おしゃれな飛び鉋の世界!小石原焼を使おう♪

おしゃれな飛び鉋の世界!小石原焼を使おう♪

こんにちは。暖かくなってきましたね!春らしいデザインの服を着て心おどる、Table life編集部・小石原焼専属担当のヤミーです。
今回は、世の中の数ある模様の中でも、「小石原焼(こいしわらやき)」の伝統技法である『飛び鉋(とびかんな)』についてお話したいと思います。

服でもインテリアでも様々な模様は、本来の素材を彩り存在感を与えてくれますね。うつわでも同じことが言えますが、特に「小石原焼」は昔から、流行りすたりなく『飛び鉋』という模様をずっと受け継いできました。サッパリした表情から可愛らしい雰囲気まである、たくさんの『飛び鉋』をご紹介します!


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・・・小石原焼とは・・・

福岡県の中南部に位置する「東峰村(とうほうむら)」で焼かれる陶器です。田園風景が広がるのどかな山の中で、約50の窯元さんがうつわ作りをしています。日常の中で使われる生活雑器の代表格で、約350年の長きにわたり脈々と伝統技法を継承。生活に役立つ「用の美」と呼ばれる概念を追求してきました。

地元福岡では、気が付けば食卓にあるような身近な焼きものでしたが、次世代の陶芸家さんから発信される作品もふくめて人気が再燃されつつあり、全国でも少しずつ取り扱うお店が増えてきています。素朴で優しく温かな風合いで、いつでも食卓を彩ってくれるうつわばかりです。

ずらりとうつわが並ぶ店内の様子。センスがあふれる大人気の翁明窯元さん。

・・・飛び鉋とは・・・

ちょっと幾何学的とも言える「てんてんてん・・・」が連なるデザイン。クルクルとして見えるのが『飛び鉋』です。そもそも小石原焼にはいくつかの装飾技法があって、飛び鉋・刷毛目(はけめ)・櫛目(くしめ)・指がき・流し掛け・うち掛けなどの独自のパターンがあるんです。その中でも『飛び鉋』は、シンプルな柄でありながらも、お料理を寂しく見せない絶妙なバランスと雰囲気を持っています。老若男女に親しまれてとても人気なんですよ。一品サラッと盛るだけでもなんとなくサマになっちゃいます!

こちらが『飛び鉋』の基本的な模様です。みなさんの印象はどうでしょう?
わたしにはエネルギーが中心から外に向かって放出されているかのような、生命力のようなものを感じます。もちろん手仕事ゆえに窯元さんによって一枚一枚が違う顔や温もりを持っていますが、この加飾技法を村の伝統のひとつとして、古くからとても大切にしてきました。

・・・伝統の技・・・

規則的で正確な『飛び鉋』。一体どうあしらわれているか気になりますよね?大まかな流れではありますがやり方はこちらになります。

1.成形された生乾きの生地に化粧土をかけ
2.ろくろに乗せてまわしながら、反発性のよい古時計のゼンマイを加工したカンナの刃先を軽くあてる
3.カンナが弾かれぴょんぴょんと飛びはねることによって、生地が削り取られて連続の模様になる

百聞は一見にしかずです!一瞬の技をみなさんの目でしっかりご覧ください。動画の窯元さんは、テーブルライフが撮影させていただいた上鶴窯さんの『飛び鉋』です。

あっという間に、魔法のように模様が生まれましたね!
小石原焼はあくまで「民陶(民藝陶器)」なので、たくさん作陶するためにも、派手すぎないデザインと瞬時に仕上がる技術が必要とされます。ろくろを回す速さやカンナの当て方でも異なる模様になります。もちろん簡単に見えて熟練が必要です!歴史ある伝統の技だからこそ、年月をかけて代々習得されているのです。

マルワ窯元鬼丸豊喜窯元熊谷善光窯元圭秀窯元上鶴窯元太田実窯元

お茶碗、プレート、小鉢、カップ、豆皿に箸置きまで、どんな形にも施されています。連続してあしらわれていたり、ポイントとしてさりげなく入っていたり、他の技法と掛け合わせていたり・・・、いろんな表情を持っていて、使い手としても集めるのが楽しいです。

・・・小石原焼を使おう・・・

それでは盛り付けてこそ魅力が発揮される、『飛び鉋』のうつわを使った食卓の風景をご紹介します。

まずは地味になりがちなお魚料理から。華やかさが加わってブリの照り焼きのツヤが増してるかのようですね~。添えられたサラダも飛び鉋の小鉢です。

チャーハンにスープの中華料理です。同じ柄だとセット感があります。中鉢の縁に施した釉薬の水玉っぽい柄がかわいらしく、味わい深くしてますね。

黒い飛び鉋です!コテコテのお好み焼きをちょっとカッコよく見せてくれちゃいます。湯呑のストライプも小石原焼です。男性にも良さそうな雰囲気ですね。

鮭のクリーム煮です。洋食も余裕で乗せる包容力がたまりません。古民家カフェでくつろいでるみたい!クリーム煮のデザインと形が個性的でおしゃれですね~。

テーブルライフストアで販売中!左の5寸皿(φ15.5×H3.0)→販売価格:1,663(税込)

サンドイッチにサラダで朝ごはんです。ちょっと工夫するだけで、クリアな一日になりそうなスッキリした爽やかさを感じませんか?こちらはテーブルライフでも販売しています!ぜひチェックしてみてくださいね。

テーブルライフストアで販売中!豆皿(φ9×2.0)→販売価格1,080円(税込)1枚の価格です

圭秀窯さんのかわいい豆皿・・・小さくてもすこし深さがあります。中のものが垂れたり転がったりしづらいですよ。釉薬や刷毛目模様も美しく、箸置きなどもおちゃめな窯元さんで要チェックです。

☆テーブルライフストアで販売中!おひつ・小(φ9×1.1)→販売価格5,076円(税込)

圭秀窯さんのほっこりおひつ・・・蓋つきなので冷蔵庫で保存し、レンジでチンしてそのまま食卓に出せますよ。こちらはお茶碗1.5杯分ですが、ご家族用の大きなおひつも販売しています。

☆テーブルライフストアで販売中!茶碗(φ12.5 ×3.5 )→販売価格:2,052円(税込)

森喜窯さんの独特なデザインの茶碗・・・少しザラつきがあって土の手触りが心地いいです。飛び鉋もまるでドットのように見えますね。このぽってりとした雰囲気が人気でオススメ。デザイン性が高いのが特徴の窯元さんです。

☆テーブルライフストアで販売中!取り皿・黒(φ12.5×3.0)→販売価格:1,728円(税込)

森喜窯さんの使い勝手のよいお皿・・・取り皿となっていますが多様性があります。こちらは白っぽい中にブラックと市松模様などのデザインがおしゃれです。

☆テーブルライフストアで販売中!菓子鉢(大鉢)φ21.0×H5.5 →販売価格:4,536円(税込)

上鶴窯さんの深さがある大鉢・・・グレーがかった表面に、ドットと飛び鉋のデザインがシンプルで美しいです。大きめの鉢なのに洗いやすい軽さが特徴です。羽のような刷毛目模様も、とてもステキな窯元さんなんですよ。


「おしゃれな飛び鉋の世界!小石原焼を使おう♪」の特集はいかがでしたか。どんなお料理にも不思議とマッチする『飛び鉋』を持つ小石原焼。むかしからの装飾をベースにしても、現代のテーブルコーディネートにも合うようにと、工夫され洗練されているのは、窯元さんたちの努力の結晶の証です。みなさんもぜひ一度、さまざまな雰囲気を演出する伝統のパワーに触れてみてくださいね!

[2018年3月19日現在 取材・編集 テーブルライフ編集部 ヤミー]

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