テーブルライフが注目する、オススメの波佐見焼窯元6選

波佐見焼の代表的な窯元6選

波佐見焼とは?

波佐見焼は長崎県東彼杵郡(ひがしそのぎぐん)波佐見町で作られる陶磁器を言います。400年以上前の江戸時代に大量焼成するために登り窯を作ったことから始まりました。最近になりおしゃれで使いやすい事から若者を中心にとても注目されています。

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波佐見焼の歴史

慶長4 年、波佐見町村木の畑ノ原、古皿屋、山似田の3か所に連房式階段状 登窯を築き、やきものづくりを始めました。これが波佐見焼の始まり 今から約400年前のことでした。波佐見焼といえば、染付と青磁が中心ですが、初めは施釉陶器を生産 していました。その後、村内で磁器の原料が発見され、しだいに染付 と青磁を中心とする磁器へ移行。ついには大村藩の特産品となり、江戸後期には染付の生産量が日本一に。こうして波佐見焼は、染付・青磁ともに大生産地に発展してきたのです。

引用画像:https://ja.wikipedia.org/wiki/波佐見焼

現在の波佐見焼

以前の波佐見焼はかつては伊万里焼、その後は有田焼の一部として扱われてきました。ですが、10年前の牛肉の産地偽装問題を契機に、産地を明確することが求められるようになりました。有田焼きとして市場に出せなくなり、波佐見焼ブランドとして売り出すことになりました。11年前のテーブルウエアフェスティバルで初めて波佐見焼という名前を発表しました。
しかし、そのとき行ったアンケートでは認知度ゼロというありさま。これをきっかけに町全体の工房が一丸となって、時代に沿ったブランディングに努力を始めました。現在は誰もが知っている、もっともオシャレな焼き物の産地となりました。

波佐見焼の特徴

有田焼には繊細で華やかな絵付、九谷焼は赤・黄・緑・紫・紺青の「五彩」とよばれる5色で彩る彩法など、それぞれの産地には特徴があります。しかし、波佐見焼は「特徴がないのが、波佐見焼のよさ」といわれています。形にはまった技法がないため、時代にあった焼物が作れる。大小さまざまな形があり、昭和初期のレトロな柄や北欧風の柄などバラエティー豊かです

波佐見焼の種類

くわらんか碗

引用画像:https://www.e-nisiyama.com/

江戸時代に生産された、簡単な草花文などの柄を絵付した磁器。それまで磁器は赤絵染付など高価なイメージが強く、庶民にとって高嶺の花ででしたが、このくらわんか碗は「磁器は高い」という従来の常識を覆し、庶民に普及しました。

コンプラ瓶

引用画像:https://www.e-nisiyama.com/

醤油を輸出しようと考えたオランダ人が、醤油を入れる為の瓶を波佐見焼の職人に依頼し出来上がったのが「コンプラ瓶」です。醤油や酒を詰め、海外へ輸出するようになったと言われています。


1.一真窯

白い器を中心に作陶している一真窯。お父さまの代で一旦閉じた窯を、息子さんの眞崎善太さんが復活させました。白磁手彫りの器は、専用の道具(カンナ)でひとつひとつ丁寧に彫り上げて模様を入れています。こちらの色染めカンナのプレートは、昔ながらの和のデザインを残しながら、洋風にも使用できる仕上がりになっています。

引用画像:https://issingama.com/shop/html/

住所:長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷670
電話番号: 0956-85-5305
営業時間: 年中無休 9:00~17:00 (不定休)
アクセス:波佐見有田I.C.から車で5分
鉄道:JR有田駅よりタクシーで10分

2.孔明窯・紀窯

孔明窯の長男として生まれ育ち、益子で焼き物を学んだ中川紀夫さん。のちに紀窯を立ち上げ、現在も孔明窯と紀窯にて作陶しています。紀窯ではどっしりとした、土物のスリップウェアを多く作陶しています。スリップウェアはヨーロッパなど世界各地で見られた古い時期の陶器のデザインですが、現代風にアレンジされているので和洋使用できます。

引用画像:http://www.kigama.jp

住所:〒859-3712 長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷665-1
電話番号: 0956-85-3338
営業時間: 年中無休 8:00~17:00 日曜休 
アクセス:波佐見有田I.C.から車で5分 
鉄道:JR有田駅よりタクシーで10分

3.光春窯

波佐見焼のトップランナーといえるのが、光春窯です。波佐見町だけにとどまらず、東京で最先端のライフスタイルショップTIME&STYLEやBALSに作品を提供。製品はシンプルな白、シャープでモダンなデザインのものから、伝統的な釉薬を使用したほっこりしたうつわまで。ポットや湯呑みなどシンプルで使いやすいものがそろっています。

引用画像:https://www.azmaya.co.jp/kousyungama

住所:〒859-3712 長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷627
電話番号: 0956-85-4550
営業時間: 9:00~17:00 不定休
アクセス:波佐見有田I.C.から車で5分 
鉄道:JR有田駅よりタクシーで10分

4.大新窯

大新窯(おおしんがま)は、貞享2年(1685年)に、大村藩の藩窯として開かれ、江戸・明治時代を通じて多くの焼き物を産み出してきた歴史的な窯元。平成16・17年度の発掘調査の結果、大新窯には39の窯室が有り、その全長は170mの規模であることがわかりました。やきものの失敗品の捨て場である物原(ものはら)からは、江戸時代の庶民向けの器「くらわんか」が大量に出土し、歴史的にも大変貴重な窯跡となっています。
現在の大新窯の商品は、定番のくわらんか碗をはじめモダンなカップや鉢、角皿。市松柄や唐草NO伝統柄だけでなく、女性好みのドット柄や可愛らしいデザインも取りそろえています。

引用画像:http://www.ohshin1685.net/index.html

住所:〒859-3712 長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷767 
電話番号:0956-85-2652 
営業時間: 時間に関しては事前にお問い合わせください( 基本土日休み)
アクセス:波佐見有田I.C.から車で30分 
鉄道:JR有田駅よりタクシーで20分

5.堀江陶器

1965年創業、堀江正明さんの父祖から3代続く窯元として、現在も生産が行われています。インテリアスタイリスト、雑貨プランナーと堀江陶器が力を合わせて立ち上げた、h+(エイチ・プラス)や、家具デザイナーやデザインデレクターによる作品も展開しています。商品はシンプルながらも洗練されたデザインが多く、どこか北欧を感じさせるフォルムが素敵です。

引用画像:http://horie-tk.jp

住所:〒859-3712 長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷668
電話番号:0956-85-7316
営業時間: 時間に関しては事前にお問い合わせください( 基本土日休み) 
アクセス:波佐見有田I.C.から車で30分 
鉄道:JR有田駅よりタクシーで20分

6.一龍陶苑

創業1865年、現在は7代目である一瀬龍宏さんが全てデザインされています。一龍陶苑のシリーズは、カジュアルながら繊細なデザインがそろっています。海外からもオファーがあり輸出もされたりと、今後の活動も期待されている窯元の1つです。
写真の商品は、一龍陶苑の人気No.1のしのぎシリーズです。エッジのきいたフォルムに、おしゃれで可愛らしい色彩。種類はお椀やカップ、カレー皿とパスタ皿まで豊富なラインナップです。その他のシリーズも色彩豊かに独自の世界観を展開していて、ギフトにも喜ばれそうです。

引用画像:https://table-life.com/columns/post/8202

住所:〒859-3712 長崎県東彼杵郡波佐見町中尾郷975
電話番号:0956-85-2037
営業時間: 時間に関しては事前にお問い合わせください
アクセス:波佐見有田I.C.から車で30分 
鉄道:JR有田駅よりタクシーで20分

 

Mika 1024テーブルコーディネーター・MIKA(名古屋市在住・中部支部担当)

夫の転勤で海外在住中、体調を崩し食生活の大切さに気づきマクロビオテック経てRaw foodにたどり着く。
Raw foodを取り入れ劇的な体の変化を体感し、横浜の自宅サロンにてMika’s raw food recipeをスタート。
2016年には抗加齢学会(アンチエイジング学会)の抗加齢指導士の資格を取得。外見だけでなく内側から健康で美を目的とするレシピを考案し関東、東海地区でレッスンとイベントで活動中。
テーブルコーディネートでは食空間プロデューサーの山本侑貴子先生を師事、Dining&Style認定講師としてシニアインストラクター取得。

2017年東京ドームテーブルウェア・フェスティバル入賞

HP:https://www.mikarawfood.com/