笠間焼(&オススメの若手作家)男性陶芸作家 7選

今回は茨城県笠間市をに活躍されている陶芸作家特集です。

笠間焼は歴史が長く、多くの作家が活動しています。笠間周辺で採取される土は良質な材料として強い粘性と鉄分が特徴です。作品の種類も皿や丼、カップなどの日用雑器作品から芸術要素ある作品まで多く存在し、「特徴がないのが特徴的」と言われるほど笠間焼は多種多様です。

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笠間焼陶芸体験

1.西本典正(にしもとのりまさ)

奥様も陶芸家であり、いつもご夫婦で作品展を開催している西本典正さん。何かを生み出す仕事がしたいと旅先での陶芸体験がきっかけで陶芸の道へすすみました。

オンリーワンの柄や模様を目指し、流行に流されないオリジナル作品を作られています。石垣、オリエンタル柄、渦巻きなど古代の文様のシリーズ、ロボットのシリーズなど遊び心あるデザインが特徴です。

陶芸家の奥様とは作品についての仕事の進め方、展示の仕方などについて様々な相談をし、かけがいのないパートナーとしてお互いを支え合いながら日々を過ごしているそうです。


2.小松弦太(こまつ げんた)

土という素材が一番生活に寄り添っていると思い陶芸への道へ進まれたそうです。陶芸家であり、絵描きでもあった父、故・小松敬さんの姿勢を受け継いで製作しています。小松さんは茨城大学教育学部情報文化課程アート文化コース・彫刻ゼミ卒業。向山窯で3年間修業した後に実家の工房へ入りました。日常の器は気持ちが豊かになるものを作ろうと心がけています。小物、オブジェなどの制作の他、彫刻、絵画、音楽の創作活動も行っています。

温かみのある作品は縁や器の側面にさりげなく縄文模様が施されています。シンプルながらにこだわりが見られるデザインですね。

3.山王窯 ・ 菊地弘(きくちひろし)

菊池さんは笠間市からさらに40km離れた常陸大宮市で築180年の古民家に犬やネコと共に暮らし、半陶半農のスローライフな生活を送られています。

子供の頃から焼き物が好きで、高校生の頃には大好きな旅で全国の名所や社寺仏閣、美術館、博物館、窯元などを訪ね歩きました。笠間の窯元のアルバイトをしながら大学へ通い陶芸家への道へ進むため、愛知県立瀬戸窯業高校陶芸専攻科へ入学。卒業後は笠間や益子で修行を重ね昭和57年に独立しました。

独立した当初は生活の為に売れる食器を作っていましたが、3年目頃から技法や表現にこだわり自分の考える使いやすく楽しい生活をコンセプトに器作りをするようになりました。今では淡々と土や炎に向かい合いならが、ひとつひとつの作品を丁寧に思いながら作陶しています。

菊池さんの代表作のひとつ「彩泥瓷(さいでじ)」技法の作品です。土の持つ質感を取り入れ、土の持つやさしさ、ぬくもり、質感、量感を感じられる作品です。

4.穂高 隆児(ほだか りゅうじ)

日本料理の料理人として、駐スペイン大使の専属料理人、老舗料亭支店の料理長を務めた経歴をもつ穂高さん。懐石料理の板前から陶芸家に転身。桃山時代のような、豪快で偶然のようでありながら洗練さを感じさせるフォルムと、みずみずしい織部釉が特徴です。料理や食品の作り手からも、注目度が高い作家さんです。「一日一盌」毎日毎日茶碗を作り続け、その数はすで1300を超えています。時にはご自身が板前となり食事会を開催しています。

5.阿部 慎太朗(あべ しんたろう)

まるで西洋のアンティークのような色合いのうつわ。「百年後に、アンティークとして流通できるモノ」を目指して制作されています。

阿部さんは、東京の駒澤大学進学中に陶芸を始め、卒業後は茨城県工業技術センター窯業指導所 釉薬指導所・実践コースを修了しました。2013・2014年には茨城県芸術祭美術展覧会で入選したりと、今注目の陶芸作家さんのひとりです。

白とグレー、淡いパステル調の色彩は柔らかい雰囲気を持ち、まるでヨーロッパを彷彿させてくれます。

引用画像:https://pottershin.exblog.jp/

6.原田陶窯・原田 譲(はらだ ゆずる)

奥様である原田奈央さんと一緒に作陶されています。茨城県窯業指導所 成形科 修了。御本人は土作りや、石膏型制作を、奥様は色やデザイン関して担当しています。「白瓷(はくじ)の愉しみ」がテーマであり、日々を過ごす中で必要となるモノの何かに携わりたいという思いから陶芸の道へ進みました。中国・朝鮮など東南アジアの古陶磁に憧れがある原田さんならではのデザインです。

引用画像:http://haradatouyou.web.fc2.com/index.html

7.Keicondo(けいこんどう)

エチオピアに生まれ、陶芸家である父と日本人の母のもとに生まれ笠間で育っkeicondo さん。今笠間でも人気の陶芸作家さんのひとりです。

2年間青年海外協力隊に所属してボリビアに暮らしていた経験もあり、大地を想起させる土の魅力を感じさせてくれる器を作陶されています。HP、Instagramもおしゃれに掲載されており今後も活躍が期待される作家さんです。

引用画像:http://keicondo.com/index.html#pagetop

笠間焼の男性陶芸作家特特集はいかがでしたか?伝統にこだわらない自由な作品が多く見られる笠間焼は、モダンからスタイリッシュな作品と幅広く今注目されている産地のひとつです。次回は笠間焼の女性陶芸作家の特集を予定していますのでご期待下さいね!

 

テーブルコーディネーター・MIKA(愛知県名古屋市在住・中部支部担当)

夫の転勤で海外在住中、体調を崩し食生活の大切に気づきマクロビオテック経てRaw foodにたどり着く。
Raw foodを取り入れ劇的な体の変化を体感し、横浜の自宅サロンにてMika’s raw food recipeをスタート。
2016年には抗加齢学会(アンチエイジング学会)の抗加齢指導士の資格を取得。外見だけでなく内側から健康で美を目的とするレシピを考案し関東、東海地区でレッスンとイベントで活動中。
テーブルコーディネートでは食空間プロデューサーの山本侑貴子先生を師事、Dining&Style認定講師としてシニアインストラクター取得。

2017年東京ドームテーブルウェア・フェスティバル入賞

HP:https://www.mikarawfood.com/