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欠けたうつわを自分で修理! 金継ぎができる東京の教室9選

November 29, 2018
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実は意外と簡単? 新たなうつわの再生方法~金継ぎにチャレンジしてみよう!

お気に入りのお皿や茶碗が割れてしまったとき、皆さんはどうしていますか?
泣く泣く捨ててしまっている方が多いのではないでしょうか。今回は、陶磁器の修復方法として、最近注目の「金継ぎ(きんつぎ)」が体験できる東京のスポットを紹介します。破片を継ぎ合わせることで、もとのうつわに新たな命を吹き込む「金継ぎ」にあなたもチャレンジしてみませんか? 自分で修復することでより愛着が沸きますよ!

金継ぎ(きんつぎ)とは

われや欠け、ひび割れなどの陶磁器の破損部分を漆で接着し、接着部分に金や銀などの金属粉で装飾して仕上げる日本古来の修復技法です。室町時代に、茶道の普及によって広まったと言われています。漆で接着すると継いだ部分に黒い漆の跡が残るので、それを隠すために金粉や銀分を使い、割れた部分に新たな美を作り出します。

直すことで、うつわに新たな魅力が生まれます。↓

引用画像:https://www.tenaraido.jp/ohanashi/kintsugi11/

金継ぎに必要なもの

【材料】
・漆
・木の粉
・細かい土(砥の粉)
・小麦粉
・金属粉(金粉は高価ですが、真鍮粉なら安く入手できます)
・テレピン油:松の油が原料。糊粉と混ぜて欠けた箇所に塗るもの。

【道具】~ 最低限必要なもの
・ヘラ2、3種類(割箸をカッターで削って作ることもできます)
・筆:漆塗り用と蒔絵用
・作業板:クリアファイルでもOK
・ゴム手袋:かぶれ対策です
・サンドペーパー:はみ出た漆を削った後、研磨して滑らかにするのに使用

引用画像:彩泥窯HPより 直すことで、世界で1つのオリジナルマグカップに!

【準備】
① 漆に小麦粉を混ぜて接着剤(糊漆ともいう)を作る。(手順1で使用)
*ご飯や餅粉を加えることもあります。
② ①で作った接着剤に「木の粉(おが屑)」を混ぜてパテを作る。
⇒ 無くなった破片を作ったり、大きな隙間を埋めるのに使用
③ 漆に細かい土(砥の粉)を混ぜてペーストを作る。
⇒ 細かい隙間や欠けを埋めるために使用

【手順】
1.割れた破片の断面に「漆で作った接着剤」でつけて元の形にする
2.隙間、穴を「漆で作ったペーストやパテ」で埋める
*乾燥したら、はみ出たペーストやパテをへらで削り、サンドペーパーで滑らか
にする。
3.漆を塗って乾かないうちに金粉や銀分をまく
4.再び乾燥させて、耐水性のサンドペーパーで磨く
5.金粉などで加飾した部分に、拭き漆で艶を出して完成。

【完成までの期間】
金継ぎは、材料や方法が人によって様々。そのためかかる日数も違います。ただ、糊漆で接着した後、乾燥に1週間程度かかるため、最低でも2週間から数か月かかります。そのことをふまえて、気長にチャレンジしてくださいね。

■東京で金継ぎ体験ができるスポット

1.Maker’s Base(メイカーズベイス)-都立大学

引用画像:メイカーズベイスHPより

メイカーズベイスは、「モノ作り」のアイデアを自由にカタチにできる、「大人の秘密基地」。元工場を改装した空間に、100を超える機器や道具がそろい、専門スタッフによるトレーニングを受ければ、誰でも使うことができます。においや音などを気にせずモノ作りに没頭できます。その空間で各種ワークショップも行われており、金継ぎ講座も開催されています。初心者向けの「はじめての金継ぎ体験」の他、「金継ぎで作るグラスピアス」講座もあります。これをきっかけにモノづくりに取り組むのもいいですね!

【講座詳細】「はじめての金継ぎ体験」
 場所:東京都目黒区中根1-1-11
 TEL:03-6421-1571
 費用:4,860円
 持ち物:直したい器(複数持込み可能)、持ち帰り用の箱、袋
 申込方法:
 〇予め用意してある日程から予約
 こちら(https://makers-base.com/tokyo/event/detail?event_id=450)
 より日程を選択し、予約ページに進んで下さい。1名から予約可能。
 〇希望のスケジュールで新たに日程を設けて予約
 4名以上の参加予定者が必要。
 アクセス:東急東横線「都立大学駅」徒歩1分
 URL:http://makers-base.com/

 

2.手仕事屋 久家(てしごとや くげ) -新高円寺

引用画像:公式facebookより

手仕事屋 久家では、経験豊富なベテラン講師より金継ぎの他、絵画、楽焼などの「手仕事」を学ぶことができます。また、モノ作りの技術だけでなく、デザインの基本から、各個人のスタイルに合わせた指導をしてくれます。
金継ぎの講座では、単にうつわを直すのではなく、美しく元の形に添った直し方を学びます。さらに、再生したうつわに新たな魅力を生み出すことを目指しています。まずは、体験講座でチャレンジしてみてはいかがでしょう。

【講座詳細】
 場所:東京都杉並区成田東1−34−10
 費用:入会金10,800円
 月4回14,580円/月2回8,100円/月1回4,320円
 体験クラス6,000円(材料費を含む)
 問合せ先:03−6761−8880/info@teshigotoya-kuge.com アクセス:東京メトロ丸ノ内線「新高円寺駅」から徒歩約5分
 URL:http://teshigotoya-kuge.com/index.html
 

3.にっぽん てならい堂 -神楽坂

引用画像:公式HPより

『にっぽん てならい堂』は日本全国のモノづくりを体感するコトを集めた、新しいタイプのセレクトショップ。「自分が使うモノ、口にするモノは、どんな場所で、どんな人が、どんな想いで作っているのか」知ることで、何が必要なのか選べるようになりたい。
そんな思いから、藍染めなどの「手ならい」の1つとして「はじめての金継ぎ」講座が開催されています。7回シリーズで「割れ」、「欠け」の修復作業を同時に体験できます。修了すれば、自分で直すことができるようになっていますよ。希望すれば、自宅で復習できるキットも販売しています。

【講座詳細】「初めての金継ぎ」(募集はHP確認のこと)
 場所:にっぽん てならい堂 (ひみつの小店/神楽坂)*詳細は申込後
 費用:4,500円(税別)/1回 × 全7回(クレジットカード一括払い)
 ※指導料、材料費、会場費、道具使用料込。
   うつわが必要な方は別料金(500円程度)。
 ※錫粉での仕上げを予定(金粉や銀粉の使用を希望する場合、要相談)
 持ち物:割れた陶器、筆記用具、エプロン *ゴム手袋、道具は教室で用意
 申込方法:以下のアドレスから申込
 ⇒ https://www.tenaraido.jp/tenarai/kintsugi/
 URL:https://www.tenaraido.jp/

4.蒔絵スタジオ 祥幹(しょうかん) -築地市場

引用画像:公式HPより

多くの受賞歴を持つ、蒔絵師の松田祥幹さんが主宰する教室です。蒔絵教室の他、金継ぎ講座も開催。教室では、簡素な技法から本格的な技法まで学ぶことができます。
ただし、受講対象は、蒔絵の基礎コース以上の方のため、蒔絵の基礎技術を身に付ける必要があります。蒔絵師として活躍する職人さんから本格的な技術を学べる教室です。

【講座詳細】金継ぎ教室を受講には、蒔絵基礎コースの受講が条件
 場所:中央区銀座8-19-1 プライムイースト銀座201
 費用:〔チケット制〕5回分¥20,000 *チケットは蒔絵教室と共通
 テキスト¥5,000/小筆1,500円・大筆1,500円
 漆600円・金粉2,500円/タイル100円/サンドペーパー100円
 合計:33,804円(税込み)
 受講日:以下のページより開催日をご確認ください。
 http://www.makieshi.com/makie_school/makie_school_intro/4959/
 申込先:℡03-5411-1260/makie@w8.dion.ne.jp
 アクセス: 
 都営大江戸線「築地市場駅」徒歩3分 /東京メトロ日比谷線「銀座駅」徒歩6分
 URL:http://www.makieshi.com/

5.彩泥窯(さいでいがま) -表参道

引用画像:公式HPより

彩泥窯は、表参道にある会員制の陶芸教室。金継ぎ講座では、初心者は「焼き継ぎ」、「樹脂継ぎ」を学び、習熟度に応じて「漆継ぎ」を学んでいきます。修復するうつわは、教室で与えられたものを使います。(持ち込みの場合は要相談)いきなり入会するのが不安な方には、4回の体験入門コースや工房見学(要予約)の制度があります。
また、割れたうつわの修理や金継ぎしたうつわの販売も行っています。その他、法人向けの研修コース、訪日外国人向けコースもあります。

【講座詳細】
 場所:東京都渋谷区神宮前4-6-2-1F
 受講日
 月・木:10:00~11:45/13:00~14:45
 火曜日:15:00~16:45/19:00~20:45
 土曜日:13:00~14:45
 費用:入会費10,800円
 月2回コース7,560円/月4回コース9,720円(月)
 *月会費は欠席してもかかります。
 *受講料の他、初心者用の道具セット代(約7000円)及び 金粉や樹脂、焼き継ぎ材料など、受講するものに応じて別途費用(4回コースで月2千円くらい)が発生
 申込方法:℡03-6447-1105/http://saideigama.com/contact.php
 *月に通う回数を選んで入会。3か月間はコース変更不可。
 〇1日体験講座 http://saideigama.com/company_inbound_service.html
 URL:http://saideigama.com/
 アクセス:
 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」A2出口から徒歩3分

6.ダイタデシカ -世田谷代田

引用画像:公式HPより過去の様子

ダイタデシカは、「ありがとうを届ける道具店」です。誕生日などのお祝い事だけでなく、日常のちょっとした「感謝=ありがとう」を届ける、素敵な生活雑貨を販売しています。
お店では様々なイベントやワークショップを開催しており、村田優香里さんと坂本恵実さんによるユニット「うるしさん」が講師を務める、金継ぎ講座も行われています。ゆっくりと学べる10回コースのワークショップは、定員4名の人気講座なので、すぐに満席になってしまいます。また、自分で割れた器を持ちこめば、修復の相談にのってくれますよ!

詳細はこちら⇒ http://www.daitadeshika.com/kintsugi

【講座詳細】
 「うるしさんの金継ぎ(代田教室) - ゆっくりコース」
 場所:東京都世田谷区代田5-9-7
 費用:60,000円 (開催日14日前よりキャンセル料発生)
 持ち物:割れた器 *エプロン、道具は教室で準備
 申込方法:℡(03-6677-4394)かメール
(https://secure.shop-pro.jp/?mode=inq&shop_id=PA01296896)で申込
 *「よくある質問(FAQ)」で詳細を確認し、了承したうえでお申込み下さい。
 URL:http://www.daitadeshika.com/workshop/kintsugi

7.播与(はりよ)漆工芸 -御徒町

引用画像:http://www.urushi.jp/room.html

播与漆行は、江戸時代から高品質の漆と、漆工芸に必要な道具類を扱っているお店です。鎌倉彫、蒔絵など漆工芸に特化した教室を開催しています。
金継ぎの講座は、空きがあれば定休日(月曜日)以外、毎日開講しています。定員10名、平均受講者数5名の少人数制で初心者から経験者まで、個人のスキルに応じて学べます。カリキュラムは特になく、「家にあるうつわを直したい」、「本格的に漆の技術を学びたい」など、講師と相談しながら好きなものを作ることができます。

【講座詳細】
 場所:東京都台東区台東3-41-4 加藤ビル3階
 講習日:各講座・月3回(各2時間)
 *詳細はこちらhttp://www.urushi.jp/kohza.html
 費用:入会金:10,500円/月謝:授業料13,650円+消耗費800円/月
 *授業に必要なものは購入可。漆材料、教材は割引価格で購入できます。
 持ち物:エプロン、手袋(かぶれが心配な方はバンダナ、タオル、腕カバー)
 申込方法:℡03-3834-1528/メールhttp://www.urushi.jp/contact.html
 URL:http://www.urushi.jp/
 アクセス:
 ・JR山手・京浜東北線「御徒町」駅南口 徒歩4分
 ・日比谷線「仲御徒町」駅1番出口 からすぐ
 ・大江戸線「上野御徒町」駅A6出口 徒歩5分

8.TUMUGU 青山

引用画像:公式HPより

TUMUGUは、会員制の少人数制プライベートサロンです。人と人、人とコトをつなぐ場として、技術の習得、心の充実を得られるような各種講座を開催。フードコーディネーターでもある伊藤和江さんが講師を務める金継ぎの講座もあります。
興味を持った講座を体験してから、会員登録をすることができるので、気軽にトライしてみては。

【講座詳細】「金継ぎ再生であ・そ・ぶ」
 場所:東京都港区南青山4-28-26
 開催日:毎月 第1日曜日・第3水曜日 13:30~16:00
 費用:6,480円(1回)
 持ち物:破損した器(花瓶、急須、ガラスは除く)、エプロン、薄手のゴム手袋、手拭
 きタオル、洗濯バサミ10個、持ち帰りボックスなど
 申込方法:℡03-5466-6250/メールhttps://www.tumugu-aoyama.jp/contact/
 URL:https://www.tumugu-aoyama.jp/

9.金継宗家 塚本 -落合南長崎

引用画像:公式HPより

漆アート、漆ジュエリー作家である塚本尚司さんが主宰する教室。初心者向けの「入門クラス」から、上達すれば「師範コース」に進級できます。まずは趣味で、破損してしまったうつわを直すことから始めてみてはいかがでしょう。

【講座詳細】入門クラス
 場所:東京都豊島区南長崎5-1-10 ラ・カサ南長崎401
 受講日:要予約
 ・火曜日13:00〜15:00/15:30〜17:30
 ・木曜日18:30~21:00
 ・土曜日(自由に2時間のクラス)13:00〜15:00/15:30〜17:30
 費用:
 ○初回受講費用授業料:12,000円(6,000円×2回分)
 ・入会金:3,000円
 ・道具代:5,500円・教材代:1,500円 合計:22,000円(+消費税)
 ○2回目純金粉代、その他:実費
 ○3回目以降授業料:6,000円(+消費税)
 講座内容:3回で1個の金継ぎが完成。純金の金継ぎが出来るようになります。
 申込方法:受講したい日時を電話(03-5982-2607)で確認し予約。
 アクセス: 
 都営大江戸線「落合南長崎」駅から徒歩5分 
 西武池袋線「東長崎」駅南口から徒歩5分
 URL:http://urushiart.com/kintsugisouke.html

■自力で直してみたいなら~「金継キット」を使ってみよう!

自分のうつわは、自分でどうにか直してみたい! そんな方には便利なキットがあります。材料もそろっていて、手順通りにやれば初心者でも自宅でできてしまいます。費用も手頃なので、チャレンジしてみる価値ありですよ。

○金継初心者セット


引用画像:ハンズネットより

東急ハンズで販売している金継ぎセット。「金継工程解説書」に沿って作業すれば、初心者でも金継ぎで修復できます。漆、小麦粉など天然素材で修復するので、安心です。へら・手袋などの道具類や漆・金粉などの材料も全てセットになっています。ちなみに価格は8,208円。1日体験の料金とあまり変わらない金額でできるのもいいですね。
URL:https://hands.net/goods/2401020995907/ 東急ハンズオンラインショップ

藤井漆工芸 金継ぎ「美」セット

コンパクトサイズで最低限の材料で金継ぎができるキットです。天然の本漆を使った本格的な内容になっています。道具類(筆、手袋など)の他、漆、金粉など必要なものは、全てそろっています。

■金継ぎ参考本

金継ぎに関する本は色々出ています。金継ぎについて知りたい、教室に行かずに自分で直してみたい方は参考に読んでみましょう。習いに行く前に予習するのもいいですね!

おうちでできるおおらか金継ぎ

ゼロからの金継ぎ入門: 器を蘇らせる、漆の繕い

金継ぎ一年生 本漆で、やきもの、ガラス、漆器まで直します

いかがでしたか? 金継ぎは、意外と手軽にできることがお分かりいただけましたか。これを機に「金継ぎ」にチャレンジしてみてはいかがでしょう。割れてしまったうつわに、より愛着が沸いてくること間違いなしですよ。やり方をマスターすれば家でもできるので、趣味としてもおすすめです!

Chiaki(粟村千晶)
テーブルウェアスタイリスト&整理収納アドバイザー
一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会認定プロフェッショナルテーブルウェアスタイリスト・食空間コーディネーター3級・整理収納アドバイザー1級。
このコラムでは、テーブルコーディネートの専門知識や現場でのコーディネート経験をいいかして、おすすめのうつわ紹介から食器収納のアイデアまで幅広い情報を発信していきます。
Instagram:awamurac
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