【陶器市(陶器まつり)開催レポ】第35回備前焼まつり

酒好き・料理好きにもピッタリ!の実用派陶器
壊れにくく、焼き上がりが魅力の「備前焼」

「第35回備前焼まつり」開催リポート

 2017年10月14日(土)、15日(日)の2日に開催された「備前焼まつり」。悪天候の中での開催だったにもかかわらず、14日には約6万人、15日には約4万人と2日間で10万人超の来場者を集め、今年も大盛況だった模様です。

備前焼まつり・画像1

写真出典:備前焼陶友会ホームページ、フォトギャラリーより

 〝模様〟というのは、残念ながら現地に行くことができなかったため。実は、開催前日の13日に関西方面へ出張予定が入っていたので、一日予定を伸ばして岡山県備前市まで足を伸ばそうと思っていたのですが…残念ながら予定がつかず、断念せざるを得ない状況に…。ちなみにこの翌週の10月21日(土)、22日(日)に京都で開催された「清水焼の郷まつり」も行くことを考えていたのですが、なんとこちらは予定していた22日が台風21号の影響開催そのものが中止されてしまいました。まさか10月の台風に阻まれるとは…何とも残念です。

さて、「清水焼」についてはまた別の機会に書くとして、備前焼も陶磁器好きにとってはぜひ手にとってみたい焼き物のひとつではないでしょうか。



不動の人気、備前焼

 備前焼の人気の秘訣を端的に表すとすれば、やはり「デザイン」。いや、デザインとはちょっと違うかもしれません。「出来栄え」といった方がしっくりくるでしょうか。

 陶磁器通ならご存知かと思いますが、備前焼は絵付けもせず、釉薬も使わずに「そのまま焼く」。これが特徴です。そのため、〝土の味〟がよく表われる焼き物なのです。それでいて焼き上がりは「胡麻」「棧切り」「緋襷」「牡丹餅」などの変化に富んでいます。この辺りは、窯元の独自の技術(焼き方)が関係するらしいのですが、専門的なことはぜひ下記のホームページをご覧になってみてください。

※備前焼陶友会ホームページ
http://touyuukai.jp/history.html

 備前焼は一点として同じ形も焼き味もないのが魅力です。しかも丈夫で割れにくい! 案外、この「壊れにくい」という点を「備前焼が好きな理由」といている方も多いかもしれません。しかも、備前焼でビールを飲むと旨いんです。わたし自身も毎夜、晩酌の習慣があるのですが、ここ数年は結婚式の引き出物でいただいた備前焼のタンブラーを使っています(笑)。

 ただ、自分では「気のせいかも」と思っていた「備前焼の器で飲むビールの味」。備前焼陶友会のホームページを拝見すると、ビールが旨い」と感じることに対しては、ちゃんとした裏づけがあるようです。まず、備前焼の器は温度を逃がしにくいということ。表面に微細な凸凹が出るので、ビールの発泡を保つことに繋がること――。いずれも釉薬などを使わず、そのまま焼くことに端をはっしているのだと思われますが、いずれにしても備前焼は「酒呑み向きの陶器のひとつ」です。もちろん、これらは料理にもいろんな好影響を及ぼします。つまり、「日常使いで真価を発揮する陶器」



「第35回 備前焼まつり」では日本遺産認定を記念し備前・越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波の各古窯が勢ぞろい!

 話しを戻して、見逃してしまった「備前焼まつり」について。35回目を迎えた今年は、テント43店が出展し10万人の来場者に備前焼の魅力をたっぷり伝えたようです。しかも毎年のことながら、備前焼小町の撮影会をはじめ、備前焼の作家が来場者の素朴な疑問に答える「備前焼なんでも相談会」、電動ろくろ体験といったイベントが盛りだくさんあったそうです。さらに、備前焼伝統産業会館では、「日本遺産認定記念六古窯展」として、備前焼にとどまらず、越前焼・瀬戸焼・常滑焼・信楽焼・丹波焼の展示もありました。6つの古窯が一堂に介すという、なかなかお目にかかれない展示…やっぱり見てみたかった!

備前焼まつり・画像2

備前焼まつりの即売場

写真出典:備前焼陶友会ホームページ

備前焼まつり・画像3

多くの来場者でにぎわうテント村

写真出典:備前焼陶友会ホームページ



備前焼の即売や新作を展示!足を運ぶ価値ある備前焼伝統産業会館!

 ところで「日本遺産認定記念六古窯展」が開かれた備前焼伝統産業会館。備前焼ファンならぜひ、一度は来場してもらい場所のひとつです。

 備前市伊部にあり、アクセスは岡山駅からJR赤穂線に乗って約35分。伊部駅を降りてすぐです。

 会館についたら、まず直行してもらいたいのが、2階にある「(協)岡山県備前焼陶友会 展示即売場」。ここには陶友会の会員作家や窯元の新作が展示されていて、販売も行っているスペースです。その数は、なんと約4000点以上! さらに同じフロアにはギャラリーがあり、会員が一週間交代で展示即売しているとのこと。合わせて利用したいですね。ちなみに会館一階には東備観光情報センターが入っているため、近隣の観光スポット情報も文句なしです。

※岡山県陶友会の作家リストはこちら。
http://touyuukai.jp/artist/

※岡山県陶友会の窯元リストはこちら。
http://touyuukai.jp/pottery/

陶磁器好きで、さらに備前焼ファンであれば、ぜひ一度は足を運んでみたい施設です。

2017年開催日時
10月14日(土)9:00~17:30
10月15日(日)9:00~16:30


会場:岡山県備前市伊部地区

備前焼伝統産業会館及びJR赤穂線伊部駅周辺

アクセス
※備前焼伝統産業会館の施設概要やアクセスは下記を参照してください。
http://touyuukai.jp/buy.html#cont02

【電車】
JR岡山駅よりJR赤穂線で伊部駅まで約37分
※10月14日・15日は定期列車(岡山~長船間)の一部を備前片上又は日生 まで1日5往復、期間中あわせて 20 本延長運転

【バス】
岡山駅前から宇野バス(伊部・片上行)で約55分

【車】
<広島方面より>山陽自動車道 和気インターから 約15分
国道374号(備前方面) → 国道2号(岡山方面)
<大阪方面より>山陽自動車道 備前インターから 約15分
国道2号(岡山方面)
※駐車場    臨時駐車場:備前中学校(渋滞も予想されます。お越しになられる際は公共交通機関をご利用ください)

2017年10月31日現在[取材・編集:テーブルライフ編集部・取材協力はちどり]