作家個展レポート

Forgiveness〜和田山真央さんのうつわ〜

June 06, 2019
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和田山真央さんの個展へ

こんにちは、いち狼です。

今回紹介するのは、新進気鋭の若手陶芸家、和田山真央(わだやま まさひろ)さん。
筆者と年齢が近いせいもあってか、プライベートでも結婚式に呼ばれるほど、割りに親しくさせてもらっている陶芸家さんで(ちなみに和田山さんの方が年下です)、筆者の周りのうつわ仲間たちにも熱狂的なファンが多い。
和田山さんは去年もここ、六本木ヒルズにあるA/D GALLERY(アート&デザインギャラリー)さんで個展を開催。三週間のロングランでの個展ともあってか、用意してある作品の数も多く、展示中のうつわが少なくなってくると、ドンドコ奥の倉庫からうつわが補充されるという、ファンにとっては恐ろし…嬉しい展示となっています☆

注目記事:六本木の雑貨屋さん15選、ハイセンスな食器と出会う「六本木うつわ散歩」

A/D GALLERY(アート&デザインギャラリー)

住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ(ウェストウォーク 3F)
電話番号:03-6406-6875
営業時間:11:00~21:00
HP:https://artview.roppongihills.com/jp/shop/index.html

和田山さんのうつわ

和田山さんのうつわの注目すべき点は…、(というか注目しなくても勝手に飛び込んでくるのですが)まさにそのビジュアル。ハッと息を呑むような、釉薬の(流れの)美しさにまず見惚れてしまいます。
中でも特に目を引くのが、ファンの中でも”和田山ブルー”と囁かれている青色のうつわ。一度見たら忘れられないぐらいの鮮烈な青で、思わず吸い込まれそうになってしまいます。うつわの底の部分(見込み)などに定着した釉溜まりは、どの子(どのうつわ)も違う表情をしていて、まさにサンゴの広がる海面のような、はたまた宇宙のような、何とも言えない景色を覗かせています。

和田山さんのうつわは、値段の面から言ってもそうなのですが(思っている以上に安いんです!)、うつわに関心を持っていなかった人たちに、えっ?と興味を持たせてくれるそのポップ性と、アーティスティックな面が非常に良い割合でブレンドされていると思っていて、個人的にはまさに【使えるアート】の牽引者と言った感じ。
”分かりやすい美しさ”と言ってしまうと、何やら誤解を招いてしまうかもしれませんが、これだけ(特にうつわに興味を持っていなかった)人々を魅了する陶芸家さんは、そうそういないのではあるまいか、と思います。
敢えて難点を挙げるとすれば、どのうつわも可愛くて(はたまた美しくて)、段々どうしたら良いものか、と決めきれなくなって来てしまうのが玉に瑕と言ったところでしょうか(筆者もいつもその状態に陥る(笑))。非常に悩ましいうつわばかり…!

〜筆者所蔵のうつわ紹介〜

【その1】黄色や赤などが入り交じるぐい呑み。
金属的な光沢もあり、抽象画のようで、観ていて飽きない。

【その2】前述した”和田山ブルー”のぐい呑み。

「海に雨が降っているような景色」と表現した友人のフレーズは、結構気に入っている。

アメリカの大学(サウスダコタ州立大学)に、英語の教員になるべく留学し、その在学中、途中で陶芸家になることにしたという、なかなかの経歴の和田山さん(笑)
アートに対する想いは人一倍で、常に自問自答を繰り返し、漸進し続ける姿勢はまさに芸術家…という感じですが(たまに難しそうな顔してる)、実際会って喋ってみると、下らないジョークを言ってケラケラと笑う、気さくなあんちゃんといった感じで(流石関西人)、非常に親近感が湧きます。ちなみに筆者もちょいちょいオチョクられたり。
そんなアートに対する想いが(見た目にも)まさに結晶化したような、オブジェや花器のような作品も、今回の展示の見所のひとつです。もし足を運ばれた際は是非。

和田山さんとツーショット☆
展示は6月16日まで(15・16日は在廊とのこと)。

和田山 真央 / Masahiro Wadayama

陶歴:
1985年 大阪に生まれる
2008年 サウスダコタ州立大学卒業(アメリカ)
2009年 昼馬和代に師事
2010年 第16回新美工芸会展 “讀賣テレビ賞”受賞
2012年 京都・工芸ビエンナーレ 入選
2013年 第5回菊池ビエンナーレ “奨励賞”受賞
第22回日本陶芸展 入選
第6回現代茶陶展 入選
神戸ビエンナーレ2013 入選
2014年 第3回萩大賞展 入選
2015年 第23回日本陶芸展 入選
2016年 第6回菊池ビエンナーレ 入選
Lexus New Takumi Project 2016 大阪代表

Instagram:masahirowadayama
Facebook:https://www.facebook.com/masahiro.wadayama
HP:https://www.masahiro-wadayama.com

いち狼 (ichirou)

1983年生まれ。BGMなども手掛けるシンガーソングライター。
酒好き・料理好き・もてなし好きが高じて、うつわに興味を持つ。陶芸家との直接的な出逢いをきっかけに、ジワジワとうつわの収集を始める。
【使えるアート】【顔の見えるうつわ】【会いに行けるアイドル(作家)】などを提唱し、特に若い世代のうつわに対する先入観、並びに価値観の改変をすべく、日々、布陶活動に務める。外出時ぐい呑みなどを持ち歩き、居酒屋などで使って楽しむ、うつわ集団“わんげる部”の部長。
Facebook: https://www.facebook.com/wangeru/

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