有田焼

伝統を受け継ぐ、有田焼窯元特集①〜柿右衛門〜

August 28, 2018
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日本を代表する有田焼、柿右衛門

有田焼を代表する3大窯元「柿右衛門・今右衛門・源右衛門」、三右衛門と呼ばれています。有田焼創業400年を迎えた今も日本だけなく世界にも名を広げています。その中でもとくに知られているのが「柿右衛門」、その名は誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。江戸時代初期に創始された柿右衛門の優美な色絵磁器は、17世紀後半から18世紀のヨーロッパで王族貴族に愛され、西洋の陶磁器にも大きな影響を与えたといわれています。

引用画像:http://kakiemon.co.jp

柿右衛門の特徴

17世紀後半、赤絵にもっとも調和する「濁手素地」という乳白色の素地の技法を完成させ、余白を十分に残して明るく繊細で絵画的な構図を特徴とされる「柿右衛門様式」を生み出しました。大和絵的な花鳥図などを題材として暖色系の色彩で描かれ、図柄には「岩梅に鳥」「もみじに鹿」「竹に虎」「粟に鶉」など典型的なパターンがいくつかあります。

引用画像:http://kakiemon.co.jp



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柿右衛門の歴史

17世紀に赤絵磁器を日本で初めて完成させた初代井田柿右衛門から、現在まで約370年の歴史があります。 代々の当主が「柿右衛門」の名を襲名し、現在は15代目が当代です。

初期柿右衛門 1代目から4代目

初代は乳白色(濁手)の地肌に赤色系の上絵を焼き付けるという柿右衛門様式磁器を確立し、その作品はヨーロッパなどにも輸出されマイセン窯などでは模倣品も作られたほど注目されました。

中期柿右衛門 5代目から7代目

5代目の頃は技量の低下で鍋島藩からの発注が差し止められましたが、6代目により花器、香炉など様々な磁器製品を高い水準で量産することに成功。一方で高い技術が要される濁手は、7代目以降に中絶してしまいました。

後期柿右衛門 8代目から10代目

主に染付の磁器を制作。この時期より製品の裏に「角福」と呼ぶマークを施したものが多くあります。

近代の柿右衛門11代目より

11代目は「角福」のマークの商標登録の可否などを争う訴訟を起こして経済的に困窮しましたが、海外にも積極的な出品を行ないました。1919年に投資家と共同で十二代が柿右衛門合資会社を設立し、赤絵技術と「角福」銘を供与しました。

引用画像:https://iwano.biz/news/1015-kakufuku-new.html

12,13代目は1947年頃から濁手の復活を目標とし、1953年に初めて濁手の作品を発表しました。濁手の製作技術は1955年に国の記録作成等の措置を講ずべき無形文化財に、1971年には重要無形文化財に指定されています(保持団体として柿右衛門製陶技術保存会を認定)。14代目は人間国宝に指定。今でもその技術と様式をさらに輝かせています。

引用画像:http://kakiemon.co.jp

柿右衛門の購入方法

大手インターネットショップなどで販売されていますが、正規購入したい場合は柿右衛門直営店(東京、大阪)、大手百貨店、催事が良いでしょう。希望の種類を伝えて窯元と商品の写真のやり取りし、購入する方法もあります。大変残念なことですが、柿右衛門の濁手作品および製品等の「模倣品」が市場に数多く出回っているので気をつけてください。

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柿右衛門の製品

柿右衛門の製品を、ひとつずつじっくり見てみましょう。柿右衛門様式の特徴である、赤絵で描かれています。茶器、お皿、一輪挿しだけでなく現代のライフスタイルにあったコーヒーカップなどもあります。

1.一輪生 釣鐘形・小 牡丹鳥文

こちらの花器は柿右衛門の定番の形に、江戸時代から伝わる代表的な柄の「牡丹」と「鳥」の文様が描かれています。

引用画像:http://kakiemon.co.jp

(参考価格:27,000円)

2.額皿 5寸 梅竹鳥文

野山に咲く草花や鳥を繊細かつ、大胆な構図で描いた柿右衛門様式の色絵磁器。

引用画像:http://kakiemon.co.jp

(参考価格:25,920円)

3.額皿 7寸桔梗縁 菊鳥文

伝統的な桔梗の花びらをモチーフにした形です。江戸時代から伝わる代表的な柄「菊鳥」が絵付けされています。

引用画像:http://kakiemon.co.jp

(参考価格:108,000円)

4.一輪生 鶴首形・小 粟鶉文

粟鶉(あわうずら)が絵付けされた一輪挿しです。粟と鶉は古来、和歌にも詠まれ、絵に描かれることも多いものです。粟と鶉の実る晩秋の頃、群をなして集まるとされ、実りの象徴として縁起のよいものとされています。

引用画像:http://kakiemon.co.jp

(参考価格:72,000円)




有田焼を代表する名門の窯元「柿右衛門」の特集はいかがでしたか? 独自の様式を確立し、日本の美の象徴であり続ける世界ブランドといっても過言ではありません。余白を生かしながら、大胆な構図で絵付けされた赤絵は、見ていてもあきない素晴らしい作品ばかりです。

 

IMG_5312-2テーブルコーディネーター・MIKA(愛知県名古屋市在住・中部支部担当)

夫の転勤で海外在住中、体調を崩し食生活の大切に気づきマクロビオテック経てRaw foodにたどり着く。
 Raw foodを取り入れ劇的な体の変化を体感し、横浜の自宅サロンにてMika’s raw food recipeをスタート。
 2016年には抗加齢学会(アンチエイジング学会)の抗加齢指導士の資格を取得。外見だけでなく内側から健康で美を目的とするレシピを考案し関東、東海地区でレッスンとイベントで活動中。
 テーブルコーディネートでは食空間プロデューサーの山本侑貴子先生を師事、Dining&Style認定講師としてシニアインストラクター取得。

2017年東京ドームテーブルウェア・フェスティバル入賞

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