小石原焼でお茶碗まつり♪やっぱりご飯が好きなんです!
こんにちは。ダイエットしたくても白米だけはやめられない、小石原焼専属担当のヤミーです。ぜったい無理なんです。
さて、日本人の最も身近な食べ物といえばお米ですね。そんなご飯と切っても切れない関係なのが、温かいまま包み込んでくれる『お茶碗』です。今は手軽に購入できるし、あまりにも選択肢が多いので、選ぶときはすっかり迷っちゃいますよね。
今回は、テーブルライフがオススメする「小石原焼(こいしわらやき)」にフォーカスして、いろいろな『お茶碗』をご紹介したいと思います。すべてをご覧いただいた後は、もしかしたら新しい『お茶碗』が欲しくてたまらなくなっちゃうかも・・・?
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・・・小石原焼とは・・・
福岡県を代表する、約350年続く歴史ある陶器です。大分県にほど近い朝倉郡東峰村(とうほうむら)が産地です。縁の深い「高取焼」と共に、約50の窯元さんが次世代に伝統を継承しながら創作しています。その場所で採れる土や材料を使っていて、あたたかで日常的に愛されるうつわばかり。
春と秋の年2回、「民陶祭(みんとうさい)」と呼ばれる、村を挙げての陶器市を開催しています。ステキなうつわと豊かな自然に触れ合えることができて、毎年たくさんの人が福岡県外からも訪れます。2018年「春の民陶祭」は、5月3(木)4(金)5(土)に開催予定です。
自然と共にある東峰村の様子。春のシャクナゲや初夏のホタルが楽しませてくれます。
少し控えめともいえる、シンプルで落ち着いた雰囲気を持つ小石原焼。けれど手に取ったときに「もしかしてこれ小石原焼かな?」と、わりと簡単に当てることができる特徴をいくつか持っています。それは伝統からくる規則的なデザインが理由のひとつ。「飛び鉋(とびかんな)」「刷毛目(はけめ)」「櫛目(くしめ)」などの匠の技を、伝統技法として大切に受け継いできたからです。小石原焼を語る上で外せない魅力でもあります。
小石原焼と高取焼でそろえた朝ごはん。静かな朝を思わせる落ち着いた佇まいです。
・・・お茶碗について・・・
みなさんが普段から食卓で呼ぶこの『茶碗』という二文字。飲み物のお茶の、茶の字がついていますね。茶道で使われるうつわとしても用いられていますが、お米を入れるうつわにも当たり前のように使われています。ご飯を入れるのにお茶・・・?って思いませんか。これは昔からの流れがあってそう呼ばれるようになりました。
そもそも「椀」や「碗」だけでも、ご飯や汁を盛るうつわを表すことばなんです。側面や底が湾曲した形なのは同じですが、木製だと「椀」で陶磁器製だと「碗」と書きます。大昔の人々は木で作ったうつわを使って食事をしていました。
そして奈良時代から平安時代にかけて、中国からお茶とともに磁器製のうつわも伝来して、始めは貴重なお茶を飲むための「茶器」が『茶碗』と呼ばれるようになります。
しばらくして庶民に喫茶の風習が広まったり、全国的に焼き物の技術が普及したり、土ものである陶器の技術などと相まったりして、だんだんと陶磁器製の「飯茶碗」や「湯呑茶碗」が一般に定着していったとされています。なかでも日本人はお米の文化ですから、使用頻度が高かったという理由で、ご飯を盛る「飯茶碗」が『お茶碗』と単純に呼ばれるようになりました。(諸説あります)
いろんな小石原焼が大集合!基本の模様は押さえつつもさまざまなデザインがあります。
・・・お茶碗の選び方・・・
形・大きさ・素材・図柄がたくさんの中から、自分だけの『お茶碗』を選ぶ基準てなんでしょう。毎日のように使うものだからこそこだわりたいし、長く付き合っていけるものがいいですよね。視界に入るものなので一目ぼれや運命の出会いも大事だとは思うんですが、わたしが購入するときにちょっとだけ気を付けていることが3つあります。
1.形やサイズ感・・・『茶碗』の形も同じに見えて実は微妙な違いがあります。半円のようにカーブを描いたものや、曲線ではなく直線的で丸みがあまりのないもの、深くて外側に少し添っていたり、浅くて口縁部が広くとってあるものなどです。直径12cmぐらいが多いですが、いつもたくさん食べたかったり逆に控え目にしたいなど、お食事の事情からも影響があります。
森山實山窯元さんの側面が直線的なお茶碗。そのぶん口が広いのでミニ丼の具がキレイに並べられていますね。刷毛目模様が美しいです!
2.手に持ったときのフィット感・・・『茶碗』は食卓から持ち上げて手で支えて使うものです。直接触れるので、使い勝手が悪いと感じてしまったらストレスになりかねません。なので、できることなら実際に手に持って確かめてほしいのです。底についている「高台」と呼ばれる部分も指で支えたときに必ず触れるので、手触りの感覚を少しだけ意識してみてくださいね。
裏側の底のでっぱりが高台です。ここに指をかけるので相性は大事ですよ。(翁明窯元さん)
3.おうちにある他のうつわとの相性・・・食卓に並ぶものなので、これだけでは成立しません。あなたのおうちにある他の食器を思い浮かべてみてください。トータルバランスは食事を楽しむ上でとても大切ですね。お気にいりを使うと見た目が良くなるだけでなく心まで満たされて、ごはんが何倍も美味しく感じますよ。
食卓を整えることは、丁寧な暮らしの根っこです。
・・・お茶碗まつり!・・・
小石原焼は約50窯ありますので、それぞれの窯元さんが独自の手法で個性を出しています。渋カッコイイものからポップでかわいらしいもの、元気が出るようなカラフルなものまで・・・♪
ここからは、いくつかの『お茶碗』をご紹介していきますね!
マルワ窯元さんのカラフルなお茶碗がずらり。鮮やかな色味は見ているだけで楽しいです。気分や食卓によって色違いを使い分けたいですね。
圭秀窯元さんの平茶碗。炊き込みご飯などの具材を潰したくないときに重宝します。副菜などの小鉢にもなる便利なうつわです。☆テーブルライフストアでも販売しています。
熊谷善光窯元さんの藤色のお茶碗。こちらは加飾がないですが他にないエレガントさがあります。きれいな色味が得意な窯元さんですよ。
上鶴窯元さんの飛び鉋や刷毛目のお茶碗。鳥が羽ばたいているような流れる刷毛目は必見です。☆テーブルライフストアでも販売しています。その①・その②
翁明窯元さんのデザイン性の高いお茶碗。飛び鉋に大らかなドット模様が女性の心をくすぐります。オシャレでかわいらしいうつわが多い窯元さんです!
森喜窯元さんの土の質感が温かいお茶碗とほっこりデザインの平鉢。こんなふうに重ねるとスープなどにもいいですね!平鉢は☆テーブルライフストアで販売していますよ。
ガラス素材を使用した斬新なデザインの太田実窯元さん。飛び鉋と櫛目の底に透明度の高い清らかな湖があるような美しいお茶碗です。
いちごみるくのようなカワイイお茶碗はやままる窯元さん。ニュアンスのあるピンクです。優しい飛び鉋の表情と自然から採れるこだわりの釉薬が特徴です。
画像引用:柳瀬本窯元 Facebookより
自然界の絵付けが爽やかな柳瀬本窯元さんのお茶碗たち。そよ風が吹いて草花が揺れるような佇まいは、産地である東峰村の美しい景色が垣間見えるかのようですね。
画像引用:鶴見窯元 Facebookより
鶴見窯元さんといえば、ハッキリした黒のボーダー柄や渦巻き模様が人気です。こちらも現代的でポップな印象のお茶碗。カフェオレボウルにもなる多様性のあるアイテムです。
画像引用:圭秀窯元 ホームページより
子供用食器のオーダー品です。名入れもしています。小さなころから手作りのうつわを使うことで、物や伝統を大切にする心を育むという圭秀窯元さんの優しい想いが込められています。
小石原ポタリーからは今春よりニューフェイスのブラウンシリーズのお茶碗を。ハチミツのような色味のとろりとした側面に、こんがり焼けたようなこげ茶色の刷毛目模様がたまりませんね!
窯元さんの特徴はそれぞれ異なりますが、お花が咲いたような明るい雰囲気を持っています。
夫婦茶碗でいつも家族が一緒にいることを感じてみたり、こども茶碗でまだ言葉では伝えられない学びを体験させてみたり、新生活を迎える人への贈る気持ちをプレゼントとして送ってみたり、故郷や旅行先の思い出として現地の素材のものを使うことで想いを馳せてみたり。
ただご飯を食べるだけではない『お茶碗』から発せられるいくつものメッセージは、わたしたちの心までも健康にしてくれます。そんな気持ちに寄り添う小石原焼は、きっとあなたの大切なアイテムの一員として活躍してくれることでしょう。
『小石原焼でお茶碗まつり♪やっぱりご飯が好きなんです!』はいかがでしたか。体調不良や悲しい出来事で食欲がないときも、疲れや暑さのせいで食が進まないときも、大好きなお気にいりの『お茶碗』があれば、すこしだけ心が元気になってご飯が美味しく感じるかもしれません。値段もお手頃な小石原焼のマイ『茶碗』から、まずは揃えてみませんか?
[2018年4月3日現在 取材・編集 テーブルライフ編集部 ヤミー]
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