこだわりは?
ラーメン鉢の完成後、「スープも美味しくいただいてほしい」そんな思いからレンゲにまでこだわり開発がスタート。窯での焼成の違いで柄の変形などの問題がありましたが試行錯誤の末、ラーメン鉢ができあがった10ヶ月後にようやくレンゲのサンプルができあがりました。のちに理想とする口当たりがよく、ラーメン以外にも使いやすいレンゲが出来上がりました。
こだわり抜かれた「究極のレンゲ」のひみつ
1.流れるようなシャープなラインとラーメン鉢とおそろいの絵柄がおしゃれ 2.ラーメン鉢の縁に引っ掛けることができ中に落ちない 3.スープを口に入れる際に中心から流れるように設計縁が薄いため口当たりが良い 4.レンゲの底のカーブとラーメン鉢の底のカーブがフィットするため、すくいやすい
こうして開発された「究極のレンゲ」はそれぞれの「究極のラーメン鉢」とおそろいのデザインが絵付けされ、合わせて発売されています。
こちらが「究極のラーメン鉢」の基本スタイル
「究極のラーメン鉢」・「究極のレンゲ」の大きさと形状は全て同じです。各窯元の特徴を活かしながら絵付け・釉薬が施されています。
実際にテーブルライフスタッフも究極のラーメン鉢を使って食べてみました!
使ってみて驚いたのが、持ちやすさ。女性が持っても重くなく、くびれの部分に指がかかって持ちやすいです。
縁が薄いので口当たりがよく、スープも飲みやすいです。ラーメンだけではなく、他の麺類や丼物にもオススメです。
軽くて持ちやすく、重なりがよく、収納もコンパクトなど使い勝手は抜群です!
テーブルライフが選んだ「究極のラーメン鉢」
新作【 UP&COMING ARITA PROJECT 】の中からこちらの2品!
2016年に有田焼創業400周年を迎え、さらにモダンな「究極のラーメン鉢」を追求するために有田の若手作家が集いデザインした【 UP&COMING ARITA PROJECT 】。
福珠窯の「銀彩市松」は手描きで銀彩が施されています。伝統の中にモダンな雰囲気も漂わせており、独自の呉須と柞灰釉(ゆすばいゆう)による柔らかな染付が特徴です。
李荘窯の「赤スティッチ」は、女性にプレゼントしたくなるような可愛らしいデザインです。ひとつひとつが手描きとは思えないほどのクオリティで、熟練された有田焼職人の技が光ります。
人気の作品!
こちらの李荘窯の「白磁千段 」は、数あるラーメン鉢の中でも人気No.1の商品です。線彫を施し白地で仕上げた、スタイリッシュなデザインとなっています。
No.2の人気である陶悦窯の「天目渦刷毛(てんもくうずはけ)」は究極の色彩“黒”を使用。中国の陰陽五行でも高貴な色であるといわれています。渦刷毛模様が鉢の中の部分にまで施されています。
こんなラグジュアリーなラーメン鉢で食べてみたい!
錦右ェ門陶苑のプラチナ荒波は、荒く跳ね上がる水しぶきの模様をプラチナと呉須でメリハリがつけられています。一珍技法を用い十数行程を経て手間をかけて製作した優美で豪華なラーメン鉢です。
幸楽窯の「蒔絵おしどり」。漆の蒔絵技法を磁器に表現した大変豪華な仕上がりです。金の厚みを増す為に、何度も窯入れして重厚感を出しています。
だれもが思い浮かべるザ・ラーメン鉢の柄!
福珠窯の「呉須刷毛龍文」は、中国でおめでたいといわれている龍と唐草模様のデザインです。呉須巻は柔らかい雰囲気、ペアの朱巻は色鮮やかに仕上げられています。セットでご夫婦へのプレゼントにもいいですね。
人気のラグジュアリーモダン
田清窯の妖艶な雰囲気の「黒塗南蛮パール」と「朱塗南蛮パール」です。外側を黒や朱にした事で中の南蛮(渕鏡面仕上)を際立たせています。黒は手に馴染みやすい手触り、朱はマットな質感の釉薬で仕上げられています。
芸術性あるデザインで食べるラーメンは美味しさ倍増!
李荘窯の墨弾き技法を使った「墨弾き波兎」です。波間に戯れる波兎が外側、内側にまで細かく描かれています。失敗の許されない作業工程は、熟練した技術者でなくてはできない商品です。
桜のデザインが華やかに絵付された錦右ェ門陶苑の「古木桜」です。有田焼の特徴のひとつである精巧華麗な色鍋島の技法をモチーフに、桜の古木が全体に施されています。
有田焼の「究極のラーメン鉢」特集はいかがでしたか?
機能的でデザイン性の高いラーメン鉢はどれも色彩が素晴らしく、見ているだけで欲しくなるものばかり。
実際に手にとってみたい方は、テーブルウェア・フェステバル2019に「有田焼・まるぶん」のブースにて出展予定です。一度に色々な窯元の作品を展示販売されるこんなチャンスは滅多にありません! 是非手に取ってお気に入りのひとつを見つけてくださいね!