陶器市を巡る2日間 益子陶器市・笠間陶炎祭(ひまつり)でうつわ探しの旅

陶器市を巡る2日間 益子陶器市・笠間陶炎祭(ひまつり)でうつわ探し

2020年以来、リアルイベントが自粛されていたゴールデンウィーク。
今年は3年ぶりに益子陶器市&笠間陶炎祭(ひまつり)が開催されました。

今回は、テーブルライフスタッフが1泊して2つの陶器市に足を運んだ様子を紹介します。新型コロナウィルスの感染防止に配慮した独特のルールなどもあわせてお伝えします。秋にも同様のイベントがあるので、陶器市に行ってみたい、作家物のうつわが気になる方のお出かけの参考になればうれしいです。

【2022年春・益子陶器市の感染防止ルール】

 益子陶器市公式HP:https://toukiichi.mashiko-db.net/

・検温ステーションの設置:検温後はリストバンドを配布。 
・会場マップの配布なし:PDFか事前に各自印刷するスタイルに変更
・「とちまる安心通知」の登録:会場設置のQRコードを読み取ることで、立ち寄った場所の日時が記録されます。

ただ、アプリの登録や検温ステーションの立ち寄りは必須ではなく、リストバンドなしでもお買い物はできました。

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★テーブルライフストアで販売している益子焼はこちら

益子陶器市 ~ 益子焼だけじゃない 全国のうつわに出会う陶器市

 

ふだん見ることのできないうつわに出会う

益子陶器市は全国でも最大規模の陶器市。今年は延べ37万人以上が訪れたそうです。益子焼だけでなく、全国のやきもの産地の窯元や作家さんのうつわがそろう、貴重なイベントです。形や色使いが独特なものなど、百貨店などでは目にすることができないユニークなうつわに出会えるのが魅力ですね。

私が気になったのは、独特の色合いが特徴の三田和実さんのうつわ。ラメのような光沢、マーブル柄の美しいデザインはどれも1点物。何を盛り付けようかワクワクしますね。

 

B級品・アウトレットでお得にうつわを手に入れる

陶器市の楽しみの1つは、なんといってもお得にうつわを買うことができること。各店舗ではSALE品やB級品を集めたコーナーなど、リーズナブルにうつわを販売しています。うつわをまとめ買いしたい、お客さんが多いので取り皿がたくさん欲しい、そんな方にはお得なコーナーを活用するのがいいですよ。

写真は宮田竜二さんのブース。ここには写っていませんがコンポートが500円! 欠けがあるためなのですが、人気作家さんのうつわが手に入るならラッキーですね。

うつわ以外のお買い物も楽しめる

益子陶器市では、うつわ以外にも布雑貨や盆栽、スイーツなどのショップもあります。どれも手作りなので、ここでしか手に入らないものが多いです。特に最近増えているのが、ドライフラワーのショップ。人気のお店は行列ができています。ボリュームのあるブーケがお手頃価格で購入できるのがうれしいですね。

益子焼で食事を味わう

陶器市会場エリアは、食事をする場所が比較的多いです。しかし、おまつり期間中はどこも混雑。私はホットドックなどテイクアウトをするより、店内でゆっくり食べたいので時間か場所をずらしてランチをするようにしています。

私が今回訪れたのは「そばギャラリーカフェ明水」。会場の中心地から離れており、落ち着いた雰囲気です。多少並びますが、お蕎麦なので回転は良く何よりお美味しいです。私は湯葉かけそば、家族はおそばに湯葉丼がついた湯葉丼セットをいただきました。

益子焼のどんぶりも素敵で店内の一部はギャラリーになっています。近くには濱田庄司参考館などもあります。

そばギャラリーカフェ明水
住所:栃木県芳賀郡益子町益子3356−2
電話:0285-72-7099
営業時間:11:00~16:00(14:00~カフェタイム)
*陶器市期間はカフェメニューなし。お蕎麦のみ。
定休日:月・火曜日

 

近隣のショップもチェック!

陶器市のメイン会場である城内坂通り沿い以外にも魅力的なショップが点在する益子。陶器市後に、益子を代表するセレクトショップ「スターネット」に立ち寄りました。

また、古い物も好きなので「Antiques 道具屋」もチェック。古い食器棚に漆器のお椀や印判の小皿などがぎっしりと並び、店内を見るだけでも楽しめます。

・スターネット
 住所:栃木県芳賀郡益子町益子3278-1
 電話:0285-72-9661
 営業時間:11:00~18:00
 定休日:木曜日(祝日除く)
 URL:https://www.starnet-bkds.com/

・アンティーク道具屋
 住所:益子町益子3132-4
 電話:0285-72-0990
 営業時間:9:00~18:00
 定休日:木曜日(祝日除く)
 URL:http://www.antiques008.com/

 

2日目は笠間陶炎祭(ひまつり)へ ~ 広大な公園でうつわ店めぐり

今回は喜連川温泉で1泊し、茨城県笠間市で開催された笠間の陶炎祭(ひまつり)へ。益子はよく行くのですが、ひまつりは久々の参加。益子とはテイストの違ううつわが見られるのが楽しみです。

【2022年春・笠間陶炎祭(ひまつり)~ 感染防止ルール】
 笠間陶炎祭公式HP:https://www.himatsuri.net/
・入場時の検温&リストバンドを着用
・入場料を徴収:混雑緩和策として今回は入場料を1人500円徴収。
 支払方法は現金とPayPayから選択可能。
・アプリ「いばらきアマビエちゃん」のインストール
 アプリをインストールし、入口のQRコードを読み込みます。

 

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250のショップをめぐって うつわ探し

写真はテーブルライフでもおなじみ。あじさい工房のブース。

笠間陶炎祭(ひまつり)の会場は「笠間芸術の森公園」。公園内を1周するだけで250ブースのうつわを見ることができます。出展者は笠間焼もしくは近辺で作陶している作家さんが中心です。手しごとならではのぬくもりを感じるもの、作家さんの個性が強く出ているオブジェのようなうつわなど、益子とはまた違ったうつわを見ることができました。

はにわだらけのショップも! 思わず撮影したくなる可愛さです。

 

フードブースも充実 お買い物の休憩に

引用画像:公式Facebook

このイベントの特徴はフードブースの多さ。5月の連休はまさに初夏の気候。当然途中でドリンクや食事をとりたくなります。私は半分程度回ったところで休憩。

朝食が遅かったので、ワッフルとコーヒーで一休み。お店の裏側に屋根付のスペースがあり、椅子に座れたのが良かったです。テーブルで食事できるスペースは限られているので、レジャーシートを持参するのもいいですよ。

さらに熱中症対策でドリンクを持参するのもおすすめ。入場ゲート前の自販機やタリーズや伊藤園のブースで買うこともできます。

イベントや観光も楽しめる~ 家族や友人と訪れよう

笠間陶炎祭では、うつわのショッピングがメインですが、各種イベントも開催。写真は「ぐい呑み1000個展」の様子。好きなぐい呑みを選んで茨城の地酒を味わうことができます。ぐい呑みは口当たりが大切なので、実際に使うことができるのはいいですね。


また、近隣にはギャラリーや美術館も多く、観光スポットがたくさんあります。今年は渋滞を警戒して寄り道をしませんでしたが、過去にはつつじ祭りや笠間稲荷神社を訪れました。

旅の最後は、2021年にオープンしたばかりの「道の駅 笠間」へ。フードコートで栗のソフトクリームを味わいました。ショップも充実していてお土産探しにおすすめです。

おわりに

益子陶器市と笠間陶炎祭は同時期の開催なので、出展者はすべて違います。今回、2つの陶器市を掛け持ちしたことでとても見ごたえがありました。特に益子陶器市は全国のやきもの産地の作り手が集結するため、一度にさまざまなジャンルのうつわに出会うことができます。

さらに、どちらもうつわ以外のものも販売していて、グルメも充実。近隣に観光名所もあり、うつわに興味のない家族や友人を誘っても楽しめます。「益子陶器市」は秋にも開催、笠間では9月に「笠間浪漫」、10月に「陶と暮らし」などのイベントが目白押し。(2022年は開催未定)この記事を参考にうつわ探しの旅に出かけてみてはいかがでしょう。

Chiaki(粟村千晶)

テーブルウェアスタイリスト&整理収納アドバイザー
一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会認定プロフェッショナルテーブルウェアスタイリスト・食空間コーディネーター3級・整理収納アドバイザー1級。
このコラムでは、テーブルコーディネートの専門知識や現場でのコーディネート経験をいいかして、おすすめのうつわ紹介から食器収納のアイデアまで幅広い情報を発信していきます。

Instagram:awamurac
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