テーブルライフお茶会特別企画「テーブルウェアフェスティバル2019 直前予習会」
うつわの一大イベント テーブルウェアフェスティバル開幕!
東京ドームで約一週間開催される、年に一度日本一の規模のテーブルウェアの祭典「テーブルウェアフェスティバル」が今年もいよいよ開幕しました。一年で最も寒い大寒のこの時期、うつわ界は熱気に溢れます。
うつわのファッションWEBマガジン「TABLE LIFE」にとってもテーブルウェアフェスティバルは最も注目している一大イベントです。
何を隠そう、我がテーブルライフ代表がうつわの事業を立ち上げるきっかけとなったのが、このテーブルウェアフェスティバルだったのです。当時毎日通い、全国から出店している窯元さんとつながり、やがて飲み仲間にまでなるほど交流を広げることができたこのイベント。「うつわとつながる」「人とつながる」、訪れたら必ず感動の出会いがあるイベントです。
というわけで、今年初のお茶会は、テーブルライフ代表やプランナーも参加して他では得ることができない情報も惜しみなくお届けする「テーブルウェアフェスティバル直前予習会」でした。
恵比寿の落ち着きのある珈琲店で直前予習会
インフルエンザが猛威を振る時期のため、この日は数名キャンセルがあり、予定より少人数のお茶会となりましたが、終始白熱したトークにあっという間の2時間が過ぎました。
今回の会場は恵比寿にある美味しいコーヒーで有名な「備屋珈琲店」。恵比寿駅東口からほど近く、恵比寿ガーデンプレイスにもすぐ行ける絶好のロケーションのお店です。
美しいカップアンドソーサーに囲まれた個室である「貴賓室」を貸し切ってのお茶会は、一段と盛り上がりました。
お客様との楽しいふれあい
今回のお客様はお二人とも小さなお子様のママ。育児をしながら才能を生かしたお仕事もされているライフスタイルはとても素敵です。
オーダーハンドメイドショップ「Happy Elegance Life」でオーダーメイドのエプロンやティー小物・リネン小物を作られているhappyokoさんは、4歳のお子さまがいらっしゃいます。出産当時は子育てに追われていましたが、お得意のお裁縫の技術を生かしたハンドメイドのオーダー作品が好評で、依頼もどんどん増えてきたことから、子育てとバランスを取りながらお仕事をされています。happyokoさんのものづくりへのこだわりは職人さんのようで、完成した作品はクオリティの高さがとても伝わってまいります。
happyokoさんのinstagramはこちら
今大流行のカラーでもある「ネイビー」のリネン。ネイビーの色目がとても美しく、贅沢にふんだんにあしらわれたフリルは、市販のものには決して見られない、滑らかでエレガントさが溢れていました。happyokoさんの丁寧な手仕事は既製品のものとは全く異なるクオリティです。
happyokoさんのテーブルウェアフェスティバルの楽しみ方は、展示されているテーブルコーディネートの作品を見て回ることです。入賞したお友達の作品も楽しみに見に行かれます。お客様のオーダーによりきめ細やかに対応できるように研究されています。
もう一人の参加者は小島久美子さん。2歳の男の子のママです。出産で一時お休みしていましたが、子育てと両立しながら、プロフェッショナルに司会業をこなされています。「日本一予約が取れない料理教室」として有名な若林三弥子先生のパーティでも司会をされて、最近テーブルウェアにも興味を持ち始めました。またカウンセラーでもあり「絵本セラピスト」としても活躍されています。
小島久美子さんのブログはこちら
久美子さんが通われている料理教室では、「赤ちゃんの時から陶器を」ということを教えているそうです。まだ子供が小さいから壊れにくいプラスティックのうつわを使ってしまいがちですが、生まれたての子供のピュアな感性の時こそ、陶器のうつわを使うことは素晴らしい情操教育になりますね。
久美子さんも、ようやく一人でも出かけることができるようになったので、今年初めてテーブルウェアフェスティバルに参加されます。もちろん、久美子さんのお目当ては子供食器。市販では子供食器の数はあまり多くないので、テーブルウェアフェスティバルはよりお気に入りのうつわを探すには絶好の機会ですね。テーブルライフ編集部からも有田焼や波佐見焼の子供食器のお話を提案させていただきました。
※後日談:久美子さんのテーブルウェアフェスティバル戦利品
くまなく歩き回り選んだうつわは木のトレー。デザイナーである職人さんの手作業で作られた無垢の木のトレーです。予算と相談して2枚購入されました。2枚で揃えるといろいろなシーンでも使いまわしが出来たり、収納にも助かります。おすすめの揃え方です。
テーブルライフ編集部からもおすすめ情報を
テーブルライフからも参加くださったお客様のご興味にお応えすべく、おすすめの子供食器を紹介させていただきました。
雑誌STORYの読者モデルとしても活躍している、テーブルライフプランナーの細谷奈弓さんから…
波佐見焼 大新窯の子供食器
二人の女の子のママである奈弓さん。お子様が小さいころから愛用しているのは波佐見焼のワンプレートとお茶碗とカップです。妹さんが以前お片付けのお手伝いをしているときに大切なお茶碗を割ってしまい、泣いて悲しんだといいます。この経験はとても貴重で、感受性が豊かな幼い時にものを壊してしまった悲しさから、うつわを大切に扱う心を育みました。
大新窯のうつわもテーブルウェアフェスティバルで手にすることができます。(ブースNo.A-2)
奈弓さんのお子さまたちが愛用しているとりわけプレート。波佐見焼は価格もお手頃で、割れても買い替えができるのが魅力ですね。
大新窯ブースで伺った女将さん談。「子供たちは波佐見焼に囲まれて育っているので、うつわといえば本物の陶器や磁器。給食でプラスティックのうつわを使っている子供たちは、返却するときも壊れないので投げたりしてしまう。本物を使うことで子供の心を豊かに育みます。」子育ての素敵なアドバイスですね。
また奈弓さんが賛同して支援しているのが有田焼・惣次郎窯の子供用食器(セカンド食器と呼んでいます)のクラウドファンディング。こちらは他には例を見ないユニークなプロジェクトです。
・惣次郎窯のコラム記事はこちら
・惣次郎窯 大串真司さんインタビュー記事はこちら
・惣次郎窯もテーブルウェアフェスティバルに出展しています。(ブースNo.D-6)
引用画像:大串真司氏(惣次郎窯)instagram
今回のお茶会で一つテーマが浮かび上がりました。それはみなさん、小さなお子様をお持ちのお母さんであるということ。共通の話題は子供食器。小さいころから和食器を使うことで、日本人としてとても大切な教えになると全員一致でした。
白熱する口コミ情報交換
さて、後半はお待ちかね、口コミ情報交換になりました。
まず、テーブルウェアフェスティバルに参戦するにあたってのコツをランダムに・・・
①お目当てのアイテムは初日の朝一に:連日通し券(5000円)を購入して数日通っている奈弓さんは、初日はお買い物に集中、次の日はテーブルウェアを一通り見る日、そのあとの日にゆっくりテーブルコーディネートの作品の鑑賞といった具合にその日によって目的を変えているそうです。
②身軽ないでたちで:うつわなど壊れ物もたくさんあり、人ごみでもあるためコートなど手荷物が多いととても見て回りにくいです。そこでまずコインロッカーに要らないものを収めて、エコバックや撮影道具、貴重品だけの身軽な状態で参戦することをお勧めします。
③ゆっくり見て回りたい人は平日の夕方ころが狙い目:テーブルウェアフェスティバル初日は開場前から長蛇の列が出来ます。また入場券を購入して入るため、午前中から長い時間見る人が多いです。そこでゆっくり見て回ることを優先したい方は、平日の午後3時以降が比較的人が少なくなってくるようです。7時まで開催しているので短時間でもたくさん見れます。また、会期後半はだんだん空いてくるのでこのころゆっくり入場するのもようかもしれませんね。
今回の直前予習会でも話題になった大人気ブースのうち2つをご紹介しますね。
①ムラエ商事(ブースNo.185)
カトラリーのなかで一つは揃えたい、大人気のEMEのフルラインが並びます。真っ先に売り切れるのは小さめのスプーン「コーヒースプーン」とデザートフォーク。特にグレージュカラーのシリーズは一番売れてしまいます。
また、クリスタルのナイフレストはテーブルコーディネートの大スターです。とっておきの情報は、会員登録をするとファミリーセールの案内をもらえるとのことですよ。
②ディターフェル(ブースNo.S-1)
初日は会計で大行列になる一番人気のブース。伊勢丹にも卸している折敷、ランチョンマット、布小物などが卸価格で購入できるとあって、全国からテーブルコーディネートの先生方も大勢買い付けに来ます。シルバーとゴールド、シルバーとブラックのリバーシブルの折敷はもはや殿堂入りのアイテムです。
メキシコ在住 テーブルライフプランナー 細谷奈弓さんのメキシコのうつわのおはなし
今回メキシコより帰国したテーブルライフプランナーの奈弓さんは、このお茶会の後、テーブルウェアフェスティバル初のインスタグラムによるフォトコンテスト「テーブルスタイリング フォトコンテスト」にて最優秀賞を受賞しました。
引用画像:belmomentdinayumi(Nayumi Hosoya) instagram
タイトルは「今日のおひとりさまランチテーブル」。娘さんたちが学校に行っている平日の昼間は1人でランチすることが多いそうで、日本から持参したお気に入りのうつわをコーディネートしながらお弁当の残りを盛り付けて美味しくいただいているとのこと。こちらの入賞作品もそのランチテーブルの1つだそうです。
お茶会では、メキシコの器のことを話してくれました。
※奈弓さんのお気に入りのセルビン焼のうつわとおそろいのネイル。今回テーブルライフへのお土産に特注で会社名を入れたカップをメキシコより持参されました。
メキシコ駐在妻のみなさんがほぼ全員もれなく購入するといわれている陶器、それがセルビン焼。
作家であるハビエル・セルビン氏の名前を取ってセルビン焼と呼ばれているそうです。細かい模様にため息が出ます。色彩もハイセンスでキシコの陶器も美しいですね。
そしてもうひとつお話してくださったのは人間国宝であるゴルキー・ゴンザレス氏のうつわ。ゴンザレスさんは、なんと日本の備前焼の窯元に修行に行き、そこで日本人の奥様に出会い結婚されたそうです。今ではメキシコで作陶をしていますが、日本人の奥様が時々ショップにいるそうです。日本語でお買い物ができますね。
奈弓さんはモノトーンのナプキンリングを愛用しています。
その他メキシコの有名な器「タナベラ焼」についてもテーブルライフコラムにて執筆されていますのでそちらも是非ご覧下さいね。
・メキシコ・陶器の街プエブラでタラベラ焼きを探す!その①
・メキシコ・陶器の街プエブラでタラベラ焼きを探す!その②
テーブルライフ公式オフ会、お茶会イベント。今回はテーブルウェアフェスティバルの直前予習会でした。共通のテーマでのお茶会は毎回盛り上がり、情報が飛び交い、終わったころにははじめましての方とも意気投合!
口コミ情報も飛び出し、テンションが上がるのが本当に楽しいです。
テーブルウェアフェスティバルの速報はコラムでも紹介させていただきました。こちらです。
今年もまだまだ後半戦が残っています。お茶会の情報もお役立ていただけたら嬉しいです。テーブルウェアフェスティバルをどうぞお楽しみくださいね!
テーブルライフ編集部