波佐見焼の産地として知られる長崎県波佐見町。
日常使いに優れ、モダンなデザインで人気の波佐見焼の町として、近年ますます注目を集めています。
特に2026年10月からは、波佐見町を舞台にしたNHK夜ドラ『青の花 器の森』の放送がスタート。
職人たちの情熱やものづくりの息づかいを感じられるロケーションとして、波佐見の町や窯元へ足を運びたくなった方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな波佐見町・中尾山(なかおやま)の豊かな自然に抱かれた人気窯元「一真窯(いっしんがま)」を紹介します。
一真窯の歴史や特徴、そして職人さんの手仕事が生み出す美しいうつわの魅力に迫ります。
波佐見焼が気になる方、モダンで使い勝手のいいうつわを探している方はぜひお読みくださいね!
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一真窯(いっしんがま)とは?その歴史や特徴を紹介
一真窯(有限会社一真陶苑)が誕生したのは、1980年代後半(1988〜1989年頃)。
デザイナー兼陶芸作家である、眞崎善太(まさき ぜんた)氏によって立ち上げられました。
白磁手彫りからのスタート
創業当初は、シンプルで洗練された「白磁手彫り」のうつわを中心に制作をスタート。
職人の高度な技術による繊細な彫り模様は、当時の波佐見焼に新しい風を吹き込みました。
現在は、色釉(いろゆう)のうつわも手がけるなど、時代とともにさまざまな表現方法を取り入れています。
さらに、新しいデザインや釉薬の開発に挑み続け、「手仕事の温もりを日常に届ける」という一貫した想いは、現在に至るまで大切に受け継がれています。
特徴:独自技法「一真彫り」と白磁の陰影
一真窯の特徴は、代名詞でもある「一真彫り(いっしんぼり)」です。
オリジナルの30種類以上の鉋(かんな)を使い分け、機械成形には再現できない、手作業ならではの線の太さや強弱、微細なグラデーションが生まれます。
さらに、透けるような1.8mmの薄さは、職人の卓越した技術によるもの。
この薄さにより、光が当たると、削られた部分の薄さと残された部分の厚みのコントラストで、美しい「光と影」の表情を見せてくれます。
一真窯が大切にする言葉:「完成はまだ65%」
一真窯のうつわには、使い手に対する以下のような思想が込められています。
「完成はまだ65%。お客様の自分使い、おもてなしで100%に仕上げてください。」
一真窯が目指すのは、うつわ単体で完結するのではなく、「料理が盛り付けられ、誰かの食卓で使われて初めて完成するうつわ」。
どんな料理も引き立てるシンプルな佇まいと、この製作への思いがあるからこそ生まれているのでしょうね。
また、電子レンジ・食洗機対応のものも多く、スタッキングできるものなど、機能性もすぐれているので長く飽きずに愛用できます。
食卓を彩る、一真窯のおすすめのうつわを紹介
白磁手彫りシリーズ

一真窯の原点ともいえる白磁シリーズのカップです。
すっきりとした白色にレリーフが映え、和食から洋食、デザートまでどんな料理にもマッチします。
また、表面にレリーフによる凹凸があることで、両手で持ち上げる際に手になじむのもいいですね。
内側もスッキリとした白なので、食材が美味しそうに映えます。

次に紹介するのは、「石垣堀」のデザインのカップ。
石垣のように、四角の彫りが細かく施されていることで、見た目の美しさだけでなく、手になじみしっかりとフィットします。
このほかにも、斜めにレリーフが施された「斜面取」や横にラインが入った「ライン彫」などの商品があります。
家族分、バラバラのデザインの物でそろえるのもおしゃれですよ!

さらに、長角皿もあります。
表面に彫りがあることで、盛り付けの際に、食材が滑らないので使いやすいですよ。
色染め流し・色染め絆

飛び鉋が施された白磁に、色鮮やかな釉薬をかけたシリーズです。
削り部分に釉薬が溜まることで、味わい深いグラデーションを見せてくれます。
手仕事らしい、飛び鉋の不ぞろいな彫りの深さや線の太さなども味わいがあり、唯一無二の魅力があります。
シックなテーブルコーディネートやおもてなしの席にもぴったりです。
写真は、紅白の色使いでおめでたい席にも最適!
クリスマスやお正月まで、和洋さまざまなイベントやお祝い事に使えますね。

また、角皿もあり、ワンプレートとして、複数の食材を盛り付けても素敵です。
このほかに、プレートがぴったりとおさまる木台が付いている商品もあります。
1人前のお皿として、朝食や休日のランチプレートなどに使うと、カフェのようでおしゃれですね。


また、白磁に部分的に色が施された、「色染め絆」シリーズもあります。
色使いがシンプルで、どんなメニューにも合いますし、染付など他の器とも合わせやすいのがいいですね。

★このほか、テーブルライフで取扱いのある一真窯のうつわはこちらをチェック!
一真窯のさまざまシリーズのうつわを紹介
以下に、テーブルライフでは扱っていない、さまざまなシリーズのうつわも紹介します。
北欧ブランドのようなモダンなうつわの数々は、現代の洋風の空間にもなじみ使いやすいものばかりですよ。
スプレッドシリーズ

白とブルーのツートンカラーが特徴のプレート。
ブルーの部分には、飛び鉋が施されており、ドットのような模様が際立っています。
手仕事の味わいがありながらも、モダンな雰囲気もあり、ふだん使いからおもてなしまで幅広い異シーンで活躍します。
このシリーズは、ブルーのほかにキャメルもあります。
また、ボウルがサイズ違いであるので、プレートと組み合わせて使うのもいいですね。
色染めシリーズにも似ているので、一緒にコーディネートするのも良さそうです。
W&B(White&Black)

白と黒、モノトーンのスタイリッシュなうつわシリーズです。
ボウルでは、側面に横線のレリーフがあり、上品な佇まいを感じます。
このうつわに盛り付けるだけで、スープやサラダ、煮物などふだんの料理がランクアップしたように見えます。
ふだん使いから、お客様へのおもてなしまで、幅広く活躍します。
W&Bシリーズでは、ボウルのほか丸形のプレートや、リムが広いプレートなどがあります。
シリーズで使うことで、レストランのような高級感あふれる食卓になりますよ!
砂紋・samon

落ち着いたトーンのマットな釉薬を使ったシリーズです。
シリーズ名のとおり、水や風の流れによって砂の表面にできる模様を再現したようなレリーフが施され、オブジェのように美しいですね。
表面がさらりとしたマットな質感のため、飲物の雑味がとれ、お酒などをおいしく味わうことができます。
いつもの晩酌にはもちろん、お酒好きの方へのプレゼントにもいいですね。
もちろん、お酒以外のドリンクにも使える、花器にするのもおしゃれです。

フリーカップ以外に、お皿もあります。写真の角皿のほか、長角皿、内側が丸い角丸皿があり、白もありますよ!
WAVE・ウェーブ

リムに手彫りによる波模様が施されているシリーズです。
内側には、飛び鉋が施され、彩色されていることで模様がよりくっきりと浮かび上がっています。
丁寧な手仕事による柄は、幾何学模様のようにも見え、モダンな印象。
和食だけでなく、洋食を盛り付けてもさまになる使い勝手のいいうつわです。
また、スタッキングできる形状で、複数個そろえてもスペースをとらずに収納できるのがいいですね。
中鉢以外には、小鉢、盛鉢、プレート、小付があります。
色は、アイテムによって異なりますが、グレーのほかホワイト、ブルー、ブラウンなどがあります。
「一真窯」のうつわを取り入れて、いつもの食事をもっとおしゃれに、もっと楽しく!
ドラマの舞台としても脚光を浴びる波佐見町。
中でも、「一真窯」のうつわは、手仕事のぬくもりがありながら、現代のライフスタイルに合ったモダンな佇まいが魅力です。
職人の優れた技術と、使う人の視点によりそう実用性も兼ね備えており、色違いやシリーズでそろえたくなります。
波佐見町を訪れた際は、一真窯のある中尾山まで足を伸ばし、直売ギャラリーで手仕事の質感に触れてみてはいかがでしょう。
ちなみに、中尾山は、『青の花 器の森』の作中でも描かれるように、いくつもの窯元が煙突を連ね、歴史と手仕事の気配が漂うエリアです。
緑豊かな景色と職人たちの活気が調和する、波佐見町の中でも屈指の散策スポットでもあります。
一真窯の周辺を歩くだけで、物語の中に飛び込んだような温かな日常の景色に出会うことができますよ。
〔取材・編集:テーブルライフ編集部〕

